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これから始める 海外ミステリ名作・重要作ベスト100

以前、「ミステリの歴史 ざっくり外観」 という記事を書いた。

歴史だけを書いて終わりでは片手落ちという感じなので、ランキングを作ってみたいと思う。

今回はミステリ・ランキング本をベースにそれらを混ぜながら、必読書みたいなものをできるだけ網羅できるように考えたい。ベースの三書は以下。

『海外ミステリ・ベスト100』 ハヤカワ文庫
『ミステリ・ハンドブック』 ハヤカワ文庫
『東西ミステリーベスト100』 文春文庫

これらはどれもそれなりに古い本になるけれど、ミステリの基本的なものというと、まあ古いものみたいなので、ここから始めるということでもいいのではと思う。

これらの本から得られるランキングと、私がAIに指示をして作ったランキング(claudeの100作ランキングとGPTの50作ランキング)を合わせて、統合ランキングを作る。
GPTは混乱したり指示を上手く読み込めなかったりしたので、50作品のランキングになった。

AIが作ったものは、私の傾向が多く含まれているのと、5つのランキングから作られた統合ランキングの歪みを正すために私の補正も入れるので、正直に言えば、私の個人的なランキングというものになっていると思う。

補正の際の参考図書は

丸谷才一『快楽としてのミステリー』 ちくま文庫
田村隆一『ぼくのミステリ・マップ』 中公文庫

など。
その他ミステリのアンソロジーに名前が挙がっている作者を有力候補として考える。例えば、

『ミステリマガジン700 【海外篇】』 ハヤカワ文庫
『短編ミステリの二百年』 創元推理文庫
エラリー・クイーン編『世界傑作推理12選&ONE』 光文社文庫

などなどになる。

今回はデータを集めたというよりも、家にあった本からランキングを考えるという遊びでもあるので、ざっくりとしたものになる。

私はほとんどの作品を読んでいなくて、知識による補正や整理が行われている。
しかし、それらの事情を加味しても、このランキングは名作・重要作ランキングとして有用だと判断したので、ここに載せることにする。

ということで、もしよかったら、以下のランキングを参考にミステリの名作・重要作を読む機会にしてもらえれば幸いです。





海外ミステリ 名作・重要作 100

5つのランキングの統合による海外ミステリ・ガイド

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【集計方法】

使用ランキング:
① ハヤカワ文庫海外ミステリ・ベスト100(読者投票)
②東西ミステリーベスト100 海外編 総合ランキング(書評家・読者総合)
③ 読者が選ぶ海外ミステリ・ベスト100(別媒体読者投票)
④ Claude選出ベスト100(AI・文学史的観点)
⑤ GPT選出ベスト50(AI・ジャンルバランス観点)

ポイント制:
各リスト1位=100点、最下位≒0点(基本500点満点)

ボーナス:
人間ランキング(①②③) 1本+5 / 2本+15 / 3本+25
AIランキング(④⑤) 1本+3 / 2本+10
全5本入り 上記に+40追加(最大+75)

個人補正ポイント(最大50pt):
・太陽がいっぱい(ハイスミス) +5pt /編集特別枠として36位に配置
・大いなる眠り +12pt
・寒い国から帰ってきたスパイ +18pt
・第三の男 +15pt

注記:
データの半分以上は1980〜90年代の読者投票を基盤としているため、本リストは実質的に「20世紀海外ミステリ」の名作・重要作ガイドとなっている。
個人補正は「重要性は高いがデータに反映されていない作品」を救済する目的で実行した。

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■ 第1部:1〜60位(順位確定)

1〜10位:殿堂(全5本ランクイン・あらゆる評価軸で不動)

順位 作品名 著者 得点 収録
1位 幻の女 ウイリアム・アイリッシュ 546点 【全5本】
2位 Yの悲劇 エラリイ・クイーン 543点 【全5本】
3位 そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー 542点 【全5本】
4位 長いお別れ レイモンド・チャンドラー 540点 【全5本】
5位 シャーロック・ホームズの冒険 アーサー・コナン・ドイル 533点 【全5本】
6位 アクロイド殺し アガサ・クリスティー 485点 【全5本】
7位 火刑法廷 ジョン・ディクスン・カー 481点 【全5本】
8位 マルタの鷹 ダシール・ハメット 430点 【全5本】
9位 八百万の死にざま ローレンス・ブロック 430点 【全5本】
10位 Xの悲劇 エラリイ・クイーン 429点 【全5本】


