魔法は受け継がれる——寝る前の小さな儀式
子どもの一日は、「遊びたい!」でいっぱい。
急かしたくなる気持ちをぐっと飲み込むけれど、正直、余裕のない日もある。
すぐに汚れる子どもの体の清潔を保つためには声をかけるしかない。
お風呂、歯磨き、ご飯ー
その合間に遊ばれると、時間はどんどん過ぎていく。
付き合いたい気持ちはあるけれど、「もう無理〜!」とギブアップする日もある。
娘を急かしてしまう日は、娘に「もっとゆっくりしたいよ〜」と責められて、自己嫌悪に襲われる。
それでも、寝る前の“儀式”だけは、毎日欠かさない。
わたしたちだけの、小さな魔法
寝る前、娘をぎゅっと抱きしめて、お互いに手で大きなハートを作る。
そして私は聞くのだ。
「今日は、どんな夢を見るの?」
すると娘はちょっと考え込んで答えてくれる。
「虹色のユニコーンに乗って空を飛ぶ」
「ミッキーとダンスする」——
そして、私に向かって満面の笑顔でかならずこう言う。
「ママも一緒ね!」
夢の中でも私と一緒にいたいと思ってくれる。
その一言に、毎晩じんわりと心がほどけていく。
最初は娘のため、今はわたしのためでもある
寝る前に、娘をぎゅっと抱きしめて、お互いに手で大きなハートを作る。
この儀式は、娘が暗闇を怖がっていた頃に始めた。
「ハートを手で作れば幽霊も来ないよ」——
「悪い夢を見ないのよ」
そんなふうに、安心させたくて始めたものだった。
今は私自身も寝る前の儀式をしないと落ち着かない。娘が安心して眠れることで、私もぐっすり眠れるからだ。
親子の安心は、こんなふうにつながっているのかもしれない。
魔法は、気づかないうちに受け継がれていく
書いているうちに、ふと思い出した。
この寝る前の魔法、私も子どもの頃にかけてもらっていました。
お母さんが、毎晩ぎゅっと抱きしめてくれていた。
安心して眠れたあの感覚が、無意識のうちに私の中に残っていたんだ。
そして今、私は娘に同じことをしている。
魔法って、こうして受け継がれていくんだな。
あの日の私が、今日の私になって、
今の娘へとつながっていく。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
あなたの1日が素晴らしいものでありますように。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはブックサンタへの本寄贈に使用させて頂きます。