「お母さんの玉ねぎが入った日」
朝、お弁当を作った。
具材のなかに、母が送ってきてくれた新玉ねぎと紫玉ねぎが入っている。
畑でとれたものを、わざわざ箱に詰めて送ってくれるのだ。
届くたびに、少しだけ申し訳ないような、ありがたいような、ふしぎな気持ちになる。

新玉ねぎは輪切りにして焼いた。
やわらかくて、甘くて、スーパーで買う玉ねぎとはどこか別の生き物みたいである。
紫玉ねぎはマリネにした。お弁当箱のすみにふわっとしたピンクが入ると、それだけでなんとなく華やかに見えるから、玉ねぎというのはなかなか便利だと思った。

厚揚げの豚肉巻きを詰めて、ネギ入り卵焼きを並べて、ふたを閉めた。

母の玉ねぎが入っているだけで、なんだか今日のお弁当は少しえらい気がする。えらいのは私ではなく玉ねぎなのだが、まあそういうことにしておいた。
🍱 今日のお弁当メモ
• 厚揚げの豚肉巻き(照り焼きたれ・ごま)
• 新玉ねぎのソテー(母の畑より)
• 紫玉ねぎのマリネ(母の畑より)
• ネギ入り卵焼き
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