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インタビュー|助けてと言えなかった私が届けたい“ママが挑戦を楽しむ場所”

子育てに追われ、自分の時間を持つことが難しい。そんなママたちが「自分らしさ」を取り戻す場所があります。

沖縄・西原町にある虹いろSCHOOL HOUSE
ママのリフレッシュや親子で楽しめるレッスンを通じて、ママたちの喜びや成長につながるきっかけを提供しているコミュニティです。

そして今、特に注目を集めているのが、ママたち自身が運営、出展する「ニジイロフェスティバル」
会場を借りてステージ発表やワークショップ、ハンドメイド販売など、ママたちの“やってみたい!”が詰まったイベントです。

規模の大きなイベントで広がる笑顔の裏には、ある女性の苦しい経験がありました。誰にも頼れなかった辛い幼少期、そして「助けて」と言えなかった自分。そんな想いを原動力に、いま、ママたちの居場所をつくる活動が広がっています。


精神疾患の父と、終日働きに出る母。普通の家庭を知らなかった少女

「お父さんが精神疾患にかかっていて、私が高校生の頃まで働いてなかったんです。だからお母さんがずっと仕事に出てて、ほどんど家にはいなかったんですよ。」

そう語ってくれたのは、虹いろSCHOOL HOUSEを立ち上げた大城 真理恵さん。

「新聞配達をしてお小遣いを稼いでいました。うちは貧しい、そう思ってずっと育ってきたんですよね。お父さんは何にもしないし、お母さんは忙しかったし、大人に『助けて』って言える環境ではなかった。たぶん、みんなが考える”普通の家庭”ではなかったと思うんですよね。」

でも、大人になった今、見えてきたのは違う景色でした。

「”お金がない=不幸”ってことじゃないんだなって。
たとえお金があっても、愛情がない家庭もあるし、心が貧しくなっちゃうこともある。

だから私は、貧困層を支援したいというより、どんな状況でも自分を不幸と決めつけず、楽しさや幸せを見つけられる人を増やす活動をしたいと思ったんです。」

ママの笑顔が、子どもの未来をつくる

困っている子どもを助けたいと漠然とした思いがあるけど、どのような仕事があるのかは分からない。
まずは”普通の家庭”を知りたい。普通の家庭とは違った環境で育ったため、一般的な家族を近くで見れる仕事は保育士しかないと思い、就職しました。

そして、子どもたちやその親と向き合う中で、大切なことに気がつきます。

「子どもって、ママが不安だと顔色をうかがうんです。周りから見たら恵まれてるように見えても、ママが疲れていたら、子どもは伸び伸びできない。これは子どもの問題じゃなくて、大人の問題なんだって思いました。

初めての育児で不安を抱えたり、義理母との問題とか、これからの働き方とか。自分の人生と“ママ”とのバランスに悩んでる方が多いことを知りました。

そんな中で特に印象に残っているママがいたんです。
親から押し付けられた育児法をしていて、そのママ自身の思いに蓋をしているように感じとれました。

育児や仕事への考え方は1人ひとり違うし、ママが笑って自信を持つことが、子どもの成長に影響すると強く感じました。」

その気づきが、ターニングポイントに。保育士を辞め、自らの手でママが笑顔になれる場所をつくろうと決意しました。
そうして生まれたのが、虹いろSCHOOL HOUSEです。

「子どもを生きがいにしすぎないママ、もっと自分を大事にできるママが増えてほしい。子どもの成長だけでなく、ママ自身が成長や挑戦をすべきだと感じた経験が、今の活動のきっかけです。

子ども向けのレッスンだけでなく、ママが小さい赤ちゃんを連れてきても安心して楽しめるレッスンを取り入れたいと思い、体を動かすヨガやダンスレッスンなどをプロの講師の方にお願いしています。」

左)親子ヨガ、右)英語あそび

「レッスン中は私が泣いている赤ちゃんを抱っこすることもあります。ママが『泣いちゃって、すみません』って言うこともあるんですが、全然謝らなくていいんです。子育ては人に頼って当たり前だと思えるママが増えてほしいです。」

「ニジイロフェスティバル」ママの挑戦が輝く舞台

「イベント企画って大変だけど、好きなんですよ。考えるのも準備も楽しくて。」

会場探しから出展者への声かけ、プログラムの調整まで、すべてママ達でこなしているのだそう。

「会社じゃないから、友達やSNSを通じて知り合った方、虹いろSCHOOL HOUSEに来てるママたち、たくさんの方が手伝ってくれました。」

前回の、宜野湾コンベンションセンターでのイベント当日は、ママ達が喜ぶブースや子ども向けの縁日ブースがずらりと並びました。ハンドメイド作品やワークショップ、ママ向けの相談コーナーなど、家族で楽しめる工夫が満載です。

クリスマス時期のイベントには、サンタクロースも登場!

