短編小説*ここで待ってて
【ここで待ってて 】
<1>
眼前にぶら下がって視界を遮るのはホソエカエデの葉である。
目の前には、セダンが1台通るのでやっとな幅の道路があり、背中に伝わるひんやりと冷たくて固い感触は、誰かの家の外壁。西日の光の角度からしてあと数時間もすれば夜が来る。
それは、分かる。分からないのは、ここは何処で、なぜ僕は壁に背中をぴたりとくっつけ、突っ立っているのか。
分からないのはそれだけではない。自分の素性も、それは生い立ちだけでなく名前や顔すらも、分からない。知識はあるが、記憶の一切が存在しないのだ。感覚的なことを言うようだが、自分のことを忘れてしまったというよりは、「元よりそんなものなど無かった」という方がまだしっくりくる気がする。何かを思いだそうとしても、海馬のどこにも引っ掛かることなく、ストンと真っ白なのである。
無いものを考えても仕方がない。他にも思考すべき不可解なことがある。
まず第一に、僕はここから1歩も動くことができない。辛うじて首を左右に動かしたり、肩より先を動かすことくらいはできるのだが、背中と外壁、および靴底と地面は、それぞれが溶け合って一体となっているように、全く自由が利かない。
第二に、自分はどうやら道行く人たちから見えていないらしい。塀に沿って微動だにせず立ちつくしている者がいれば、普通不審な者がいるぞと視線を向けてしまうか、あるいは逆に不自然なほど見まいとするか、いずれかであろう。しかし、目の前を過ぎていく人たちは全くそのような素振りをみせない。
ともかく僕は、まるで捕らわれているかのようにここから一歩も動くことができず、そして誰の目にも映らないのである。
そんな非日常な事象から結論を導くのであるから、自ずとその結論も非日常になるのは致し方ない。
どうやら僕は、この場所に縛られる地縛霊らしい。
<2>
道行く人たちの観察が僕の日課だ。
住宅街の一角であるなんの変哲もない道に、「日々の変化」なんて気のきいたものはなく、目の前を通る人も大方決まっていて、僕自身彼らにたいした興味など無いのだが、ここから動けない以上他にやることがない。
一体前世の僕はなんだって、こんな場所に縛られるほどの思い入れがあったのか。縛られるにせよ、せめてもう少し繁華街であれば、いろいろなものが見れて退屈も凌げただろうに。
僕には肉体的疲労というものが存在せず、睡眠も必要ない。
昼も夜もなく壁に張り付いている僕に時間を教えてくれるのは、新聞配達の若者であり、登下校する子供たちであり、少しアルコール臭をさせて夜道を帰る会社員のおじさんである。
しかし毎日観察を続けていると、最近は僕の中で時計の役割以上の意味をもつ通行者もできはじめた。
例えばある女性は、いつも華やかな洋服に身を包んでいて、さらには僕の記憶する限り1度だって同じ組み合わせの服はなく、いたって平凡なこの道を、まるでパリ・コレクションのランウェイを行くかのように颯爽と通りすぎて行く。
自ら日常に変化を起こせない僕からすると、洋服だけでも毎日変化してくれる彼女の存在は貴重で、「今日はどのようなテーマのもと衣装を構築したのだろう」と想像して楽しむことができた。見た目から恐らく年齢は20歳そこそこで、自分の稼ぎではあそこまで多種多様な洋服は揃えられないだろうから、富豪の家の娘なのか、あるいは金持ちの男たちに服を貢がせる魔性の女なのか。いずれにせよ彼女の日常のうち、"この道を通る時間だけ"というほんの一部分しか見る術がない僕には知りようの無いことである。
逆に変化がないながらも楽しみにしている通行者もいる。ほとんど毎日、夕日が沈むあたりになると、4.5歳頃の息子の手を引く母親の二人組が通る。
母親はいつも白のブラウスシャツにスーツパンツ姿をしており、託児所から子どもを迎えに行った帰りのようだ。母親は、小さな歩幅で行く子どもと歩調を合わせながら、日中一緒に過ごせなかった時間を補うように、「ひろゆきくん、ひろゆきくん」としきりに名前を呼び、その日何があったかを訊ねている。
ひろゆきと呼ばれる息子は、たどたどしいながらも自身の持てる全ての語彙を総動員しながら、文の形をとりきらない言葉の玉を一生懸命母になげかけている。僕はその光景を見ると、いつもなんだか懐かしい気持ちになる。前世の僕にだって当然そんな時代もあったろうし、魂のどこか片隅に前世の記憶が残っているからかもしれない。
彼らが通る30秒ほどの時間が(それは眠ることなく永遠と立ち続ける僕からするとほんの刹那である)、僕は一日の中で一番安らぎを感じる至福の時であった。
