第242回 ハリウッドやディズニーと、どう戦うか?
西野亮廣が「ベンチャー(=プペル)でディズニーとどう戦うか?」を実践中!「バズり続けなきゃいけない」を脱し、「バズに頼らない集客」へ
今もっとも価値があるのは「偏愛」「癒着」「贔屓」。これらを絡め取っていない集客は、その後の競争に晒され、長期的に見た時に“ほぼ負ける”!
「偏愛」や「癒着」や「贔屓」
もっぱら『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の地方巡業でございます。
先日は朝イチで北海道に飛びまして、「TOHOシネマズすすきの」と「札幌シネマフロンティア」で、計3回の舞台挨拶がありました。
この「舞台挨拶」というのは、皆様がイメージされる舞台挨拶とは少し様子が違って、「西野亮廣が一人でスクリーンの前に出てきて、マイク一本で30分間喋り倒す」という漫談スタイルになります。そして、この漫談ツアーは、ここから1ヶ月間続きます。
ちなみに翌日は宮城県に飛んで、「イオンシネマ名取」と「TOHOシネマズ仙台」でそれぞれ舞台挨拶がありました。
※舞台挨拶付き上映のチケットは各劇場のHPでお買い求めください。
さて。
先日は朝から北海道にいたわけですが、「舞台挨拶」といっても、1ステージにつき「30分」、3ステージ合計で1時間半しかステージ上にはいなかったわけです。
「だったら、それ以外の時間は何をしていたの?」という話なのですが、実は、映画公開前に募集をかけていた「玄関プペル」(チケットをまとめて購入してくださった方のご自宅やお店やオフィスに西野亮廣が直接配達する企画)が、まだまだ残っておりまして…、その日だけで9軒まわらせていただきました。
北海道なので車移動になるのですが、車に乗っていた時間は7時間ほど。「車で7時間移動して、1時間半のトークショーをする」という旅芸人をやらせてもろてます。
今回の記事でお届けしたい内容は、まさに、この姿(映画を届ける為に、あの手この手で、もがいている西野亮廣の今)です。
こういったドブ板をやっていると「そんなことよりも、インフルエンサーに作品を紹介してもらった方が」といった声が毎日山のように届きます。おそらく、これが世間一般の感覚だと思うのですが、アレやコレやと仕掛けては、あの業界やこの業界を見ている自分としては、今もっとも価値があるのは「偏愛」や「癒着」や「贔屓」のようなものだと確信しています。
これらを絡め取っていない「集客」は、その後の競争に晒されるので、長期的に見た時にほぼ負けてしまう。
バズに頼らない集客
「バズり続けなきゃいけない」という戦いには勝ちはなくて、大切なのは「バズに頼らない集客」をモノにすること。「バズってないけど、お客さんが入り続けてるよね」という状態を作ること。
ムビチケの配達先では、ラーメン屋の婆ちゃんとか、今日が仕事1日目の新社会人の皆さんとか、児童養護施設の子供達とかとコミュニケーションをとって、「映画、皆で観に行くねー」とか「次は、2回目を観に行くよー」といった言葉をいただいたのですが、「バズに頼らない集客」というのは、この積み重ねの先にしかないと確信しています。
そして、それは何十万人、何百万人を動員しなきゃいけない「映画」という大きな市場でも同じで、とくに僕らのようなベンチャーが、お客様一人一人と握手することを面倒がり、逃げてしまうと、いよいよ未来がない。
今、僕らは『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』という船に乗って、映画という海王類がひしめきあう大海原に出ています。
観客動員数のトップ10圏内ではディズニー作品やハリウッド作品や少年ジャンプ作品やドラえもんがバチバチにやり合っておりまして、その中で『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』は4位〜5位あたりをウロウロしております。
さすがメジャータイトルや、グローバルカンパニーは簡単には勝たせてくれなくて、毎日ヒーヒー言うとるわけですが、彼らに対する槍として僕らが選んだのは「インフルエンサーにどうのこうの」ではなく、「バズ」でもなく、「お客さん一人一人との握手」であったこと。そしてその選択がどんな結末を迎えるのか?
このあたりを注目して見ておいてください。
西野亮廣
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