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陸上養殖設備展(4)弊社技術7つの優位性。陸上養殖のリーディングカンパニーを目指す-1/5

1.水温管理技術

Seasideの看板技術。陸上養殖はエネルギーの賜物と捉え、陸上養殖設 × エネルギー事業、のシナジーを志向し、取り組んできた結果、私にひらめきとしてもたらされた技術であり、この一技のみでも、世界の養殖を次の世代=養殖2.0へ押し上げる。例えば、以下の例をみていただきたい。

各魚種には最も成長が促される、スィートスポットの水温がある。

他の要素が及第点以上なら、水温が養殖魚の成長を規定する最重要な変数となる。自然界の魚類は、自分の成長に適した水温を求めて、海の中を移動し、これが漁場となる。産卵時期には水温を含め、子を産み落とすのに最適な環境を目指して旅をする。当然、餌として捕獲する魚やプランクトンがいることも要因だが、養殖魚の成長をみると、水温の重要性がわかる。
バナメイエビに関する研究(ワイバンら1995年)によると、23℃で飼育した場合と、30℃で行った場合では、1:4の個体重量差が生まれている。日本のような緯度があり、四季のあるエリアでは、27℃でも結構に良い温度だ。だが、27℃と30℃、たった3℃の違いでも、1:1.5 近くの違いがある。 この事実を前に、どれだけの養殖事業者が、水温に注意を払っているだろうか?おそらく、出来ていないか、手が回っていないだろう。この極めて重要なスィート・スポットを、私は軽視しない。
水温が自在に管理できることは、様々な魚種に対応が可能となる。世界中に多極分散型の養殖が、急速に普及する時代=養殖2.0を現実のものとする技術であるという証だ。

2nd プロトタイプは、加温、減温、双方に対応可能だ。

和食が世界的に拡がっている。

世界の和食店数 過去20年で約5倍

「活(いけ:Live)」「生(Fresh)」での調理が多い和食は、食材を余すところなく使い、食材の美味しさを堪能させ、健康、食育にも寄与する、まさに食文化(Gastronomy)だ。その和食文化が世界で支持され、多くの和食店が世界中に誕生している中、我々はパンデミックによる世界的なサプライチェーンの寸断を経験した。優れた食材の安定的確保の視点から、現地生産の併用が望ましい。世界の消費地の近くでの生産が始まる、自然と多極分散型となる。つまり、養殖2.0の開始だ。
農水省が掲げる「みどりの食料システム戦略」にも適合している。

2.共喰い防止技術

エビの収穫量を不安定にさせているのは「共食い」だ。共食いは多かれ少なかれあるものだが、甲殻類の共喰いは深刻だ。前提を述べる。

1.エビは雑食である。
2.エビは脱皮する。一説には、2週間毎といわれる。脱皮に伴い、個体は
  1.6倍に成長するが脱皮に失敗する個体がいる。
3.脱皮に失敗する個体が食べられているのを共喰いとも採れるが、一般的
  に脱皮直後は狙われやすい。
4.共喰いの味をしめると、餌(配合飼料)には向かわない傾向がある。
5.共喰いによる生存率の低下から、過密飼育は忌避される。

上記5の高過密養殖の忌避は、生産性の低下を意味する。何百ヘクタールもの広大な土地を使い、過密性を上げずに飼育することが、これまでの養殖のスタイルだった。既に成長期に入った国内サーモン陸上養殖産業。エビよりも市場サイズが小さいサーモンの方が事業性がある、とみられているのは、この共喰いが原因だ。
弊技術は、共喰いに対する、有効な統制策を持っている。すべての個体を生かすことは極めて難しいし、そこに焦点を当て過ぎる必要はない。脱皮に失敗して瀕死になったものが、エビは雑食なので、単に食べられているだけのこともある。生存率90%を目指し、スカスカ(低過密性)にして飼育するより、生存率60%で良いから、過密性を上げ、収穫量を上げることが肝心だ。それにしても、過密性を上げると、生存率が下がるばかりか、成長が鈍化する。そこを技術のチカラで何とかするのだ。
この技術については、研究をともにするパートナーの知見でもあるため、公には開示できない。コンサルティングサービスを請け負ったクライアントにのみお伝えする。

3.マイクロ・ナノバブル発生装置の活用技術

日本発の技術:マイクロ・ナノバブル発生装置は、社会実装がすすみ、多くの事業者がそれぞれの技術で販売している。マイクロ・ナノバブルとは、ファインバブル・ウルトラファインバブルと同義だ。この技術は徳山高専の大成(おおなり)教授が最初に開発されたことに始まる。私は大成教授に敬意を表し、大成教授の使われているマイクロ・ナノバブルという言葉を使う。

養殖においては、50μ(0.05㎜)以下のバブルを多く発生させる装置が望ましい。
ウイルスは1μ(1/1,000㎜)程度。ナノはそれよりも小さい。
ミリバブルしか出せないエアストーンの吐出する気泡は水面方向へ向かう。
マイクロ・ナノバブルは浮力が小さく、長く、水中に滞留する。

多くの装置が市場に出回る中で、私が推奨するのは、eco-Bubble®だ。熊本市:株式会社大巧技研(たいこうぎけん)社製。熊本県立大学:堤 裕昭教授(現在:学長)が開発に携わられている。そもそも、私がエビ養殖に関わるきっかけとなったのは、2016年、中国科学院海洋研究所(青島)から、日本のマイクロ・ナノバブル発生装置をエビ陸上養殖に生かしたい、とのことから共同実証実験に臨んだことが始まりだ。当時は、バナメイエビ?陸上養殖?それ何?という状態だった。先方からのリクエストに応じ一緒に中国まで出向いてくださるメーカーを探し、堤教授がご協力くださることで始まったのが本事業である。そういう意味で、eco-Bubble®、堤教授は、私の恩人であり、私の陸上養殖との歩みは、eco-Bubble®とともにあった、といっても過言ではない。

eco-Bubble®設置法の指導をくださっている堤教授(@青島近郊 2016年)

水産養殖に関して、eco-Bubble®の成果は、堤教授の論文で多数、公表されている。これだけでも、日本の宝物。これを生かし切れていない我々水産関係者は謙虚に、この素晴らしい技術に目を向けるべきだ。

堤教授の論文から。

対照区と比較して、eco-Bubble®区は、20-40%の成長促進効果が得られている。これは、とんでもないこと。タイの露地養殖とはいえ、生存率(Survive Rate):88.1%。何それ?対照区は40%。事実は雄弁。収穫量(Total Harvest)は2倍を超える。この結果が出る理由は明確だ。生体の代謝活性において酸素は必須。その酸素は特に養殖期間の後半に不足がちになる。その極めて重要な局面で、マイクロ・ナノバブルで、溶存酸素濃度を向上させている。さらに、マイクロ・ナノバブルには、最終的に水圧により収縮していき、消失する際、キャビテーション(Cavitation)する性質がある。この弾ける効果は細菌を死滅させる効果があることは、医療分野にも適用されている。人間の医療に用いられているものが、水産養殖で結果が出ないハズはない。堤教授の数々の論文は、実際に行動された結果。行動しない研究者が多い昨今、貴重な情報だ。

https://ecobubble.jp/index.php?fisheries

残りの技術的優位性(4,5.6,7)については、次回以降の投稿で述べる。

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