なぜ話が噛み合わないのか|現場の「前提のズレ」を見つける3つの問い
こんにちは、Yutaです。
前回の記事では、現場で感じた違和感を相手への批判に変える前に、
事実と解釈を分ける
自分が守りたかったものを知る
相手の意図を聞く
共通の目的から次の動き方を決める
という順番で整理しました。
今回は、その中でもう少し深掘りしたいことがあります。
それは、
なぜ、同じ現場を見ているのに話が噛み合わなくなるのか
という問いです。
お互いに現場をよくしようとしている。
どちらかに悪意があるわけでもない。
それなのに会話がすれ違い、ときには「そんなことも分からないの?」という感情まで生まれてしまいます。
その背景には、言葉にされていない「前提のズレ」があるのかもしれません。
いつもと違う場所に置いた理由
以前、サービスの連携を取る中で、スタッフ同士の認識がずれたことがありました。
いつものオペレーションでは、お客さまに提供するものを大きなテーブルにまとめ、端から順番に持っていく流れになっていました。
しかし、その日はイレギュラーなお客さまがいたり、予定の時間になっても来られなかったりしました。
そこで、あるスタッフが先の動きを考え、いつもとは違う場所にものを寄せていました。
そのスタッフには、
「この場所に置いた方が、あとで持っていきやすい」
という意図があったのだと思います。
一方、別のスタッフは、その意図を知らないまま箱の中を確認しました。
すると、
「ここを見れば、仕上げが終わっているか分かるでしょ」
という指摘がありました。
それに対して、
「そんなの分からない。聞いていないし、持っていきやすいように置いてくれたのだと思った」
という返答があり、少し口論になってしまいました。
どちらも、自分の前提では間違っていない
ものを移動した側には、
「この場所に置くことには意図がある」
「仕上げの状況は、ここを見れば分かる」
という前提がありました。
確認した側には、
「いつもと違う場所にあるのは、持っていきやすくするため」
「変更があるなら、事前に共有されるはず」
という前提があったのかもしれません。
見ているものは同じでも、その意味づけが違っていたのです。
だからこそ、自分の前提から見ると、相手の行動が不自然に見えます。
そして、その前提を確認しないまま、
「普通は分かる」
「なぜ勝手なことをするのか」
「相手の理解力が足りない」
と、相手の姿勢や能力の問題に置き換えてしまうことがあります。
「言わなくても分かるはず」は、どこから生まれるのか
同じ現場で長く働いていると、共有されていることが増えていきます。
毎日の動き方、ものを置く場所、忙しい時間帯の優先順位、誰がどこまで対応するか。
こうした経験の積み重ねによって、説明しなくても伝わる場面も増えていきます。
確かに、それはチームの強みでもあります。
しかし、慣れているからこそ、
「ここまでは分かっているはず」
という思い込みも生まれます。
自分の中では何度も経験していることでも、相手は一度しか経験していないかもしれません。
立場によって、見えている情報も違います。
時間がないときほど説明が省かれ、その省かれた部分を、それぞれが自分の前提で補ってしまいます。
話が噛み合わないのは、相手が話を聞いていないからではなく、最初に立っている場所が違うからかもしれません。
ここで残しておきたい問いは、
私は、相手も同じ前提に立っていると思い込んでいなかっただろうか。
ということです。
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ここからは、前提のズレが起きる構造と、そのズレを見つける3つの問いを、実際に使える声かけと一緒に整理します。
事実が同じでも、立場によって見え方は変わる
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