秋の終わりだけど小春ちゃん
天気予報によると、小春日和は今日で終わるらしい。がっくし。
ところで小春ときいて、春じゃないのになぜ小春?と思ったことはないだろうか。かくいうわたくしめは、中学生のときになぜ?と思った。
同級生に小春ちゃんというかわいらしい名前の子がいた。11月下旬ころから、秋田ではもうすでに曇天の日々が続き、温かい日差しはいずこへ?と感じる日々が3月上旬まで続く。
そんな寒さが身に染みるある日。小春ちゃん含め6人くらいでお弁当を食べていた。すると小春ちゃんがにこにこして話始めた。
「今日、誕生日なの!」
みんな、え?そうなの?おめでとう!といったり、ハッピーバスデーを歌ったりお祝いムード。そんな中、ひとり怪訝な顔をするわたくしめ。みんなが楽しそうにしている中、くだらない質問をした。
「小春ちゃんは小春ちゃんなのに秋に生まれたの?」
すると私よりも成績ががっつりよかった小春ちゃんが、ばしっと決めてくれた。
「今のカレンダーになる前に旧暦ってのがあって、わたしが生まれたのが旧暦の10月なんだって。その別名が小春だから小春って名前をつけたって言ってた。あと、わたしが生まれたときぽっかぽっかのあたたかい日だったんだって!」
両親、素敵すぎる。
そして、小春ちゃん、すらすら説明してかっこよすぎる。
それに加え、秋だから小春はちょっとおかしい?と感じたわたしのあほな質問よ。小春ちゃんの周りにキラキラ輝く光のオーラが見えてしまった。
そんなこんなで「小春日和の今日~」なんてお天気お姉さんがいうと、中学卒業以来会ってないのに小春ちゃんを思い出す。そして、春のように温かい初冬の日差しをたっぷりと楽しむ。
小春ちゃんと会ったおかげで大人になってから、
「なんで、小春日和なんだよ!おかしいだろ!」
とおかしい質問をしなくてすんだ。
あの賢い小春ちゃんは今はどこで何をしているのだろうか。なんて考えながら、今年最後かもしれない温かい日差しを背中にあびて今日も原稿と闘う。
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