人生を変えた1冊

 今回は、ゆめしま未来塾講師 浜田が担当します。

中学・高校時代

私は中学・高校時代、本も新聞もほとんど読まずに過ごしていました。
本をよく読んでいる友達を見ては、「かっこつけ」と馬鹿にしていましたが、今振り返れば、本当に愚かだったのは自分自身でした。しかし当時は、そのことにさえ気づいていなかったのです。
日本語の長い文章を読む機会は、現代文の試験くらい。もちろん、成績は振るいませんでした。さらに、現代文だけでなく、数学・英語・理科・地歴の学習も思うように理解できず、努力しても成果が上がりませんでした。今にして思えば、読解力の不足が、あらゆる科目の不出来に影響していたのでしょう。

大学生になって

大学生になっても、本を読まない生活は続いていました。しかし、懇意にしていただいていた教授から渡された「推薦図書リスト」の中に、ふと目に留まった一冊がありました。それが、中島敦の『李陵・山月記』です。
この短編集の中でも「山月記」は教科書に載っているため、多くの人が知っていることでしょう。ですが、私の心に深く響いたのは「悟浄出生」でした。

悟浄とは、西遊記のあの″沙悟浄”

悟浄出生」は、悟浄が三蔵法師と出会うまでの物語です。流沙河に暮らすカッパの悟浄は、仙人を訪ね歩きながら「真理とは何か」、「幸せとは何か」を探し求めます。そして、旅の終わりにある重大なことに気づくのです。
その気づきこそが、私自身がちょうどそのころに悩んでいたものと同じものだったのです。「悟浄出生」を読み終えた瞬間、私はハッとさせられました。もちろん、それで人生が急にうまくいくようになったわけではありません。しかし、その気づきが私を変えました。そして、読書の大切さを心から実感し、それ以来、本を読むことが私の日常に欠かせないものとなりました。

この気づきとは、どのようなものだったのでしょうか?
興味のある人は、ぜひ、読んでみてくださいね♪♪♪