脳梁欠損ライフハック 第19回|決めたはずなのに、その瞬間に頭から抜けてしまう。
何かをやろうと決めても、その瞬間に忘れてしまうことがあります。
決めたはずなのに、なぜか実行に移す段階で頭から抜けている。後になって、ふと思い出す。「あ、そういえばこれやろうと思ってたんだ」と。その繰り返しが、日常の中でたびたび起こります。
「番号のことだけ考えていればできそう」だが、それが難しい。
仕事の梱包作業では、ロットごとに最後のケース番号を声に出して確認するというルールがあります。
このルールはわかっています。重要だということも理解しています。それでも、その瞬間になると、声出しを忘れてしまいます。記録者が「番号!」と確認の声をかけてくれて、ようやく気づく。
いくら気をつけようとしても、忘れるときは忘れます。「番号のことだけ考えていればできそうだ」と思うこともあります。でも現実には、梱包作業そのものに集中力が向いていて、手や目を動かしながら同時に「番号を声に出す」という別の作業を維持するのは、思っている以上に難しいのです。
一つのことに集中していると、別のことが意識から外れてしまう。これが何度も繰り返されます。
「決めた瞬間にすぐ実行すれば、忘れることはない」——理屈としてはそうかもしれません。でも実際には、その瞬間は別の作業をしていたり、誰かから別の要求をされていたりして、すぐに動けないことが多いのです。優先順位が入れ替わる中で、最初に決めたことは後回しになり、そのまま記憶から抜けていきます。
あるとき、別の場面でも似たようなことがありました。
「そういえば、これやろうと思ってたんだ!」と、ふと思い出して口に出したことがあります。それを見ていた同僚が、こう言いました。「忘れてるけど、忘れたことを思い出せるっていうことは、脳のどこかで記憶しているんだよ」。
その言葉が、少し印象に残りました。完全に消えているわけではない。記憶のどこかにはある。でも、必要なタイミングで取り出せない。それが「忘れる」という現象の正体なのかもしれない、と。
「またか」という気持ちは、正直なところ今もあります。何度も繰り返されると、さすがにうんざりすることもある。でも、「記憶のどこかにはある」という視点を持つと、自分を責める気持ちが少し和らぎます。
記録者の理解を得て、忘れることを前提に進める。
梱包作業のケース番号については、記録者の理解を得ています。「忘れることがあるので、声をかけてください」と伝えてあります。記録者が「番号!」と確認してくれることで、作業が止まらずに進みます。
これは、ある意味で「脳梁欠損を言い訳にしている」状態かもしれません。でも、それでいいと思っています。
完璧に忘れないようにする努力は、限界があります。それよりも、忘れることを前提にして、周囲の協力を得ながら作業を進める方が、現実的です。記録者にとっても、確認の声をかけることは大した負担ではありません。
「気をつければできる」と思い込んで一人で抱え込むより、「忘れることがある」と最初から伝えて、サポートしてもらう。それが、今の私にとっての対処法です。
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決めたことをその瞬間に忘れてしまうことはありますか?忘れたことを思い出せるなら、記憶のどこかにはあります。完璧を目指すより、周囲に伝えて協力を得る方が、現実的かもしれません。
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次回予告【脳梁欠損ライフハック 第20回|信頼できる人がいると頑張れる。でも、職場全体に馴染むのは別の話。】
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