謎解きかぐや姫③ 火鼠の皮衣
かぐや姫が右大臣阿部御主人(あべのおほし)に出したお題
火鼠の皮衣をとってくること
陰陽師かつ山師(風水師)で、天と地の理を知るかぐや姫の出したお題には裏表の意味がある。
そして阿部御主人だからこそのお題である。
「あべのおほし」=ヤハヴェの雄星
阿部御主人はこの名由来だろう。
阿部一族の始祖は大毘古命の子、建沼河別命。
大毘古は穂積臣の祖、内色許男命の妹と孝元天皇の子。高志道の開拓者とされる。
(穂積臣の祖は、宇摩志麻遅命(うましまじ)でもある。
邇芸速日と登美夜毘売の子の子孫で、物部氏、采女は同族)
建沼河別は、高志の沼河比売(姫川水系)を分断した建(剣、断層)の意味である。
父大毘古は槍ヶ岳から発して安曇野を囲むように梓川犀川、高瀬川の2方向に分かれる北アルプス信濃川水系。関東山地甲武信ヶ岳から発する千曲川と長野市で合流する。信濃川は二つの水系が交わるデリケートな場所。
建沼河別は関東山地(甲武信ヶ岳)水系で長野群馬県回りと山梨回りの関東方面の水系を押さえていく。関東十二道は、川の道。
親子は越後山脈を挟んで開拓していき会津で出会う。信州福島交易ルートが確立。
これは古代翡翠ロードと重なる。
阿部氏は信州ー福島の翡翠交易から派生した関東太平洋側南航路を指す。
これを踏まえて、お題の趣旨である。
火鼠の皮衣とは何か。
天文的解釈でいうとまず十干十二支で読み解く。
火鼠は火子(ネ)。
火は夏、南を象徴。
五行の火は丙(火の兄)南南東、丁(火の弟)南南西
子は北、水、旧暦11月、深夜0時の意味がある。
六十支では丙子(ひのえね)はあるが丁子は無い。
丙の方角は南南東(165度)
子は11月、0時。
旧暦11月は現在の12月。子の月は冬至を入れる。
冬至の0時の南南東に坐す星は
アルゴ座(リュウコツ座)「カノープス」
日本から見えるか見えないかの位置にあり、関東以南の太平洋側でしか観測できない。高度が低い為、赤茶色にみえるが本来シリウスに次ぐ明るい星。
見えると長生きできると言われ、別名南極老人星。寿星。
中国では周以来代々寿星壇を築いてこの星を祀ったそうが、日本の陰陽寮でも老人星祭りがあり、この星が現れる事を記録している位重要な星である。
房総では「布良(めら)星」と言い、海が荒れる前兆とみた。
この布良星の名は、偽皮を「めらめら燃やす」描写で伏線を張っている。布良は重要地。
唐土に向かう船は、カノープスの属するアルゴ座を象徴している。
アルゴはギリシャ神話に登場する船の名前である。
星座としてのアルゴ座は紀元前1000年頃には生まれていたと考えられているが、この星座は航海の重要な目印だからだろう。
日本からギリギリ見えるカノープスだが、この星座を目印に南へと導いてくれるからだ。
古代から「マホメットの星」「オシリスの星」として崇拝された。
14000年前の南極星で12000年後再び玉座に座る。
だが間違えてはいけない。引っかかってはいけない。
実は蓬莱の玉の枝に続く話である。
北斗は雌雄に分かれる。
アルクトゥルスを境に
一つは天秤座αへ伸びる直線(雄)
一つは乙女座スピカへ伸びる曲線(雌)
これは共に南を知る手掛かりとなっている。
天秤座αルートは、日本地図上では諏訪から天竜川を下るルートになる。
信州の金、白銀、翡翠はこのルートで海外へと運び出された。
季節は冬。カノープスが南への案内人である。
伊豆諸島近辺の海流を熟知した海人族が南への橋渡しをした。
太平洋側は冬は晴天に恵まれ、台風発生の危険なく海流に乗り海を渡れる。そして錫を積んで帰ってくる。
カノープスのあるアルゴ座は南十字星に間違えられやすく、「偽十字星」として知られる。
こちらのルートは阿部御主人が掴まされたある意味、偽のルートである。
もう一つ、乙女座スピカの曲線の先にあるカラス座の真南には南十字星が坐して、南への道標となる。日本地図上では安曇野ー長野に伸びる。
ここで千曲川(信濃川)に合流する。
