【北上市人物デッサン会アーティスト合同作品展】賛助出品 高田啓介先生(画像は部分)
5月18日から31日まで開催の北上さくらホールfeat.ツガワ《にぎわいひろば》での【北上市人物デッサン会アーティスト合同作品展(平面・立体)】の賛助出品についてです。
展示1回目は私の繋がりを辿って、洋画家 高田啓介先生(日展準会員/東光会常任理事/東光会東北支部支部長)にこの展示の賛助をお願いしました。
高田先生といえば、北国の情景を描く作家の一人として知られますが、
若くから徹底した現場主義を貫き、真冬の極寒の海でも現場で制作されています。
制作時間も短く、小品ならその場で目の前で数点仕上がる速さです。東光会東北支部の写生会で拝見しましたが、沢山描いてきた方のスピード感でした。
ある時、高田先生が仰っていました。
「波をそのまま描くんじゃない。」
「波の強さに負けないくらい強い自分の気持ちを入れて描く。描いてるうちに現場の風景と離れてくるけれど気にしない。」
「俺の絵は抽象だから。」
現場制作で、波などの対象を見つめるのはもちろんだと思うのですが、
それだけでなく波の強さに負けないくらいの強い自分の心の内を、波の姿を借りてキャンバスに現す…くらいの入魂具合で、
自分の内面世界と現実世界とを、即座その場で融合させて描くみたいな⋯、
先生の仰っていたのは、きっとそういうことなのだと思います。
そうやって心を入れて描いていくと、実際の現場風景の見たままとは違ったものになるのですが、
作品を見ると、有り有りと現場さながらの臨場感が伝わってきて、まるで北国の海を目前にして立ってるみたいな感じになる⋯
個性のにじむ稀有な作家です。
情感あふれる絵肌も人気です。
北国に生まれ、現場主義を貫きながら画業のほとんどを北の自然の中で研鑽し過ごしてきたため、北国の気候風土が心身に染み入って、作家の一部になったのかもしれませんね。
今回、高田先生からは現在の画風による作品『波』と、20代に描かれた『くだもの』という作品の2点が出品されます。時間軸の違う作品が2点並ぶのもにぎやかですね。
私は「こんな画風の時代もあったのですね(その時代にしかない、それぞれの良さがあります)」とか、
「20代から今の画風に至るまで、とても格闘されてそうですね(過去があるから今があり、これからも挑戦を重ねられるのでしょうね。)」とか、好き勝手に見るんですけれど、
この2点をどう見るかは見る方の自由ですから、
もし高田先生が作中絵画を担当した映画『海の沈黙』のご縁から、『海の沈黙』ファンの方が展示においででしたら、
タイトル氏名を『津山竜次先生(20代)』と『津山竜次先生(現在)』に脳内変換してご鑑賞頂いても、心にぎやかで楽しいかもしれませんね。
…すみません。好き勝手書きました。
さて、北上市人物デッサン会 アーティスト合同作品展は北上さくらホールfeat.ツガワ 1階2階フリースペース各所にて5月18日から31日までです。
ぜひお越しください。

右:画題「波」(F10号 油彩)
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80点以上の作品を展示しました
