試合が消えた夜、私も少し崩れた

私は、スポーツを仕事にして生きています。
試合や練習、体重管理。
そうした日々の調整やリズムは、私の心の状態とも、いつも深くつながっています。

もともと人より少し敏感な性格の私は、心の状態ひとつで、体の感覚まで変わってしまうことがあります。

昨日の夜のことです。

練習でうまくいかず、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えたままでした。
この気持ちのままでは帰れない、そう思って、気が済むまで練習を続けました。

少し落ち着いた頃には、身体はすでに疲れ切っていました。
そして帰るとき、決まるはずだった試合がなくなったと聞きました。

でも、時期は先になるけれど、変わらず大きな試合になること。
ただ、階級も相手も、まだ何も分からないこと。

「今ここまで詰めてきたのと変わらず練習は続けよう。気持ちだけ、少し休んでいいよ。」と言われました。

そのときの私は、意外なくらい冷静で、
「分かりました」と落ち着いて受け止めていました。

でも、帰り自転車に乗った瞬間、急に涙が溢れてきました。

なぜ泣いているのか、そのときは分かりませんでした。

その夜は、ほとんど一睡もできませんでした。
気づけば、去年の後半から、仕事と練習で走り抜けて、とても苦しかったことを思い出していました。

年末年始の疲れが少し落ち着いて、
「また目標に向かって頑張ろう」と、練習と気持ちを組み立て直してきていました。

3月か4月に試合が決まるはずで、そこから逆算して、ずっと調整してきました。
それがあったから、しんどい中でも踏ん張れていたんだと思います。

それが突然、何も分からなくなりました。
相手が誰なのか、階級はどこなのか、試合の時期はいつなのか。

毎日をギリギリで保っていた、私の身体と心の糸が、
ぷつっと切れたような気がしました。

先になっても決まる試合は大きいのに、どうしてこんなに苦しいんだろう、と思いました。

でも今は、この涙は、私が本気でそこに向かって毎日を生きていた証拠だったんだと思います。

人生をかけているからです。

22時から朝9時頃まで、
こんなふうに目が冴えて眠れなかったのは初めてでした。
夜は、とても長く、苦しい時間でした。

また、仕事や練習を「休む」という判断。
それは、私の中ではとても難しい問題で、
そのことでも、夜中ずっと悩み、苦しんでいました。

その話は、また次に書こうと思います。

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