そうしてそれから僕には幾度も夏が来て、同じ数だけ冬が来た。
いつの間にかパリ・コレクションは開催されなくなり、"ひろゆきくん"も小学校を卒業する頃合いになったのか、例の親子二人が目の前を歩くこともなくなった。
僕の前ではまた、時計の代わりをする人たちだけが過ぎ行くようになった。娯楽があろうがなかろうが、地縛霊の僕に選択肢はない。
相変わらず僕は壁に沿って、じっと立ちつづけている。
<3>
僕には考える時間がたっぷりある。
新たな刺激は新たな思考のテーマを生みだす。
だけど、僕は新しくなにかを経験することもできなければ、人に認識されないので誰かと出会うこともできない。従って必然的に僕の思考のテーマは、いつまでたっても両手の指で事足りる数から増えずにいる。
その数少ないテーマの中で人差し指を担当するのは『僕の存在意義について』だが、結論はいつも同じで、「僕に存在する意義などない」というものだ。
動かず、認知されぬ存在に、価値などあるはずもないし、そもそも地縛霊を"存在している"と言っていいかすら怪しい。しかし実際ここには確かに僕の意識があり、自らの意思で消えることもできないので、意義などなくともここにいるしかない。
僕はカエデの葉のすき間から夜空を見上げ、星を眺めた。折角僕は夜通し、365日、空を眺めつづけることができるのだ。もしここで新しい星座でも見つけることができれば僕の存在意義になり得るだろうに、残念ながら僕には星の知識がなく、その星が既知のものかの判断がつかない。
もうひとつ残念なのは、そもそも新しい星座をみつけたところでそれを伝えられる相手がいない。
そうして少し感傷的になっていたものだから、未明の頃合いにバイクの音が響いて、そのバイクの主の顔を認識したとき、僕は旧友と再会したかのようにほっと胸が温かくなった。
かごにたくさんの新聞を積んで、新聞配達用バイクを運転する彼は、少し前まで母親と僕の前を行き来していた"ひろゆきくん"であった。しばらく見ないと思っていたが、いつの間にか高校生ほどの年になっていたらしい。近頃は新聞を契約する家庭も少なくなってきているのか、一件のポストに新聞を入れたあとは、ブルンと勢いよくバイクを走らせ、この通りの他の家へ新聞を差し込むことなく一瞬で過ぎ去ってしまった。
今から思えば、これまで彼の父親の姿は一度も見たことがない。もしかすると、彼は女手一つで育てられ、そして少しでも家庭を助けようと、高校生ながら新聞配達をしているのかもしれない。
その日の夕方、彼はもう一度僕の前を走り抜けた。朝夕二度、彼は新聞配達をしているようだ。僕は彼が通るたび、がんばれと念じた。
その日、僕がこの場所へ位置してから初めてのことが起こった。
その男は真っ黒のスーツにハットを被り、日本人離れした身長で手足も長く、遠くからでもよく目立った。珍しく異国の人かと思ったが、色白であるものの鼻は低くて瞼は腫れぼったく、日本人ではないようだが、かといってどこの国に属するかと言われると分からない。
他の通行人にもそうするように、僕はその男が通りすぎるのをじっと眺めていた。すると彼は突然首を捻って僕の方を向き、僕と目を合わせた。そして被っているハットを手に取り少し浮かせ、微笑みながら軽く会釈すると、またハットを被り直し、何事もなかったかのように歩いていった。
僕は突然のことに理解が追い付かず、呆然とした。あの男は確かに僕を見て、認知し、挨拶をした。たまたま視線の先に僕がいた、という風ではなかった。次第に後悔の波が押し寄せてきた。初めて自分を認知した人が現れたのに、声の一つもかけられなかった。次現れたら、彼はいったい何者なのか声をかけてみようと思った。しかし彼が再び姿を表すことはなかった。
幽霊の僕が言うのもなんだが、なんとも気味の悪い男である。
<4>
3日続いた長雨は、今もなお、心電図のように雨脚を強めたり弱めたりを繰り返し、収まる気配がない。僕に関して言えば、どれだけ雨粒を身に受けようと表面をさらりと流れるだけで濡れることはないし、風邪もひかないのでどんな天気でも別に構わないのだが、雨が続くと人通りが減るため、退屈さは増す。
空は一日中薄暗く、太陽の位置で刻の頃合いを推測するのは困難であるが、遠くに一人の女性の姿を見つけ、もうそんな時間か、と少し驚く。そこには仕事着を着て黒い傘をさすひろゆきの母親がいた。よく見ると、手元には小さな花束を持っている。ガーベラを貴重とした花束。この花の花言葉を僕は知っている。たしか「希望」や「究極の愛」だとかだ。