ここより東は嬬恋、四阿礼山(あづまやま)吾妻郡など倭建の東LINE、利根川水系に入り香取の海(霞ケ浦)にでる。
親潮と黒潮がぶつかる場所で、潮に乗りハワイ〜メキシコまで航海可能。
1421年中国鄭和艦隊が中国から南米、南米からポリネシア・インドネシア地域まで航海していたと考えられている。
紀元前2000年頃よりマヤ文明は始まっており、マヤ文明は金星暦を使用していた。
金星の軌道は五芒星を描くが、これは安倍晴明の晴明紋と同じ。
安倍晴明は阿部御主人の子孫とされる。
遥か昔から阿部一族は南米と繋がっており「金星」を信仰していた。
北半球における日本の裏側に位置するため天体観測拠点となったのだろう。
マヤ文明は20進法を使用していたが、これは格子形九字紋(縦5本横4本の線で接点20)で表現されているのではなかろうか。
その他、黒曜石、翡翠が重要な石文化だった点も信州との繋がりを物語りはしないか。
房総の布良(めら)では、カノープスを布良(めら)星というが、ここは外房突端の漁村。
漁夫が沖漁に出かけ船ごと行方不明になること度々で、その寡婦達の綯う縄を「布良の後家縄」と呼ぶ。恐らく布良は南米航路の秘密基地だろう。
漁師が行方不明になるのは、南十字と偽十字を間違えたからだろうか。それとも遥か南米への旅へと向かったためか。
後家縄の後家は五形を連想させる。
縄は信州飯綱と繋がっている。
さて現実的な意味での火鼠の皮だが
火鼠は鼠火ー小さな火、灰火
遥か昔、火を起こすのは大変な作業だった。
発火具や火種を携帯するための道具が発明される。
黒曜石、火打ち石。
硫黄、火薬。これを保管するのが皮袋。
皮は燃えにくい素材であり、火消しの防火着に使用されていた。さらに塗料を塗り防火処理していたと推測する。リン酸二水素アンモニウム。
しかし,リン酸二水 素アンモニウムは,水に対する溶解度が大きく湿気などに 弱いため,耐水処理が必要。漆。漆革(しっぴ)技法。
阿部御主人は偽の火鼠の皮を掴まされる。
南十字ではなく偽十字星を掴まされた。
天文知識はあっても実務はできない人だったのではないだろうか。
中国商人王卿は、貨幣経済を進めた藤原不比等の裏の顔。鹿島神社と香取神社が近い理由である。
香取は鹿取、鹿島から鹿(ろく、禄)を奪った。
鹿は古名「しし」。十六。十六菊花紋は天皇の証。
遥か昔から灯し続けてきた小さな火。
香取の海の常夜燈。
その火種は藤原不比等の手に落ちる。
この経緯は「倭建と弟橘比売」の物語に描かれる。
走り水海(東京湾)で渡りの神に進路を塞がれた倭建。
弟橘比売は渡り神への生贄となる。
橘三千代(県犬養三千代)。
藤原不比等の妻となり、二人の子は光明皇后となる。
橘は「時じくの香の木の実」である。
高志国の航路(香炉)が奪われた。
弟橘なので妹。姉がいる。氷羽州比売である。
かぐや姫一族が時を知るために編み出した方位術の理論。「筭」
筭は、竹と弄に従う会意文字。
弄は呪具としての弄玉の意。筭は両手で算木をもつ形。算木には竹を用いる。
径1分、長さ6寸、271枚を6角形1握の形に組み、
正面の数は9。6角形にして54筭。その積は271となる。天子の用いる算木とされる。
底を9としピラミッド型に積み上げる。
1
1 2
1 2 3
1 2 3 4
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5 6
1 2 3 4 5 6 7
1 2 3 4 5 6 7 8
1 2 3 4 5 6 7 8 9
正三角形が6つできたらそれを6角形にする。
真ん中の空洞に1足せば271となる。
6角形にするとハニカム構造となりスペースを最小にしつつ強度とバランスも保証される。
海人族の航海技術が詰まっている。
女王蜂が統一する国。ほぼメス蜂で構成される。
女人国ー高志。
阿部御主人は、高志国が代々守ってきた火の航路(南十字航路)のすり替えに何も対応できず死んだ。
ヤハヴェの雄星=南十字星
雌星=北十字星。
高志の女王は十字星を信奉していた。
