夜のアカリウムに、一枚のカードを届けに行く
あかりちゃんが、noteを始めて一周年を迎えました🌙
そして先日、アカリウムのキャラクターたちの「二次創作解禁」が発表されました
今回はいつもの紹介記事ではなく、私もこちらに参加してみることにしました
私とルナが、閉館後のアカリウムへお祝いを届けに行く、小さなお話です
登場するのは、あかりちゃんと、サンちゃんと、私と、ルナ
占い師の二次創作なので、タロットカードを一枚だけ連れていきます
はじめての二次創作で、上手く書けたかは分かりません。でも、とても楽しかったです
よかったら少しの間、夜の水族館に一緒に忍び込んでみてください💫
はじめに|紹介ではなく、参加してみたくなった夜
いつも私の記事を読んでくださっている方は、あかりちゃんの名前を何度か見かけているかもしれません
共同運営マガジン「アカリウム」の館長さんで、毎日朝活記事を書いていて、私が収益化の「順番」の考え方を教わった、大切な創作の仲間です
そのあかりちゃんが、noteを始めて一年を迎えました
一周年の記録の記事には、キラキラした成功談ではなく、ライターを挫折したこと、高額な商材に傷ついたこと、途中で燃え尽きた日のことまで、そのまま書かれていました。その道のりに、私は自分の遠回りを重ねずにはいられませんでした
そして同じ日、もうひとつの記事が公開されました。アカリウムのキャラクターたちの二次創作を、自由にしますというお知らせです
その中の、この一文に足が止まりました
「館長の知らない展示室が勝手に増えていたら、私は喜んで見に行きます」
読んだ瞬間、紹介記事を書こうとしていた手が、ふっと止まったのです
……今回は、紹介じゃなくて、参加してみようかな
そんなわけで、これは私のはじめての二次創作です。私とルナが、夜のアカリウムへお祝いを届けに行きます🌙
夜のアカリウムに、一枚のカードを届けに行く
ルナのおねだり

夜の10時を過ぎた頃、ルナがそわそわと私の袖を引きました
ルナ「ゆめ、あのね。あかりさんの水族館、見に行っちゃだめ……?」
その日の朝、私たちは一緒にあかりちゃんの記事を読んだのでした。二次創作解禁のお知らせと、一年間の記録。ルナは、水槽を泳ぐ魚たちのことがずっと気になっていたようです
正直に言うと、私も同じことを考えていました
ゆめ「じゃあ、お祝いを持っていこうか。夜の水族館は、きっときれいだよ」
ルナの胸元で、水晶玉のペンダントがふわりと青く光ります。夜道の先に、見慣れない建物の灯りがひとつ。近づくにつれて、かすかに水の匂いがしました
入口で発明中

入口の前で、誰かが金属の筒のようなものを組み立てていました
サン「あれ、お客さん?今日はもう閉館だよー?(ノω・)」
サンちゃんでした。足元には工具箱と、設計図らしき紙が広がっています
ルナ「あ、あの。お祝いを届けに来ました……ゆめと、ルナです」
サン「知ってるよー!たまに館長のことを記事に書いてくれる人だ〜✨」
ルナはほっとした顔をして、それから、サンちゃんの手元をのぞきこみました
ルナ「これ、なあに……?」
サン「一周年祝賀ロケット1号だよっ!今夜打ち上げるのー」
ルナ「ば、爆発しませんか……?」
サン「爆発はしないよー。たぶん!」
ルナ「たぶん……」
水晶玉のペンダントをぎゅっと握りしめるルナ。占わないであげてね、と私はそっと思いました
館長さんは今日も陸にいる
サン「かんちょー!お客さんだよー!」
扉の向こうから、ぱたぱたと足音が聞こえてきます
あかり「いらっしゃいませ〜!って、ゆめさん!?夜にどうしたのっ?」
ゆめ「一周年のお祝いを、届けに来ました。閉館後にすみません」
あかり「アカリウムは年中無休だよっ!ちょうど夜の見回りをしてたところですっ」
案内された館内は、昼間とはまったく違う顔をしていました。照明の落ちた通路に、水槽の青い光だけがゆらゆらと揺れて、魚たちが静かに泳いでいます
ゆめ「一周年、おめでとうございます。記録の記事も読みました」
あかり「ありがとう〜!でもね、一周年って言っても、昨日も今日も、やることは同じなんだよねっ。朝活を書いて、レンガを積んで」
ゆめ「その、変わらないことが、いちばんすごいことだと思います。休んだ日も、積めなかった日も、ちゃんとこの一年の中に入ってるんですよね」
あかり「……そう言ってもらえると、燃え尽きてた日々も報われますっ!」
一枚だけ、引いてみませんか

