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モスバーガー「海老フライバーガー」タルタル抜き ― ブリンブリン海老との真剣勝負



道沿いに翻る幟が目に飛び込んできた。
「海老フライバーガー」
デカデカと印刷された写真の中で
衣をまとった海老がこれ見よがしに鎮座している。

モスバーガーがこんなに堂々と海老を押し出してくるとは。これは食べないわけにはいかない、そう直感した。

木製のトレーに乗って届いたバーガーは、紙に包まれたまま存在感を放っていた。

包みを開けると、黄金色の衣をまとった海老フライが、こんもりと丸いバンズからはみ出さんばかりに顔を出している。

レタスの瑞々しいグリーン、千切りキャベツの白、そしてバンズの温かみのある焼き色。

この三色のコントラストだけで、もうすでに食欲は最高潮だ。

傍らには、くし形に切られたレモンが一切れ。ここで師匠から伝わる教えが脳裏をよぎった。「絞る時は気をつけろ——鼻の穴がやられる」。

人類が積み上げてきた知恵というのは、時にこういう形で受け継がれるものである。

ひと口食べた瞬間

まずレモンを、慎重に、丁寧に、鼻の穴から遠ざけながら絞る。

飛沫が飛ばないよう手で覆い、そっと果汁を垂らす。ほんのりと柑橘の香りが立ち上がった瞬間、食欲がさらに一段階加速した。

タルタル抜きで注文したことで、素材の味がダイレクトに伝わってくる。


かぶりつくと、まずパン粉の衣が「サクッ」と小気味いい音を立て、その直後に海老のぷりぷりとした弾力が返ってくる。

これが「ブリンブリン」というほかない食感で、噛むたびに海老の甘みと旨みがじわりと広がっていく。

マヨネーズが苦手な私にとって、タルタル抜きという選択は大正解だった。

海老そのものの味が主役を張り、レモンの酸味が脇を締める——シンプルだからこそ、素材の力がまっすぐ届く一品だ。

レタスのシャキシャキ感がアクセントとなり、バンズのふんわりとした甘さが全体をやさしくまとめる。気づけば、あっという間に完食していた。

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