「居場所がない」と感じるあなたへ。自分を好きになるための“12のしないこと”
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「もう、がんばらなくていいんじゃない?」
ある日ふと、そんな言葉が心に響きました。
何もかもがうまくいかないような気がして、
どこにいても自分が場違いに思えて、
無理に笑って、気を使って、
でもやっぱり、「私はここにいていいのかな」
と自分に問いかけてしまう。
そんな時に出会ったのが、吉本興業会長・大崎洋さんの著書
『居場所。——ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」』
でした。
📕12の「しないこと」がくれた、やさしい視点
この本には、心が少し軽くなるような「しないこと」が並んでいます。
咲かなくてもいい。
孤独を見つめすぎない。
限界までがんばらない。
相談しようとしない。
友達を作ろうとしない。
白黒はっきりさせない。
合理的にしすぎない。
目的地を決めない。
みんなにわかってもらおうとしない。
ルールを決めすぎない。
場所に求めすぎない。
競争しようとしない。
どれも、社会の“常識”とは逆を行くような言葉たち。
でも、読み進めるうちにそのどれもが、
「がんばっても報われない自分」への優しさだと感じました。
💬「相談しようとしない」ことのやさしさ
この「しないこと」の中でも、特に印象に残ったのが
「相談しようとしない」という一節。
一見すると冷たく見えるかもしれません。
でも、大崎さんはこんなエピソードを紹介していました。
離婚の悩みを、明石家さんまさんに相談したときのこと。
期待していたような「真剣なアドバイス」は返ってこず、
ただ一言、「しゃあないな」と笑われたそうです。
「しゃあない(仕方ない)」という一言には、
関西特有の“受け止める力”がある。
明石家さんまさんは、テレビの中と変わらず、
プライベートでも明るく前向き。
それが、かえって救いになったのかもしれません。
人生には、誰かに相談しても
「どうにもならないこと」がある。
でも、だからといって絶望するのではなく、
「まぁしゃあないか」と肩の力を抜いてみる。
そんな姿勢が、生きやすさにつながるのだと思いました。
🎭「芸人の給料は100円」は本当か?
もうひとつ面白かったのが、
吉本芸人のギャラ事情について。
よく芸人さんが
「俺の給料、100円やってん」
とネタにするのを聞きますが、
実際には、大崎さん曰く「ちゃんと計算されている」そうです。
テレビ出演には、衣装代、メイク、コントの道具、スタッフの人件費…
舞台裏には、多くのコストがかかっている。
たとえば、R-1グランプリのネタに使われる小道具も、
作るだけで何万円もかかる場合があるそうです。
お笑いの世界は華やかに見えて、実は経費との戦い。
「100円のギャラ」も、笑いを取るための“ネタ”だったのです。
でも、そんな“誤解をネタに変える”懐の深さこそが、
吉本という会社の、そして大崎さんの
「居場所づくり」だったのかもしれません。
🧍♂️「友達を作ろうとしない」は、人間関係の本質
そしてもうひとつ、印象的だったのが
「友達を作ろうとしない」という提案。
これは、大崎さん自身の実感として語られていました。
「無理して友達を作らなくていい」
「いろんな人と出会って、ご縁があれば大切にすればいい」
「一人の時間を持とう」
この三つが、彼の人間関係に対する基本姿勢です。
たとえば、教育者として有名な坪田信貴さんとの交流も、
生活スタイルはまったく違うけれど、
お互いに“無理をしない関係”だそうです。
「たくさんの人に好かれる必要はない。
ほんの数人と、深く関われればそれでいい」
この言葉に、私は大きくうなずきました。
孤独を恐れて、人と無理につながろうとするほど、
逆に傷ついてしまうこともあります。
孤独を恐れず、自分を信じて待てる人にしか、
本当のご縁はやってこないのかもしれません。
🎢「大変な人生」を、笑い飛ばす力
吉本興業という会社は、
決して順風満帆な組織ではありません。
反社会的勢力との問題、芸人との契約トラブル…
大崎さんも多くの困難をくぐり抜けてきました。
でも、彼がその中で一貫して持ち続けていたのは、
「笑えるかどうか」という価値基準。
たとえネタにされるような状況であっても、
「まぁ、それも芸の肥やし」と笑ってしまえるかどうか。
人生のすべてを“おいしい話”に変える強さ。
それこそが、彼が築いた「居場所」なのかもしれません。
📚「12のしないこと」は、自分を好きになるヒント
この本は、ビジネス書でも、成功哲学でもありません。
もっと地に足のついた、“自分を認めるための本”です。
大崎さんが本の中で繰り返し語っていたのは、
「自分にムリをしない」ということ。
ルールを決めすぎない。
目的地を決めない。
みんなにわかってもらおうとしない。
そんな「しないこと」が、
結果として“自分らしく生きること”につながっていく。
これは、真面目で、がんばりすぎてしまう人ほど、
救われる言葉なのではないでしょうか。
🌾「居場所がない」と感じたときの、処方箋
この本を読んで思ったのは、
「居場所」というのは誰かが与えてくれるものではなく、
自分が“自分に許すもの”なのだということ。
咲かなくてもいい。
がんばらなくてもいい。
孤独でも、間違っていない。
そう思えた時、
少しずつ“自分の居場所”はできていくのかもしれません。
あなたが、あなた自身を好きになれるように。
誰とも比べずに、誰にも証明せずに。
今日一日を、あなたらしく生きるヒントがここにあります。