母親は、ひろゆきが迎えの必要のない年になったあたりから仕事の帰りも遅くなったのだが、今日はなにか祝い事でもあるのか早めに仕事を切り上げたようだ。彼女の表情はどことなく明るく、すでに心はここにあらず、頭の中で帰宅後の段取りにとりかかっているようにみえる。片鱗だけながら彼女の苦労を見てきた僕も、なんだか嬉しくなった。
ブウンと地面に微かな振動を感じて、僕は彼女の後方を見た。数十メーター先に新聞配達のバイクが見える。今日はまだひろゆきの姿を見ていないので、恐らく夕刊を配達する彼であろう。形は違えど久方ぶりに「親子が揃うところを見るな」と懐かしい気持ちになりながら、僕はこちらへ近づいてくるひろゆきを眺めた。
異変に思ったのは、その速度である。ひろゆきは母親に迫っているのに、バイクのスピードを落とすことなくこちらへ近づいてくる。僕のちょうど目の前を歩く母親がその音に気付き振り返ったところで、ひろゆきは初めて彼女の存在を認識したようだった。その時雨は強く打ち付けるように地面を弾いており、視界も悪く、また彼女が手にもつ黒い傘は薄暗い背景に同化していて、ひろゆきの判断を遅らせてしまったようだった。
気づいた頃には彼女とひろゆきの距離は5メートル程に迫っていた。ひろゆきは慌ててブレーキをかけるが、減速が間に合わない。体を横に倒してバイクを横転させようとする。しかし3日間降り続いた雨が潤滑剤となって、地滑りを起こし、尚もひろゆきはバイクごと彼女に迫っていく。
僕はその光景を、まるで連続写真を見るかのように、一動一動追いかけていた。このまま行くと彼らは衝突する。両手が塞がり体勢の出来上がっていない彼女が、このまま足を掬われるように衝突すれば、ろくに受け身もとれず、最悪死に至るかもしれない。息子は息子で怪我を負うだろうが、それ以上に自ら母親の命を奪った罪悪感が一生消えぬ傷として彼を苦しめるだろう。数年前の、息子の手を引いて歩く母親の姿がフラッシュバックする。ここで彼女たちを終わらせてはいけない。
今この瞬間にここに立ち会っていることが、僕の存在意義ではと思えた。
「こっちだ!」と僕は誰にも届かない声をだしながら、目の前の彼女の手を取り、強引に引き寄せた。彼女をさわれたことに些か驚きはあったが、それについて深く考えるほどの余裕はなかった。引き寄せられた衝撃で彼女が壁に軽くぶつかるのと同時に、バイクとひろゆきは彼女がもといた場所をスライディングしながら通りすぎ、数メートル先で止まった。彼女はまだ何が起こったのか、理解ができていないようだ。
よかった、と思うとともに、自分の目からなにか伝うようなものを感じたが、それが涙か雨かの判別はつかない。確かめようとして右手で目元を触ろうとすると、僕の手はゆっくりと半透明になり、手先から徐々に消えはじめていた。
<0>
3日続いた長雨は、今も尚止む気配がない。
そればかりか雨脚はどんどん強まり、宏行(ひろゆき)の母親が搬送された救急病院の病棟を激しく打ち付けていた。
宏行は集中治療室の外の長椅子で、嗚咽を漏らしながらただひたすらに母親の回復を祈っていた。天に、仏に、神様に、思い付くものには手当たり次第に祈りを捧げた。目を瞑れば、数時間前の光景がありありと脳裏に浮かぶ。夕刊の新聞配達をしていた宏行は今日その時、いつもより急いでいた。
母親は、シングルマザーでここまで宏行を育て上げてくれた。高校に入ってから宏行は免許をとり、少しでも家計の足しにと、朝夕の新聞配達を始めた。そして今日、高校卒業後の就職先が決まった宏行に、母親はいつもより仕事を早く切り上げ、お祝いをしてくれるということだった。
打ち付ける雨に視界を奪われながら走行していた宏行の目の前に、母親は突然現れた。反射的に衝突を避けようと、宏行は左に大きく体を傾けるが、横転したバイクはそのまま横滑りをして彼女の足元を掬い上げるように衝突し、傘と花束に両手を塞がれていた彼女は、そのまま頭からコンクリートに打ちつけられた。
彼女が緊急搬送されて1時間。治療室の扉が開いて、医師が姿を現す。
医師は力なく首を振りながら、宏行に二言三言、説明をする。宏行は医師の話を聞きながら、体内の血液が活動を停止したかのように、手先の感覚が失われていくのを感じる。力の入らない足をなんとか動かしながら、医師の脇元を通り抜け、治療室に入る。正面のベッドには、痛々しく包帯を巻いた母親が、眠るように静かに座している。宏行は母親の足元に顔を埋め、何度も何度も謝罪する。
