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ヤマザキマザックの見学に行って感じたこと

自分がいなくても進むようになった

昨日、ヤマザキマザックの本社と美濃加茂ショールームを訪問しました。

目的は、将来的に導入を検討している5軸マシニングセンタへの理解を深めることです。

実際に現場を見て、多くの学びがありました。

しかし、今回最も大きな収穫は工作機械そのものに対する知識ではありませんでした。

自分自身の役割が、次のフェーズに移ったことに気付いたことです。

想像以上に長い時間軸

これまで私は、まずソフトウェア開発を進め、その成果をもとに資金調達を行い、その後に工作機械を購入するという流れをイメージしていました。

しかし、実際に話を聞いてみると、5軸マシニングセンタは購入意思を伝えてから搬入まで9ヶ月、長ければ1年程度かかるとのことでした。

さらに、工作機械は注文すれば終わりではありません。

中小型部品向けの5軸マシニングセンタでも10〜20トンほどの重量があります。

設置場所には十分な床強度が必要ですし、電源、空調、搬入経路など、多くの条件を満たさなければなりません。

「もともと工場だった場所だから大丈夫だろう」

そんな感覚で決められるものではないことを知りました。

もしソフトウェア開発が完了してから資金調達を始めるとどうなるでしょうか。

資金調達に3〜6ヶ月。

その後、工作機械の発注から搬入まで9〜12ヶ月。

最大で1年半近くの時間が失われます。

その瞬間、自分が見ている時間軸が間違っていたことに気付きました。

CEOの仕事は変わる

現在のYAMASTROには、素晴らしい熟練加工者とエンジニアがいます。

二人とも、この領域では間違いなく自分より遥かに知識があります。
向上心、自分に対する自信と、新しいものを生み出せるワクワク感を持っていて、今私が採用できるそれぞれの分野で最高の人材です。

もちろん、プロダクトの方向性を決めたり、進捗を確認したり、重要な意思決定をする責任は私にあります。

しかし、日々のソフトウェア開発そのものは、この二人なら彼らを信頼して任せることができます。

だからこそ、私が今見るべきものは別の場所にあります。

・次の資金調達

・どの工作機械を導入するか

・どこに設置するか

・どのような形で最初の製造セルを立ち上げるか

YAMASTROが1年後、2年後、5年後、10年後にどこへ向かうのか。

今の自分の仕事は、ソフトウェア開発そのものではなく、その先にある未来を先回りして準備することなのだと思います。

今回の訪問は、そのことを強く実感する機会になりました。

一人だったこの1年3ヶ月

昨年の3月にFoundXに入って、創業し、資金調達を行い、採用活動を続けてきました。

振り返ると、そのほとんどの時間を一人で走ってきました。

共同創業者がいるスタートアップでは当たり前のようにいるはずの相談相手もいません。

全ての意思決定を自分で行い、自分で責任を負う。

孤独でした。

一方で、その孤独があったからこそ、自分の考えは研ぎ澄まされました。

本当にやりたいことは何か。

何を捨てて、何を選ぶのか。

それは自分自身の人生に対しても、会社としての事業やビジョンに対しても。

毎日のように自分自身と向き合い続けました。

振り返れば、この1年3ヶ月は人生で最も精神的に成長した期間だったと思います。

そして、その過程で多くの人と出会いました。

・応援してくれる人

・厳しい意見をくれる人

・助けてくれる人

・信じてくれる人

・自分も挑戦する勇気をもらえたと言ってくれる人

その全ての出会いが、今のYAMASTROを作っています。

次のフェーズへ

今回の訪問を通じて、改めて感じたことがあります。

それは、『チームになった』ということです。

今までの私は、自分が止まれば全てが止まる状態でした。

しかし今は違います。

心から信頼できる熟練加工者がいる。

心から信頼できるエンジニアがいる。

彼らとYAMASTROの未来を語る時、私は言葉にできない充実感を感じます。

自分がいなくても前に進む感覚。

もちろん、CEOとしての責任はこれからさらに重くなります。

私は彼らの人生の一部をいただいて自分の事業を一緒に作っていくからです。そして、関わる人はこれからどんどん増えていきます。

ですが、不思議と以前より心は軽くなっています。

一人で全てを抱えるフェーズは終わりました。

だからこそ、自分も次の仕事をしなければならない。

✔︎ 次の資金調達。

✔︎ マシニングセンタの購入(機種・場所)

✔︎  製造セルの設計

✔︎  1つ目の工場の設計

次の景色、その次の景色、その先に広がる景色。

ヤマザキマザックで見たのは工作機械でした。

しかし、本当に見えたのは、その先にあるYAMASTROの未来だったのかもしれません。

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