見出し画像

娘に「帰れる場所」が増えた日

花火大会の日。

今年も家族で、おじいちゃん、おばあちゃんの家、つまり私の母と父のところへ行きました。

花火を見るために集まった一日でしたが、私の心に一番残ったのは、花火ではありませんでした。

娘の姿です。

以前のおじいちゃん、おばあちゃんの家では、どこか遠慮しているように見えました。

甘えたい気持ちはあるけれど、まだ少し「お客さん」だったのかもしれません。

でも、この日は違いました。

「これ食べたい。」
「その本、読んで。」

思ったことを、そのまま口にする。

そんな自然な姿を見て、「ああ、この家はもう娘にとって安心できる場所なんだな」と感じたんです。

そして、もう一つ、思わず笑ってしまう出来事がありました。

娘がおじいちゃん、おばあちゃんに、自分なりの「内緒話」をしていたんです。

その様子を見て、私は思わず、

「え、それ話しちゃっていいの?」

と聞きました。

すると娘は、少し得意そうな顔でこう言いました。

「おじいちゃんとおばあちゃんは特別だから、いいんだよ。」

その一言に、思わず笑ってしまいました。

娘の中で、おじいちゃん、おばあちゃんは、「秘密を話しても大丈夫」と思える存在になっていたんです。

花火は、おじいちゃん、おばあちゃんの家の3階から見ました。

みんなで夕ご飯を囲み、そのあとは屋台のある場所まで歩きました。

とても暑い日でした。

娘は、「もう歩けない」と言いながらも、自分の足でよく歩いていました。

体も大きくなり、できることも増えている。

そんな成長も感じた一日でした。

親になる前は、「実家」は自分にとって帰る場所でした。

でも親になって気づいたのは、子どもにも「帰れる場所」が増えていくということ。

「これ食べたい」と素直に言えて、「内緒だよ」と秘密を預けられる人がいる場所。

安心して甘えられて、ありのままの自分でいられる場所。

そんな場所が、一つ、また一つと増えていくことは、とても幸せなことなんだと思います。

今年の花火大会で、一番心に残った景色は、夜空ではなく、安心した顔で笑う娘の姿でした。

娘に「帰れる場所」が増えた日。

私にとっても、忘れられない夏の一日になりました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
あなたの1日が素晴らしいものでありますように。

いいなと思ったら応援しよう!

ゆきしお 読み書き研究所   よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはブックサンタへの本寄贈に使用させて頂きます。

この記事が参加している募集