予定どおりにいかなくても、幸せはつくれるー雨のピクニック
ピクニックに行くはずだった日。
雨で予定はくずれてしまったけど、娘は笑っていた。
どうやら彼女にとって大事だったのは「外で遊ぶこと」ではなく、好きなおかずが詰まったお弁当だったらしい。
思い通りにいかない日でも、幸せはちゃんとつくれる。
そんなことを、子どもに教わった気がした。
前日の娘のワクワクと、母の焦り
前日から、娘は「明日は公園でピクニックしたい!」と何度も言っていた。
お弁当のリクエストまで細かく伝えてくるほど、楽しみにしている様子だった。
でも、私は天気予報を見て、焦っていた。
明日は雨。しかも、しっかりめのザーザー降りになりそうだった。
「明日は雨が降るかもね」
「公園には行けないかもしれないよ」
と伝えてみたけれど、娘は「ピクニックがしたい」「お弁当が食べたい」と譲らない。
本当に楽しみにしているんだなと思い、私は朝5時に起きて、念のためお弁当を準備することにした。
できれば外で食べたいけど、行けなかったとしても何か残せたらと思って。
雨の朝と、娘の一言
次の日の朝。
娘は、静かにカーテンをめくって外を見ていた。
空はどんより。
外は、やっぱりザーザー降りの雨だった。
「雨、降ってるね」と私が声をかけると、娘は少し沈んだ声で「お弁当…食べられないかな」と言った。
私は答えた。
「お弁当はね、ちゃんと準備してあるよ」
その瞬間、娘の顔がパッと明るくなった。
「やったー!じゃあ、部屋の中でピクニックだね!」と笑顔で言った。
ああ、そうか。
娘にとって一番大事だったのは、外に行くことじゃなかったんだ。
好きなお弁当を食べることだったと気がついた。
ピクニックごっこと、ふたりのお弁当
お弁当箱に詰める作業は、娘に任せた。
うさぎ型にくり抜いたニンジン、ミニオムライス、唐揚げ、ブロッコリー、ミニトマト、ミートボール。
「これも入れよっか」「やっぱりこれ多めにしよ!」と娘は嬉しそうに詰めていく。
苦手なはずのニンジンも、かわいい形にしてあると不思議と嬉しそうで、自分で入れていた。
自分で詰めたお弁当って、やっぱり特別なんだね。
レジャーシートは使わず、テーブルにランチョンマットを敷いただけのピクニックごっこ。
それでも、ふたりにとっては、ちゃんと“特別な日”になった。
大切なことは、予定通りじゃない日に宿る
子育てをしていると、思い通りにいかないことばかり。
計画を立てても、崩れる。
準備しても、報われないこともある。
だけど、今日思った。
「予定どおりにいかなくても、幸せはつくれる」って。
むしろ、崩れた予定の中で見つかる笑顔や、
何気ないやりとりこそが、心に残っていくのかもしれない。
雨の日のピクニックごっこ。
たったそれだけのことだけど、
きっと私はこの日を、ずっと覚えていると思う。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
あなたの1日が素晴らしいものでありますように。
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