優しさを失わずにNOと言う方法
NOと言いたいのに、
口から出る言葉はいつもYES
頼まれると、断れない。
負担だと分かっていても、つい引き受けてしまう。
嫌われたくないわけじゃない。
弱いからでもない。
ただ、相手の頭の中では
私がYESと言う前提で物事が進んでいるのが分かる。
NOと言うことは、
相手の頭の中の計画をすべて巻き戻して
スタートに戻すようなもの。
それを“悪いこと”のように感じてしまい、
ついYESと言ってしまう。
そんな経験はありませんか?
NOと言えないのは優しさの感受性が強いから
「優しさを失わずにNOと言う方法」とタイトルに書いたけれど、
NOと言えない人がNOと言うために優しさを失うことは基本的にない。
NOと言えないのは、優しさの感受性が強いから。
相手の気持ちが分かる、想像できるのは、相手の雰囲気、言葉、反応、さまざまなものから刺激をたくさん受け取っているから。
そういう人が何かをするために、優しさをどこかに置いてきてしまうことはしないし、むしろできない。
NOは拒絶ではなく、境界線
NOは、相手を突き放す言葉ではない。
自分と相手の間に
静かに線を引く行為。
その線は、壊すためではなく、守るためのもの。
「私にできるのはここまでです」の意思表示。
「あなたに入ってもらうのはここまでです」の合図。
NOは信頼の表現でもある
そしてもうひとつ。
NOは、相手の力を信じる優しさでもある。
「私が応えなければ、この人は困ってしまう」
そう思ってしまうのは、
じつは相手の力や可能性を信じられていないとも言える。
NOと言うことは、
“あなたなら大丈夫だと信じている”という静かな信頼の表現でもある。
優しくNOを伝えるための言葉
そうは言っても、今まで言えなかった自分の意思を相手に伝えるのはなかなかに難しい。
ここからは、実践編。
一つでも「あ、これ使えそう」というものがあれば嬉しいです。
その日は難しそうです
すみません、予定が合わなくて
一度持ち帰らせてください
また機会があれば嬉しいです
今回は見送らせてください
中途半端なYESより、
誠実なNOのほうが、
じつは信頼は深まる。
NOはわがままではなく、
自分と相手を守る選択だ。
最後に
NOを伝えることは、
相手を拒絶することでも、
自分の優しさを封じ込めることでもない。
NOは、自分の気持ちを正直に扱う行為であり、
相手の力を信じる行為でもある。
すぐに上手く伝えられなくてもいい。
練習でいい。
一歩でいい。
自分らしさは変わらないまま、境界線を引ける自分へ。
その始まりは、静かなNOから。
