別れの日が

娘の大好きだった場所 海と空と風の世界 丘の上のLIEN

娘の大好きだった場所 海と空と風の世界 丘の上のカフェLIEN

娘の大好きだった場所 海と空と風の世界 丘の上のLIEN

2013年にLIENの夢をイメージして沖縄に渡った娘
それから半年ほど後に 2014年にその店、雑貨カフェが完成した。
アンティーク調の飾り棚 古びた木の戸棚 シンプルなあつらえ
空と海を眺めながら落ち着ける場所で 娘の料理のもてなし
東京の店の二号店として開店、娘がひとりでお客様をむかえる店として
娘は東京と沖縄、半々の生活だった。
その生活は5年続いた
そのあと、娘は病をえて、その生活をあきらめていくことに・・。
沖縄が大好きだった娘。自分の夢 LIENが大好きだった娘。
 娘はコロナ下の時期にガンに犯されていたのだ。私は知らなかった。
私が娘の病を知ったのは、あと半年と余命宣告されたあとだった。
娘は2022年10月に、逝ってしまった。48歳だった。
娘の好きだった沖縄に LIENが残された
わたしは、娘の夢までも終わらせたくなかった。
丘の上のその場所に建つ LIENまで失いたくなかった

娘に逢える時間と空間

その場所に行けば娘がいると思えたし、娘と一緒の時間が流れるようにおもえた 店は外人住宅店舗物件で家賃は15万で、私がそれを維持するには相当の覚悟がいった 蓄えのない身でどうするのか、働いて得る給料とわずかばかりの年金ではたりなかった。それでもLIENまで失いたくなかった。
それから二年半あまり、私の東京からの沖縄のLIEN通いは続いた。
その月日はかけがえのない、なににもかえがたい時間だった。
本当は娘が生きている間に、たくさん たくさん もっと もっと
娘との思い出をつくりたかった。

LIEN の 思い出  

そこには不思議な時間が流れ、そこに広がる光景は 別世界だった。

LIENで感じる風はやさしく LIENから見る海と空は本当に美しかった

朝には鳥の声が 昼には舞う蝶が 赤いハイビスカスの花がいとしかった

夕に 空と海の堺がなくなるころ

そのそろそろとしたしじま 気がつけば暗黒に

夜のとばりにとけた海と空に この体がもっていかれそうになる

やがて 空には月がのぼる

まだ別れに慣れることができない

私が ひとり LIEN で感じた風 見た光景

娘は LIENでのひとりの時間を どう過ごしていたのだろう

娘の目には LIEN から見える光景はどう映っていたのだろう

娘はLIENにやってくる ”きっこちゃん”と呼ぶ小さな鳥とともだちだった。そのきっこちゃんも私が去る少し前に、姿を見せなくなった。

きっこちゃんまでいなくなってしまった。
何もかもなくしてしまう喪失感がやるせなく、よるべなく 涙がこぼれた
経済的にも、体力的にも、限界がきて、LIENをてばなさなくてはならなくなった。昨年の1月にその場所からLIENが消えてしまった。
わたしは liENのなくなった沖縄で迷子になってしまったような気がした。



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