春酒は、3分咲きから始まる
春酒を2杯飲んだ。
そもそも春酒は、見た目からしてかわいい。
ピンクのラベルが多くて、それだけで視覚的に春を感じる。
うすにごりや、しゅわしゅわ系の軽めで飲みやすいものも多くて、「きびしい冬を越えてちょっとゆるむ感じ」がそのままお酒になってる。
玉乃光 ささにごり(うすにごり)と、京のうつろい 春。

1杯目は、桜でいうと3分咲き。
まだコートを脱げない今にぴったりで、すっきりとした中にほんのり甘さがある。
最初はツンとするのに、あとから少しだけデレる。
見た目は可愛いピンクなのに、味は意外とさっぱりしていて、そのギャップもいい。

2杯目は、7分咲き。
「だいぶ空気ゆるんだー!」って感じの、春に向かう途中のワクワク感。
やわらかい甘さと旨みがふわっと広がって、最初からやさしく包み込んでくる。
同じ“春酒”でも、こんなに表情が違うのが面白い。
そして、合わせたアテはアスパラの天ぷら。
サクっと軽い衣に、噛んだ瞬間じゅわっと広がる甘さ。
春の軽やかさと、ちゃんとした旨み。

2杯のお酒と旬の一皿で、"今"を感じる心地よい夜だった。
