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ある晴れた日の午後

その日の朝、私は何の気なしに、自宅を出た。

いつもと変わった事と言えば、ハイライトの入った暗めのブラウンのロングヘアの髪をゆるく巻き、少し高めの位置で一つに纏めて、お気に入りのシュシュを付けた。
とても晴れた日で暑くなるだろうな、と容易く想像出来たからだ。

また、メイクも少々迷った末、赤いマット系のリップを選んだ。
私の顔立ちからすると、ピンク〜ベージュ系のリップの方が似合うとは思うのだが、赤いリップは何よりもモチベーションを上げてくれる。

その日付けた赤いリップ

行き先は表参道だ。
何だか久しぶりにこの街に来たな、と私は思った。

無事乗り換え、地下鉄に揺られながら、
私は何故か
今から丁度約1年程も前だろうか?
たまたまニュースを見ていた時にある有名な男性アナウンサーがこうコメントしていた。
(手元のスマホのメモ機能を確認してみると、2024.6/24となっている。)

確か

思春期のころが最も多感と言われがちだが、自分自身を振り返ると32歳〜38歳頃が最も多感というか心身共につらかった。
何故ならその年齢になってくると嫌でも自分の人生の先がある程度見えてくる。公私共に。
友人関係にしたって悩みや境遇は様々で学生時代や20代のころのように気軽に相談出来なくなってくるし、嫌でも比較してしまう。
少なくとも自分は思春期の頃よりも32歳〜38歳のころの方が多感と言えたし、よほど思い悩んだ。」

というようなことをコメントされていた。
私は社会的成功者と言われる方でもこんなに思い悩むのか、とも思ったし、ちょうど自分がその男性のコメントされた多感と言われる年齢である事もあってなんだか妙に納得してしまった。

しかし、当然と言えば当然である。
アナウンサーという職業は一見しては華やかであるが、あくまでも局所属の一会社員である。
フリーアナウンサーになる方も多いが、成功される方はごく一握りという印象を受ける。

それでは40代になると「多感」な時期から
抜け出し、ある程度楽になれるのか?


いやそんな事はないのではないか

10代、20代、30代、40代、50代…
どの世代にもその世代ごとの楽しみと悩みが
そう、表裏一体であるのだ

私はこの先一体どうなるのだろうか
漠然とした不安を抱えている
だからと言って
日々が不幸せな訳ではなく、
むしろ満ち足りた日々を過ごしているから
こんな想いを抱くのだろうか?

しかし必要以上に悩んでも仕方ないので
今日も私は大好きなお散歩をし、
私は私の日常に戻り、
日々を生きる
そう、多感な少女だった頃のように
随筆=エッセイ こんな優美な暮らしをしてみたい


そんな事に想いを馳せていたら、目的地の表参道に到着した。

所用を無事済ませて軽くランチを食べ、腕時計を見るともう12時を軽く過ぎていた。
私はここ最近は朝食をしっかり食べるように心がけている為か、この日はランチタイムにあまり食欲が出なかった。

その日の朝食

しばらく見ないうちに表参道は、
すっかり新緑の季節へと木々は変化していた。
草木は芽吹き、そよ風は心地よく、深い緑色は目にも美しい。

私はどんどん歩く。
自分では前へ進んでいると思っている。
もしかしたら後退しているかもしれないが…
どうか私の事を肯定的に捉えて欲しいと願って止まない。

勿論、全員とは言わない。
そんな世界はおかしいし、気持ちが悪いものだ。

けれど、私が大切に想っている人大切にしてきた人私の事を大切にしてくれる人にはどうか、世界は優しくあって欲しいとどうしても思ってしまう。

ラフォーレ原宿の前のポスターが一際、オシャレで目を惹いたので思わず撮影してみる。

ラフォーレ原宿の目の前 CELINE

この街はいつ来てもハイセンスかつ、フォトジェニックな人々やアイコンで溢れている。

歩いているだけでも、なんだか浮き足だってくる。
そんな街並みが好きな街だ。

再び表参道通りに戻り、1人で来た時必ずと言って良いほど渡る歩道橋がある。
そこからの景色を眺めるのが私は好きなのだ。
東京とは思えない街並み、景色、新緑の木々、ハイブランドのお店が立ち並び、オシャレな飲食店も多い。

秋ならば紅葉、冬ならばイルミネーション、
春は来れなかったけれど桜だろうか。
そうして新緑の季節は今目の前に広がっている様にまさに深い緑が印象的で世にも麗しい。

歩道橋から眺めるこの景色が好き

憧れのTiffanyのお店のディスプレイがとても綺麗だったのでこれもまた撮影してみる。

キラキラしていて日の光が差し込み、一段と美しい

歩いている内にじわじわと一際暑く、
蒸し蒸しとし、
本格的な夏の到来を感じさせた。

私は1人でこの街に来ると
必ずこの歩道橋に登って
景色を眺める。

道行く人々は
思い思いのファッションに身を包み、
好きなヘアメイクをしている。
ハイブランドの店が立ち並ぶこの街を
一望できるお気に入りの場所だからだ。

ふと、こんな事が頭の片隅をよぎる

どうか私よりも長生きしてね
私の事を忘れないでね
時々でいいから
私の事を思い出してくれたら
私は嬉しい

道行く人々を眺めながらも
私は1人
こんな事を
頭の中で考えていた


記憶が追憶になる前に。



今回の記事のテーマは
「記憶」と「再生」です。

BGMはグスタフ・マーラーの交響曲第五番を聴きながら、イメージして執筆しました。

私はフィギュアスケートの中でも特にアイスダンスというカップル競技の大ファンなのですが、
この曲で2010年バンクーバー五輪にカナダのカップル、テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイア選手が見事金メダルに輝いています。

美しくも切なく それでいて儚い旋律
氷の白いリンクに映える白い繊細な衣装
2人の息の合ったステップとダンス。

私はこの曲を聴くと、この動画の2人の名演技が
思い浮かびますね。

いつまでも色褪せない美しい記憶。
きっと誰しもが
心の中に持っているのではと思います。

2025.初夏の表参道


そう、記憶が追憶になる前に。
yurika

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