青い閃光を追って#004
400mmという答え
この頃の頭の中は、もうこの2本しかありませんでした。
NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sか、NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S。
どちらも内蔵テレコンを搭載した、Nikonが誇る超望遠レンズです。
当時の私は単純に考えていました。
400mmなら内蔵テレコンで560mm。
600mmなら840mm。
「これなら1本で2役じゃん。」
しかも内蔵テレコンは、どこを見ても高評価。
画質の低下はほとんど感じず、切り替えも一瞬。
だったら400mmでも600mmのように使えるし、600mmなら800mmクラスとして使える。
本気でそう思っていました。
もちろん、内蔵テレコンは実際にこれ以上ない武器です。
今でもその考えは変わりません。
ただ、この頃の私はまだ気付いていませんでした。
この考え方には、大きな落とし穴があることを。
その話はまた今度。笑
そんな中、少しずつ気持ちはNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sへ傾いていきます。
理由は単純でした。
Instagramを見ていると、メーカーを問わず400mm F2.8でカワセミを撮影している方が本当に多いんです。
「なんでみんな400mmなんだろう?」
理由が知りたくて、実際に400mmを使っている方へDMを送りました。
その中で、今でも忘れられない言葉があります。
「F2.8は、人より長い時間撮れる。」
この一言が、私にはものすごく刺さりました。
私は当時も今も、絶賛子育て真っ最中です。笑
休みは平日が週2日。
もちろん、その2日間は撮影へ行きます。
でも、それだけでは全然足りない。
もっと練習したい。
もっとカワセミを追いかけたい。
そんな思いから、子どもの保育園の送りがない日曜日だけは、家族に了承をもらい、夜明けから仕事へ向かう時間まで朝活を続けていました。
休みの日だって、いつも好条件とは限りません。
雨の日もあれば、ローライトの日もあります。
だからこそ、F2.8によって撮影できる時間が少しでも長くなる。
この言葉は、当時の私にとって本当に魅力的でした。
私にとって機材選びは、性能を競うためではありません。
限られた時間の中で、少しでも多くシャッターを切り、少しでも成長するための選択でした。
そして、もう一つ。
購入前の私には、一つの構想がありました。
NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sに外付け2.0倍テレコンを組み合わせ、必要に応じて内蔵テレコンも切り替えながら撮影すること。
400mmから1120mmまでを1本でカバーできる。
そんな夢のようなシステムを本気で思い描いていました。
……今思えば、この考えもまた大きな落とし穴だったんですけどね。笑
さらに価格もNIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sより約40万円安い。
性能。
使い勝手。
そして価格。
何日も悩み続けた結果、私の心はようやく決まりました。
よし、428でいこう。
そうして私は、NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sと外付け2.0倍テレコンをポチるのでした。笑
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