【メイキング】Krita AI Diffusionで人物が複数いるイラストを自分画風で作る
こんにちは!最近Krita AI Diffusionに手を出しました。ComfyUI単体であれこれするよりも、思い通りの画作りがしやすくてハッピーになりました。
今回は絵を描くけどAIも好きな人向けに、Krita AI Diffusionを触って得た知見をシェアします。
用意するもの
ゲーミングPC
グラボとVRAMの容量の組み合わせをよくチェックしてください。一応、RTX2080Ti VRAM12GB以上あれば動作します。筆者の環境は2025年11月現在、RTX2080Tiのグラボと12GBのVRAMで生きています。画像生成は1回あたり1~3分程度ですが、そこそこ快適なAIライフを送れています。
Krita
オープンソースのお絵かきソフトウェアです。
Krita AI Diffusion
Kritaで画像生成が出来るようにするプラグインです。
Controlnet「Anytest」
ラフやシルエットでの構図指示画像からのイラスト生成など、色々出来るすごいControlnetです。筆者はいろいろ試してみて「CN_anytest4_animagine4_B.safetensors」が一番しっくり来たのでこのモデルを使っています。
自分が描いた絵
ジャンルはなんでもいいです。とにかく自己最高傑作を集めましょう。画像枚数は10枚から、多ければ多いほど良いでしょう。
自分画風LoRA
自分の絵だけを学習させたLoRAです。筆者が2025年11月現在使っている画風LoRAは、35枚程度の自分で描いた絵から作りました。
キャラLoRA
オリキャラがいる場合、プロンプトと画風LoRAのみでは安定して衣装や髪型が出せないことが多いです。そのキャラクターの絵だけを集めてLoRAを作りましょう。ターンテーブル動画を何某かの方法で作成し、フレームを一定間隔ごとに選んでLoRAを作ると、手っ取り早く質の良いLoRA学習ができます。
LoRAを作る
PixAIを頼るのが一番手っ取り早いです。100枚までの学習したい画像を放り込んで、チェックポイントに合わせたベースモデルとモデルテーマを選択、その後トリガーワード(LoRAを利用するよ!とStable Diffusionに教える独自のプロンプトの単語)を設定して「学習開始」!
しばらく待つとLoRAができあがります。
チェックポイントがAnimagine系の人はAnimagineXLを、illustrious系の人はIllustrious-v1.0を選択しましょう。
KritaとKrita AI Diffusionのインストール
鷹の目週末プログラマー様の記事が詳しいので解説を譲ります。
ここで一つ注意事項があるとするならば、ComfyUIをすでに使っている皆様もそうでない方も「ローカル標準サーバー」を選びましょう。お使いのチェックポイントやLoRAをKrita AI DiffusionのComfyUIパッケージにコピーしてくる手間はかかりますが、メンテナンスの手間が劇的に減るのでオススメです。
(自分で管理しているComfyUIローカルサーバーのほうがどうにかなってもKrita AI Diffusion側は無事に動かせます)
鷹の目週末プログラマー様はKrita AI DiffusionのCustom Graph(Controlnetが使える機能)で利用できるComfyUIワークフローを配布していらっしゃいます。ありがたく使わせていただきましょう。
画風LoRA・キャラLoRAの配置
KritaとKrita AI Diffusionがインストールできたら、お好きなチェックポイントと画風LoRA、キャラLoRAを配置します。
チェックポイントの配置例(※Stability Matrixに同居させた場合)
D:\StabilityMatrix-win-x64\Data\Packages\ComfyUI\server\models\checkpointsLoRAの配置例
D:\StabilityMatrix-win-x64\Data\Packages\ComfyUI\server\models\lorasスタイルの設定
LoRAの組み合わせと強度を設定する機能、それが「スタイル」です。
筆者はローカルでも画風LoRAおよびキャラLoRAを作成し、同じキャラのLoRAを強度を変えて2度掛けすることで、自分の手書きにかなり近い画風を実現しています。
キャラ用のスタイルとは別に、モノや背景などに汎用的に適用できるよう、画風LoRAだけのスタイルも作っておきましょう。



メイキング: オリキャラが2人いる図
準備ができたら早速、画を作っていきます。今回は人物が2人いる、背景ありの構図でやってみます。
ラフを描く
最初に作られている「背景」レイヤーに、1人めの人物のラフを描いていきます。雑な線画で構いません。

Custom Graphでanytestを使って1人 + 背景を生成
Custom Graphモードに切り替えて、下記設定で画面全体を画像生成します。
ワークフロー: CN_KAD.json(先程紹介した記事からDLしたもの)
Style: 1人めのキャラLoRA
Prompt: キャラ用のプロンプトが準備できているのであればそのプロンプトを、なければキャラの特徴、ポーズ、背景について単語で書く
CN Model: CN_anytest4_animagine4_B.safetensors
参照画像: 背景
強度: 0.7
開始パーセント: 0
終了パーセント: 0.7

レイヤーをコピーして2人目を雑に描く
レイヤーを複製してバックアップを取り、2人目の位置やポーズを雑に描いて決めていきます。色付きのシルエットで良いです。
レイヤーを間違えて部分生成後の清書したものと結合してしまったため、後からの再現になりますが、だいたいこんな感じでも上手く清書できます。ご安心を!

「生成」モードで選択範囲を作り2人目を清書する
先程雑に描いた2人目の人物を、投げ縄ツールで囲います。スタイルを2人目の人物のLoRAに合わせて、強度40%前後を設定して「リファイン」ボタンを押します。何度かガチャになることもありますが、これで2人目の清書された姿が現れます。

「画像拡大」モードでアップスケールする
アップスケールするときにデフォルトから変更するべき点は以下です。
「スタイル」は画風LoRAのみにする
うっかりキャラLoRAにすると全ての人物がそのキャラの特徴に……
「タイルの重なり」は「カスタム」を選び、80pxぐらいにする
つなぎ目が出ないようにするため

なお、アップスケールすると必ず色褪せが発生します。アップスケール前か後に、フィルタ→調整→HSV補正で彩度を上げておくと仕上がりが綺麗です。

選択範囲を作ってはリファインして修正しまくる
あとは目標をセンターに入れてスイッチするシンジ君のごとく、選択範囲を作ってリファイン、選択範囲を作ってリファイン……。
気になるところをどんどんリファインで直していきます。強度は30~50%ぐらい、どれぐらい元の絵から離れていいかで調節しましょう。
部分的に色替えをしたい場合はプロンプトで指定しつつ、基となるレイヤーに、直接希望する色を塗りつぶしツールかブラシツールで着色して強度30%でリファインすると上手く馴染みます。

完成!
違和感が無くなった時点で完成とします。完成を決めるのは自分自身です。
お疲れ様でした!

おわりに
今回の選択範囲を作って強度弱めでリファインをかけまくる方法は、Region機能(Regional Prompter系の、指定した範囲にプロンプトやLoRAを適用するテクニック)で頑張るよりも使い勝手が良く、人物やモノ毎に異なるLoRAを適用しても馴染むのでオススメです。
このメイキングが良きAI創作ライフの一助となれば幸いです!
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