NYのピアニストが学んでいる“体の使い方”|タブマンとアレキサンダーで変わったこと
ニューヨークに来て驚いたのは、
多くのピアニストが“体の使い方”を専門的に学んでいることでした。
しかもそれはクラシックだけではなく、
ジャズのミュージシャンも同じように取り入れています。
正直、それまでの私は
「脱力」という言葉をどこか感覚的に捉えていて、
はっきりと説明できるものではありませんでした。
こちらで耳にしたのが、
皆様、よくご存知のアレキサンダーテクニックに加え
私の師匠であるGary Dial 先生に教わった
タブマン・アプローチという考え方です。
どちらも共通しているのは、
「無理のない体の使い方」を前提にしていること。
怪我を防ぐこと、そして自然な動きの中で音楽を作ることが
とても重視されています。
一方で日本にいた頃は、
「もっと脱力して」と言われることはあっても、
その具体的な方法まで教わる機会は多くありませんでした。
そのため、力を抜こうとして
逆にコントロールが難しくなったり、
どこか不安定さを感じることもありました。
ニューヨークで学び、演奏を続ける中で、
私の中で大きく変わったのは
“支え方”の感覚でした。
指だけで何かをコントロールしようとするのではなく、
腕や体全体の流れの中で音を出す。
そうすることで、
無理に力を抜こうとしなくなった
音の安定感が増した
長時間弾いても疲れにくくなった
といった変化を感じるようになりました。
ここで気づいたのは、
脱力は「力を抜くこと」ではなく、
無理な力を使わない状態をつくることだということです。
もし今、
脱力と言われてもよくわからない
力を抜こうとして逆に弾きにくい
長時間弾くと疲れてしまう
と感じているとしたら、
それは感覚の問題ではなく、
“体の使い方の仕組み”を知らないだけかもしれません。
ニューヨークで得たこうした気づきは、
演奏だけでなく、教えることにも大きく影響しています。
このnoteでは、
こうした体の使い方や練習のヒントも、
これから少しずつ具体的にシェアしていきたいと思います。
