第四話|ラリマーがくれた、アクセサリー作りへの一歩
ラリマーと出会ってから、私の中で少しずつ変わっていったものがありました。
それは、
「この石を、もっと身近に感じていたい。」
という気持ちでした。
眺めているだけでも美しい。
でも、せっかくなら毎日の生活の中で身につけていたい。
そんな思いから、ラリマーを使ったアクセサリーを探すようになりました。
いろいろな作品を見ているうちに、
「これ、自分でも作れないかな?」
そんな気持ちが芽生えてきたのです。
実は私は、それまで細かい作業が得意なタイプだとは思っていませんでした。
どちらかというと、細かいことをコツコツやるのは苦手だと思っていたくらいです。
ところが、実際に作り始めてみると、少しずつ夢中になっていきました。
石を選んで、パーツを合わせて、何度も試して。
「こっちの方がいいかな?」
「この組み合わせはどうだろう?」
そんなことを考えながら、一つひとつ形にしていく時間が、いつの間にかとても好きになっていました。
慣れている方と比べたら、何倍も時間がかかっていたかもしれません(笑)。
それでも、気がつけば時間を忘れて集中している。
完成したアクセサリーを眺めたときの嬉しさも、たまりませんでした。
「私って、こんなに集中して何かを作ることが好きだったんだ。」
自分でも知らなかった一面を、ラリマーが教えてくれたような気がします。
そして、作っているうちに気づきました。
天然石は、一つとして同じものがありません。
同じ種類の石でも、色も模様も、透明感も、それぞれ違う。
だからこそ、
「この石には、この形が似合う。」
「この色には、こっちの石を合わせてみよう。」
そんなふうに、一つひとつの石と向き合いながらデザインを考えることが、どんどん楽しくなっていきました。
アクセサリーを作ることは、私にとってただ「物を作る」ことではありませんでした。
石が持つ自然の美しさを生かしながら、自分が感じた世界を少しずつ形にしていく。
そんな時間だったのだと思います。
そして、作品を作っているときに、ふと思うようになりました。
「このアクセサリーを手にした人にも、私が感じたような何かを届けられたらいいな。」
まだ、このときはAqua Lunaというブランドを作るなんて考えてもいませんでした。
ただラリマーが好きで。
海や月が好きで。
自分が心惹かれるものを、自分の手で形にしてみたかった。
それだけだったのです。
でも、振り返ってみると。
この「作ってみたい」という小さな気持ちが、後のAqua Lunaへとつながる大きな一歩になっていました。
人生を変えるきっかけは、いつも大きな決断から始まるとは限らない。
もしかすると、
「やってみたい。」
という小さな気持ちから始まるのかもしれません。
そして私は、この頃から少しずつ、自分の新しい世界へ足を踏み入れていくことになります。
次回は、アクセサリー作りとはまったく違う場所で過ごしていた、私のもう一つの人生。
長く続けてきた「タクシー乗務員」という仕事について、お話ししたいと思います。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
次回も、ぜひ読みに来てください🌙
Aqua Luna
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怪我はだいぶ良くなりましたが、リハビリも続行中でまだまだ現在進行形ですので応援して頂けたらと思います♡
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