無症状の脳梁欠損症と、発達障害という言葉のあいだ 第4回:フリーズは怠けではない
フリーズは怠けではない
私は、止まる。
やることはわかっている。
やらなきゃいけないことも理解している。
でも、動けない。
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スマホを見ながら、
時間だけが過ぎる。
頭の中では、
やらなきゃ。
早く。
もうこんな時間。
ずっと焦っている。
でも、体が動かない。
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周りから見ると、
怠けている。
先延ばししている。
やる気がない。
そう見えるかもしれない。
でも私の中では、
アクセルを踏んでいるのに、
車が動かない感じがする。
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私は
脳梁欠損症がある。
左右の脳をつなぐ部分が、生まれつき少し違う。
関係があるのかは、正直わからない。
でも体感としてあるのは、
「わかる」と「動く」が、
直結していない。
理解と行動のあいだに、
薄い膜がある。
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発達特性の説明で、
実行機能という言葉を読んだことがある。
計画する。
始める。
切り替える。
それが難しい人がいるという。
私は診断があるわけじゃない。
でも、
始める、がいちばん重い。
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やり始めればできる。
でも、始めるまでが遠い。
その遠さを、
ずっと怠慢だと思っていた。
意志が弱い。
根性がない。
何度も自分を責めた。
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でも最近、少しだけ思う。
これはサボりではなく、
起動の問題かもしれない。
エンジンが温まるまで時間がかかるだけ。
スイッチが固いだけ。
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フリーズしているとき、
私は何もしていないわけじゃない。
不安と戦っている。
焦りと戦っている。
自己否定と戦っている。
見えないところで、消耗している。
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もしあなたも、
やる気はあるのに動けないなら。
それは甘えではない。
もしかしたら、
あなたの脳は
ゆっくり起動するタイプなのかもしれない。
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止まることは、
無価値ではない。
止まりながらも、
私は生きている。
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次回予告【無症状の脳梁欠損症と、発達障害という言葉のあいだ 第5回:誤解される疲労】
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