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薬を使いたくない薬剤師

「薬を正しく使いましょう」と学び、そう伝えてきた薬剤師の私。
けれど、長年アトピーや花粉症に悩まされてきたことに加え、
学生時代に抗生物質(サワシリン)で薬疹を起こした経験から、
「薬って本当に安心できるものなの?」
「効くけれど、それだけでいいのかな?」
そんな違和感をずっと抱えてきました。

「薬に頼るのはなんとなく不安」「体質そのものを整えたい」――
そんな気持ちを持っている方も、きっと少なくないはずです。

医療の現場にいながら「自然治癒力」という言葉に惹かれるのは、
ただの感情論ではありません。
今の医療に必要な視点――それは「薬を出すこと」ではなく、
「薬がいらない体をつくること」なのではないかと、私は思っています。


「治すこと」と「抑えること」は、ちがう

薬学を学び、少しではありますが現場薬剤師として働いた私でも「薬は症状を抑えるための手段である」と実感する場面は多々ありました。
熱、痛み、咳、かゆみ――それらを一時的に抑えるのが、薬の得意分野。
でもそれは「治った」わけではない、というのもまた事実です。

もちろん、命に関わるケースや急性疾患には薬の力が不可欠ですし、私自身も「薬を否定する」つもりは全くありません。
ただ、慢性的な体調不良や生活習慣病、アレルギー症状のように、「日々の積み重ね」が体に表れているケースでは、
薬で抑えることが“正解”なのかどうか、疑問を感じるようになっていきました。


体には“治す力”があると気づいたとき

薬剤師として学んできた中で、強く印象に残っているのが「恒常性(ホメオスタシス)」という概念です。
これは、体温や血糖、血圧などを一定に保とうとする、体のバランス機能のこと。

つまり、私たちの体は本来、外からの介入がなくても“元に戻ろう”とする力を持っているということ。
それを「自然治癒力」と呼ぶなら、私はそこにもっと目を向けるべきだと感じるようになりました。


薬じゃなく、生活を見直したら変わったこと

私自身、子どもの頃からアトピーやアレルギー体質で、春と秋はアレルギー薬を手放せませんでした。
けれどここ数年、食事の見直しや無添加生活、腸活を意識するようになり、明らかに体の反応が変わってきたんです。

・肌のかゆみや炎症が出にくくなった
・花粉症の症状が軽くなった
・メンタルの落ち込みも減った

もちろん完璧ではありませんし、症状が出たときに薬を使うこともあります。
でも、「薬が必要ない状態を日常でつくれる」ことが、これほど快適だとは思いませんでした。


薬剤師だからこそ、“薬を使わない”選択肢を持ちたい

薬を否定しているわけではなく、「薬を飲む前にできることがあるかもしれない」という視点がもっと広がればいい。
そう思っています。

医療の現場は今、分業化・効率化が進み、どうしても「処方されたものを正しく渡す」ことに終始しがちです。
でも、本来薬剤師は、人の生活や体調の変化に寄り添い、健康を守る存在でもあるはず。

私は、これからの薬剤師の役割として、
「薬に頼らずに済む体づくりをサポートする」
「不調の前段階から、生活習慣の改善を一緒に考える」
そんな在り方も必要だと信じています。


おわりに

薬を扱うプロとして、薬に助けられた経験も、薬でつらい思いをした経験も、両方あります。
だからこそ、どちらかに偏るのではなく、「自分の体をよく知って、自分で選べる」ことが大切だと感じています。

もし今、あなたが
「薬は必要だと思いつつ、モヤモヤする」
「症状が出たときしか、体と向き合えていない」
そんな風に感じているなら――
ぜひ、“薬がいらない体”をつくる選択肢にも目を向けてみてください。

私の経験が、少しでもヒントになれば嬉しいです。

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