─── 11〜20位:各ジャンルの最高峰 ───

11位 黄色い部屋の謎 ガストン・ルルー 396点 【全5本】
12位 赤い収穫 ダシール・ハメット 391点 【全5本】
13位 深夜プラス1 ギャビン・ライアル 385点 【①③④⑤】
14位 さらば愛しき女よ レイモンド・チャンドラー 381点 【全5本】
15位 死の接吻 アイラ・レヴィン 378点 【①②③⑤】
16位 キドリントンから消えた娘 コリン・デクスター 361点 【全5本】
17位 さむけ ロス・マクドナルド 359点 【①②③⑤】
18位 三つの棺 ジョン・ディクスン・カー 355点 【①②④⑤】
19位 ウィチャリー家の女 ロス・マクドナルド 349点 【全5本】
20位 薔薇の名前 ウンベルト・エーコ 347点 【②③④⑤】


─── 21〜30位:時代を超えた傑作 ───

21位 女には向かない職業 P・D・ジェイムズ 332点 【全5本】
22位 羊たちの沈黙 トマス・ハリス 328点 【②③④⑤】
23位 オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 322点 【①②④⑤】
24位 時の娘 ジョセフィン・テイ 315点 【①②③⑤】
25位 あなたに似た人 ロアルド・ダール 296点 【①②③⑤】
26位 ブラウン神父の童心 G・K・チェスタトン 295点 【②③④】
27位 ギリシャ棺の謎 エラリイ・クイーン 265点 【①②④⑤】
28位 バスカヴィル家の犬 アーサー・コナン・ドイル 258点 【②③④⑤】
29位 ブラック・ダリア ジェイムズ・エルロイ 228点 【②③④⑤】
30位 推定無罪 スコット・トゥロー 227点 【②③④⑤】


─── 31〜40位:確固たる名作 ───

31位 警官嫌い(87分署) エド・マクベイン 222点 【①③④⑤】
32位 ジャッカルの日 フレデリック・フォーサイス 221点 【②④⑤】
33位 ホッグ連続殺人 W・L・デアンドリア 221点 【①②③⑤】
34位 ジェゼベルの死 クリスチアナ・ブランド 217点 【①②③⑤】
35位 興奮 ディック・フランシス 216点 【①②③】
36位 太陽がいっぱい パトリシア・ハイスミス  81点 【④】
  ★個人補正+5pt/編集特別枠
  欧米での文学的評価・犯罪心理小説ジャンルへの影響力を考慮
  データ上のレンデル逆転は不可能なため編集権限で配置

37位 ロウフィールド館の惨劇 ルース・レンデル 215点 【②③④⑤】
38位 野獣死すべし ニコラス・ブレイク 211点 【①③④】
39位 赤毛のレドメイン家 イーデン・フィルポッツ 204点 【②③④】
40位 笑う警官 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー 204点 【②③⑤】 


─── 41〜50位:重要補完枠 ───

41位 スイート・ホーム殺人事件 クレイグ・ライス 203点 【①②③⑤】
42位 利腕 ディック・フランシス 202点 【①②③】
43位 モルグ街の殺人 エドガー・アラン・ポー 197点 【②③④】
44位 毒入りチョコレート事件 アントニイ・バークリー 197点 【②③⑤】
45位 皇帝のかぎ煙草入れ ジョン・ディクスン・カー 189点 【②④⑤】
46位 見えないグリーン ジョン・スラデック 181点 【①②③⑤】
47位 月長石 ウィルキー・コリンズ 176点 【②③④⑤】
   ★編集補正・格上げ
   探偵小説という形式の先駆けとしてのミステリ史的重要性を考慮

