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やめたことが、あとから効いてくる


人生が動き出したきっかけを振り返ると、
「何かを始めた瞬間」じゃないことが多い。

むしろ、
やめた瞬間だったりする。

全部に応えようとするのをやめた。
期待に合わせ続けるのをやめた。
意味があるか分からない努力をやめた。

それは、
前向きな決断というより、
もう無理だな、という感覚に近かった。

でも、
そこで空いたスペースが
あとから効いてくる。

やめた直後は、
何も起きない。

むしろ、
不安が増えることもある。

「これで良かったのか」
「逃げただけじゃないか」

そうやって、
自分を疑う。

でも時間が経つと、
少しずつ変化が出る。

朝の重さが違う。
人の言葉に、前ほど振り回されない。
判断が、少しだけ速くなる。

頑張っていないのに、
前よりブレなくなる。

それは、
余計なノイズが減ったから。

うまくいかない時期って、
能力が足りないんじゃない。

抱えすぎている。

全部ちゃんとやろうとして、
全部に顔を出して、
全部を失敗扱いしている。

そりゃ、重くなっちゃうよねって。

だから、
何かを足す前に
一度やめてみよ。

今の自分を削るやり方。
続けるほど嫌いになる場所。
終わりが見えない期待。

全部をやめなくていいの。

一つでいいの。

それだけで、
足元が軽くなるから。

前に進めた理由は、
才能でも、根性でもない。

余計な荷物を降ろしただけ。

それでも、
ちゃんと歩けているから。

それならもう、
十分じゃないだろうか。

人生は、
積み上げたもので
できているんじゃない。

降ろしたもので、
進みやすくなっているんだと。

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