大水槽の前で、私はかばんから小さな包みを取り出しました。今夜のお祝いです
ゆめ「あかりちゃん、一枚だけ、引いてみませんか」
差し出したのは、タロットのデッキ。占い師の二次創作なので、これくらいは持ち込ませてください
あかり「えっ、いいの!?どれにしよう……真ん中へんのこの子っ!」
迷いのない手つきで引かれた一枚を、水槽の光にかざします
出たのは「愚者」。ナンバーは0。小さなかばんひとつで、崖のふちを楽しそうに歩いていく、旅のはじまりのカードです
あかり「ぐしゃ……?私、愚かなの!?」
ゆめ「ふふ、違いますよ。はじまりのカードです。身軽に、自由に、新しい旅に出る人のカード」
サン「一周年なのに、はじまりなの〜?(ノω・)」
ゆめ「一周年の夜に、はじまりのカードが出るのが、あかりちゃんらしいなと思いました。それにね」
私は、静かに泳ぐ魚たちを見上げました
ゆめ「あかりちゃんのキャラクターたちも、ちょうど旅に出たところでしょう?二次創作が解禁されて、これからいろんな人の水槽へ泳ぎに行く。この館のみんなの、はじまりのカードでもあるのかもしれません」
サン「じゃああたし、これから自由に旅に出ていいんだね〜✨」
あかり「サンはアカリウムから出勤扱いだからねっ!」
館長の知らない展示室

あかりちゃんと一年の話をしているうちに、ふと気づきました
ルナと、サンちゃんがいません
あかり「……サン?」
ゆめ「ルナ?」
ふたりで館内を探すと、通路のいちばん奥、今まで気づかなかった小さな扉から、ひそひそ声が聞こえてきます
扉の上には、書きたての手作り看板。「よるのてんじしつ」
中では、ルナとサンちゃんが、小さな額に入れた愚者のカードを、一生懸命まっすぐに掛けようとしていました
サン「もうちょっと右ー!」
ルナ「こ、こう……?」
あかり「館長の知らない展示室が、本当に増えてる……!」
あかりちゃんの声に、ふたりが同時に振り返ります。それから、サンちゃんが窓の外を指さしました
サン「かんちょー、ちょうどいいところに来たね!打ち上げるよー!」
窓の向こうで、祝賀ロケット1号が小さく飛び上がり、ぽんっという軽い音とともに、大水槽の上にたくさんの光の泡を降らせました。爆発はしませんでした。よかった
泡の光が水に溶けて、魚たちがいっせいに、光のほうへ泳いでいきます
一周年の夜のアカリウムは、それはそれは、きれいでした🌙
帰り道
帰り際、あかりちゃんは入口まで見送りに来てくれました
あかり「カード、ちゃんと展示しておくねっ!次の一年の看板にしますっ」
ルナ「また、見に来てもいい……?」
あかり「アカリウムは年中無休だよ〜!ヽ(=´▽`=)ノ」
帰り道、ルナは何度も後ろを振り返っていました。建物の灯りが小さくなっても、水の匂いは、しばらく私たちについてきました
はじまりのカードを置いてきた夜の水族館で、今夜も館長さんは、レンガをひとつ積んでいるはずです
あとがき|はじめての二次創作でした
ここまで読んでくださって、ありがとうございます
これが、私のはじめての二次創作です
書き始める前は、少しだけ怖かったのです。大切に育てられている世界に、私が触れていいのかなって
でも、あかりちゃんの解禁記事はどこまでもやさしくて、「館長の知らない展示室が勝手に増えていたら、私は喜んで見に行きます」の一文に、そっと背中を押されました
書いてみたら、とても楽しかったです。サンちゃんのセリフを考えている時間は、ずっと笑っていました
上手く書けたかは、正直分かりません。でも、上手くなくても、完璧じゃなくても、挑戦していい。いつも記事でそう書いている私が、いちばん最初に試してみるべきだと思ったのです🌙
この作品はアカリウムの非公式二次創作です。館長あかりさんの二次創作許可記事を引用して制作しています。
アカリウムのキャラクターたちの二次創作は、どなたでも参加できます。ルールはあかりちゃんの許可記事にまとまっているので、参加する時は必ずこちらを確認して、許可記事を引用してくださいね
あなたの作った展示室も、いつか見せてくださいね。次の「館長の知らない展示室」を作るのは、あなたかもしれません🌙

一年間の記録の記事も、ぜひ読んでみてください。キラキラしていない、だからこそ信じられる一年の記録です
あかりちゃん、note一周年、本当におめでとうございます
あなたの積んだレンガの上で、今日もたくさんの人が、ただいまと言っています💫
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