48位 苦い林檎酒 ピーター・ラヴゼイ 172点 【①②③⑤】
49位 九マイルは遠すぎる ハリイ・ケメルマン 171点 【①②③⑤】
50位 ナイン・テイラーズ ドロシー・L・セイヤーズ 156点 【①②⑤】


─── 51〜60位:次点の重要作 ───

51位 ディミトリオスの棺 エリック・アンブラー 150点 【①③⑤】
52位 古い骨 アーロン・エルキンズ 139点 【①③⑤】
53位  F・W・クロフツ  139点 【②③】
54位 ABC殺人事件 アガサ・クリスティー 134点 【①②④⑤】
55位 大いなる眠り レイモンド・チャンドラー 126点 【③④⑤】
   ★個人補正+12pt(元114点)
   チャンドラー処女作・ハードボイルド小説の原点として格上げ

56位 さらば甘き口づけ ジェイムズ・クラムリー 121点 【①③】
57位 寒い国から帰ってきたスパイ ジョン・ル・カレ 113点 【①】
   ★個人補正+18pt(元95点)
   スパイ小説に文学的深度をもたらしたジャンル確立作として格上げ

58位 偽のデュー警部 ピーター・ラヴゼイ 110点 【①③】
59位 郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす ジェイムズ・M・ケイン 96点 【①③】
60位 第三の男 グレアム・グリーン 86点 【④】
 ★個人補正+15pt(元71点)
 スパイ・犯罪文学において文学性が反映されたものとして格上げ


■ 第2部:100位以内(61〜100位・順不同)

複数ランキングへの登場、または文学史的重要性により選出

作品名 著者 収録
逃げるアヒル ポーラ・ゴズリング 【①③⑤】
骨と沈黙 レジナルド・ヒル 【①④】
ナイルに死す アガサ・クリスティー 【②④】
レッド・ドラゴン トマス・ハリス 【①③】
もっとも危険なゲーム ギャビン・ライアル 【①③】
警察署長 スチュアート・ウッズ 【①②③】
切断 ジョイス・ポーター 【①③】
ヒューマン・ファクター グレアム・グリーン 【①】
特別料理 スタンリイ・エリン 【③④】
スクールボーイ閣下 ジョン・ル・カレ 【①】
雪は汚れていた ジョルジュ・シムノン 【①】
二人の妻をもつ男 パトリック・クェンティン 【③】
喪服のランデヴー コーネル・ウールリッチ 【①③】
殺意 フランシス・アイルズ 【③④】
皮膚の下の頭蓋骨 P・D・ジェイムズ 【①③】
レベッカ ダフネ・デュ・モーリア 【③】
まっ白な嘘 フレドリック・ブラウン 【③】
見知らぬ乗客 パトリシア・ハイスミス 【④】
内なる殺人者 ジム・トンプスン 【④】
ウッドストック行最終バス コリン・デクスター 【①③】
ボーン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー 【②④⑤】
死の蔵書 ジョン・ダニング 【①】
エジプト十字架の秘密 エラリイ・クイーン 【①③】
グリーン家殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン 【③】
法の悲劇 シリル・ヘアー 【①】
囁く影 ジョン・ディクスン・カー 【①】
ホット・ロック D・E・ウェストレイク 【②③】
招かれざる客たちのビュッフェ クリスチアナ・ブランド 【③】
はなれわざ クリスチアナ・ブランド 【③】
大穴 ディック・フランシス 【①③】
夢果つる街 トレヴェニアン 【③】
シンデレラの罠 セバスチアン・ジャプリゾ 【②③】
失踪当時の服装は ヒラリイ・ウォー 【③】
ゴーリキー・パーク M・クルーズ・スミス 【③】
神が忘れた町 ロス・トーマス 【①】
鋼鉄都市 アイザック・アシモフ 【②】
夜の熱気の中で ジョン・ボール 【③】
ゴーン・ガール ギリアン・フリン 【④】
ドラゴン・タトゥーの女 スティーグ・ラーソン 【②④】
ミスティック・リバー デニス・ルヘイン 【④】




なんかmodを弄っている感覚ですね。
ミステリを読む前に整理したり位置づけたり、これも含めて遊びですね。


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