必読 ! 狼に育てられた子 アマラ、カマラの嘘 (科学的根拠で何十年も前に否定)
未だに教育者の中で、頭の古くて硬い人がいて,勉強不足ですね。 狼に育てられた子。 アマラ、カマラの嘘。
ちょうど平成十二年ころの話ですが。 私の四校目の学校の小学校の担当高学年で,地元の元教員という人が、わざわざ学校にやってきて。 「狼に育てられた子は狼みたいになってしまう」と,子ども達にとんでもない嘘をふりまいて行きました。
私はもう大学の学部時代、一九八十年代後半に読んだ小原秀雄や小泉文夫という人類学者の本を読んでいて。 諸外国の文献も参考にした,その方は狼少女アマラ,カマラを取り上げたシング牧師の嘘を科学的根拠から真っ向から否定していたのを知っていましたから 「えっ。 狼少女アマラ,カマラの話なの?」と,びっくりしました。
シング氏は,牧師という立場から「人間は,きちんと人間らしい教育を受けないと,まっとうな人間になれない」ということを強調したくて作り話をしたと,現在では定説になっています。 この理屈は全くの嘘ではないんですが。
それを根拠にした作り話がまずかったですね。 まず第一に,複数の研究者が,狼少女アマラ・カマラのいたという村を探したのですが、どこにも見当たりませんでした。
二つ目に。 彼が撮った写真の裸で四つん這いで這い回る少女ふたりというのは、実は行動のパターンから知的障害を持った自閉症児だということが明らかになりました。
三つ目に。 最大の嘘は。 狼に人間赤ちゃんを育てることは不可能だということです。 狼のお乳は,人間のお乳とは成分も濃さも違っていて人間の赤ちゃんは、それを受け付けません。
さらに。 狼の子供はたった三ヶ月から半年で,ほぼ成獣になりますが人間の赤ちゃんは最低でも半年以上は経ないとハイハイぐらいしかできません。
動けない人間の赤ちゃんを、狼が育てられるはずがありません。 口にくわえて移動したとしても。 狼の赤ちゃんを口にくわえるの違って,人の赤ちゃんは重すぎるのです。つまり、人の赤ちゃんでの成長の速度と狼の子どもの成長速度は、明らかに全く違うのです。
さらに、どんなに人間は頑張っても狼のような、夜行性の視力を得ることはありません。 オオカミは夜行性ですから夜に行動しますが、人間は,昼間に適応した目を持っていますので、狼と共に行動することは無理です。
あと、人間がどんなに這いずりまわったとしても、狼の子や狼の成獣とずっと一緒に走るスピードが出るはずがありません。
こういった根拠から、現在では完全に否定されている話を平成十二年にもなって勉強不足な元教師は堂々と子ども達の前で嘘を言うので,私は、この話を後から否定しなければなりませんでした。 子どもに嘘を教え込むのは間違ってますから。私は絶対に許せませんでした。
まともな親や環境の中で育たないと精神的に脆弱になったり,発達障害を起こしたりということはある「かも」しれません。それでも,やっぱり人間の子は人間の子なのです。 必ずしもそうなるとも言えませんし。
人は人らしい教育を受けなければ人にならない,ということを強調したいがために、ジング牧師は作り話をした。そう思うのです。
しかし。 今の日本で八割の家庭が機能不全を起こしており。 現実にサザエさんの家庭のような,そんな家庭ばかりではありません。 そのせいで、わたしは「おかしくなってしまったんだ」というふうに,短絡的に結びつけている人がいてはいけないので「狼に?育てられた子」という話は世の中に流布させてはいけないのです。
