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ベーシックインカムの未来を

 東京から沖縄に移住して1年。「どうして沖縄に?」と真っ先に聞かれます。
 30年以上、東京で生活してきました。便利でした。鉄道があって、お店があって、お金さえあれば、欲しいものを手に入れるのに時間はかかりません。でも、それだけの世界でした。東京では、好きな釣りをするのに海まで車で何時間もかかりますし、確実に釣るなら船に乗ります。また、作物を育てるにしても畑を借りないといけません。いずれもお金と時間のかかる代物です。この2つの資源に縛られるのが、ほんとうの人生なのか?もっとそこから解放された生き方はないのか?という疑いがどんどん膨らんでいったのが東京での暮らしでした。
 お金は労働でしか得ることができません。働かずに稼ごうとして、株や先物取引をやってみました。しかし、手元資金が数百万円程度では、一度に数十億を動かすファンドや個人投資家にはかないませんでした。そんなときに巡り合ったのがベーシックインカムでした。無条件現金給付と言われるもので、生活に必要なお金をだれもが無条件で受けとることができるという考え方です。
 わたしは2019年に「ベーシックインカム読書会」をzoom上で開きます。毎月、数十名の参加者と議論するうち、ベーシックインカムを国策導入できないかと考えます。そこから電子書籍化プロジェクトを立ち上げ、2025年には「NPO法人 市民発のベーシックインカム・サービスの実現を考える会」を設立しました。時を同じくして、沖縄で未来通貨アプリを使った民間発のベーシックインカムを知り、そこにわたしも東京から参画します。ベーシックインカムの政府と民間バージョンの両天秤をかけることになったわけです。ここで東京を離れる意志が明確になりました。沖縄なら、釣りや作物の育成にお金と時間をかけずに今でもやっていけると。
 今や釣り場や畑まで車で5分。借りている畑は年間1000円です。陸からミーバイやアジが釣れますし、畑ではナス・ピーマン・トマト・枝豆・ジャガイモなど多種類の好きな作物が収穫できています。
 民間発のベーシックインカムは、毎月「あまいな~」というコミュニティイベントを通じて広めています。NPO法人の活動として、電子書籍化プロジェクト会議を毎週zoomで開き、刊行に近づけています。すべての人たちがお金と時間に縛られない暮らしを送る未来を実現するのが、わたしの使命ですね。

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