ママたちのステージ発表ではコーラスや、ダンスなど、緊張しながらも笑顔を見せる姿に、観客からはあたたかい拍手が送られていました。

日頃育児に追われているママたちが、この日のために練習し、多くの方にみてもらえるのは緊張もありますが、大人になった今では経験できない達成感があるようでした。

ママダンスではみんなこの笑顔!
リトミックレッスンに通う子どもたちのダンスに癒されるひとときも

ブースでは、子どもを抱っこしながら出展したママも。「勇気がいったけど、終わったあとは、またやりたい!って思えた」と話すママの表情は、どこか誇らしげでした。

準備から片づけまで、子連れでも笑顔が絶えないママたち

そんな真理恵さんにも、葛藤があります。

「私、こんな大きな規模のイベント企画をしていますが、実は、まだ人に頼るのが苦手なんです。親に頼れなかった幼少期の影響もあると思うんだけど。
でも、イベントを重ねるたびに人に協力のお願いをしたり、いろんな方からサポートしてもらったり、私も少しずつ成長できているのかな。

挑戦するママたちの姿を見ると、毎回すごく刺激をもらいます。
ステージに立ったり、初めてブース出展したり。私もやってみたい!ってママがどんどん増えていくのが嬉しいですね。」

ここで出会ったママたちは、仲間というより戦友。一緒に頑張ったママがいる、それだけで自信につながるのだそう。

「次女にもお手伝いしてもらって、親子で1日イベントに参加したんです。終わったあと、『ママ、かっこよかったよ!』って言ってくれて…もうそれだけで、続けてきてよかったって思いました。」

自分のための挑戦を楽しむママを増やしたい

虹いろSCHOOL HOUSEニジイロフェスティバルが目指すのは、大人になったママが大人らしくない瞬間を過ごせる場所。

「子どもが公園で遊びを楽しむように、誰のためでもなく”自分のために”挑戦を楽しむママを増やしたいんです。

やりたいけど恥ずかしい。
失敗したらダサいな。
あの人に言われたからやらなきゃ…。

そういう風に、自分の心の声ではなく誰かの声を優先しているママが、自分の意思で挑戦して楽しんでくれたら嬉しいです。」

さらに、もっと大きな夢があります。

「子どもが安心してお小遣いを稼げる“バイトの場”をつくりたいんです。
イベント運営のお手伝いをしてもらったり、作家さんの作品の包装をお願いしたり。

今の時代、新聞配達ってもうないんですよね。安心して働けて、人との交流を通して成長できる場所があればいいなって考えています。」

また、ママの心を整えるための「ママラボ」講座も準備中。

「引き寄せの法則って、スピリチュアルっぽいけど、すごくロジカルなんですよね。
自分の考え方のクセにも気が付けるし、子どもの人格形成に親の考え方は大きく影響するので。堅苦しくなく楽しく伝えられるようになりたいです。」

モットーは「挑戦しなかったことに後悔する選択はしない」

「あのママがやってるなら、私もできるかもって思ってもらえたら嬉しい。それが自分の励みにもなるんです。」

真理恵さんが目指すのは、ただ誰かを支援することではなく、自分の人生も楽しみながら実験するように生きること。

「悔いなく死にたいから、やりたいことは、今やる。今やる勇気が持てない人には『あなたならきっと大丈夫』って背中を押せる人になりたいんです。」

虹いろSCHOOL HOUSEニジイロフェスティバルはママたちが挑戦し、輝ける場所。

家族のため、自分のため、そして未来の子どもたちのために。一歩を踏み出したいあなたに、そっと寄り添う居場所です。


虹いろSCHOOL HOUSE
大城 真理恵さん(元保育士、三姉妹のママ)
公式インスタグラムはこちら

▼次回イベントのお知らせ

第3回目 ニジイロフェスティバル
日時:2025年6月15日(日)10:30~15:30
会場:西原町さわふじ未来ホール
入場無料
お問い合わせはこちら


▼交流イベントのお知らせ

ママの交流会
日時:2025年6月22日(日)18:00~20:00
会場:エリスリーナ西原ヒルズガーデン
これまでのニジイロフェスティバルに参加したママも、していないママも、2025年上半期頑張った自分にご褒美も兼ねたビュッフェ付き交流会
お問い合わせはこちら



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結女(ゆめ)沖縄ライター 【取材費に使わせていただきます】”挑戦したいけど悩んでいる女性”に届くインタビュー記事を、なるべく多く書いていきます!