「手塩にかけて育てた一人息子。就職先が決まりようやく親の手を離れるとなったその祝いの日に、息子の手によって母親の命が絶たれてしまうとは、あまりに悲劇」
見知らぬ声が聞こえ、宏行は涙で腫らした顔をそっと上げた。治療室の片隅にあるパイプ椅子には、黒いスーツにハット姿の男が座っていた。組まれた足は異様に長く、蜘蛛を連想させるようにすらりと細い。顔には凹凸がほとんどなく、まるで紙粘土で造形されたかのようであった。
「貴方、ガーベラの花言葉は御存知で?『希望』や『究極の愛』だとか。貴方に渡されるはずでした、この花ですよ」
男の手にはいつの間にか花束が握られていた。母親が宏行のために準備していたガーベラの花束。事故の衝撃でほとんどの花がひしゃげている。
「一体なんなんですかあなたは」
宏行は声に苛立ちを隠さず尋ねた。男が病院関係者でないことは明らかで、部外者にづかづかと不躾な話を吹っ掛けられ穏やかに対応できるほど、宏行に心の余裕は無かった。
「私に"何なんですか"というのは少々難しい問いですね。私は誰でもないですし、一方で誰でもある、とも言える。貴方がたの言葉を借りるなら、"死"と名乗る他ありません」
宏行はキッと強く男を睨んだ。
「冷やかしに付き合う気分じゃないんです。出ていってください」
男はやれやれと両手を広げてわざとらしくため息をつくと、すっと立ち上がった。と同時に、視界から男が消えた。そして宏行の肩に、まるで直接骨へ氷を押し付けられたかのような、冷ややかな感覚が宿る。
今の今までパイプ椅子に腰を下ろしていたはずの男はそこから姿を消し、いつの間にか宏行の肩に手を回して、中腰の姿勢で真横に立っていたのだ。宏行は声をあげながら男の手を振りほどき、表現しようのない恐怖とともに地面に転げ落ちた。
「私は貴方にチャンスを差し上げようと思っているのですよ?母親を死から救うチャンスを」
「チャンス?」
男はコツコツと靴音をたてながら、母親が横たわるベッドに沿って歩き始めた。
「なに、私にとってはほんの退屈しのぎ。死は気まぐれに訪れますが、生も案外気まぐれなのです。私にかかれば、例えば今日の事故現場に貴方を立ち会わせ、事故を無かったことにする機会だって与えられます」
宏行の目には、恐怖を掻き分けるようにして少しの希望の光が灯った。現実離れした男の話は、一方で超常現象的な彼の存在によって担保されているように思えた。宏行は地面を這うようにして男に迫った。
「本当ですか。本当に母を助けてくれるのですか」
男は口の端を大きく吊り上げ微笑んだ。心臓が凍るような冷たい笑みだった。
「先程も申し上げたように、私は"機会"を与えるだけ。救えるかどうかは貴方次第。それに、これは私にとっては退屈しのぎみたいなものです」
退屈しのぎ、と宏行は呟く。人の生死が関わったこの状況を"退屈しのぎ"と。宏行の中で恐怖と希望に加わって小さな怒りも綯い混ぜになった感情が渦巻く。
「こうしましょう。貴方を事故が起こる前の事故現場へと、さらには手を伸ばせば母親を救える位置へとお連れしましょう。しかしそれだけではあまりに容易、退屈しのぎになりません。ですので、事故が起こる直前ではなく、そうですね、では18年前、貴方が生まれた頃まで遡ってお連れすることにします。それともう一つ、この間貴方の記憶の一切を頂きます。貴方は自分のことも母親のことも分からない、それどころか自分が何故そこにいるのかすら分からない中で、事故が起こるエックスデイを何年も待ち続けるのです。18年もの歳月を経て突如起こる事故から、見ず知らずの人を救えたとしたら、それは奇跡と言えましょう」
「そんな。そんなこと…」
「自信が無いですか?私はどちらでも結構です。最初の貴方のお望み通り、此処から今すぐ出ていったって構わない」
宏行はすぐに返答ができず、頭を垂れた。地面に落ちている花びらが目に入る。ガーベラの花。『愛』と『希望』の花。宏行はゆっくり花弁を手に取り、手の内側に収めて強く握った。
「お願いします。やらせてください。」
男は顔を輝かせた。
「いいのですね。もし貴方が母親を救えないで戻ってきたとき、貴方は母親を見殺しにした記憶までも背負って生きることになるのですよ?」
「ここに居たって母は戻らない。奇跡を起こしてみせます」
「そうですか。それでは」
男は手をもみ合わてからパチンと指を鳴らした。すると間も無く、宏行の足先から徐々に半透明になり、ゆっくりと消えかかっていった。
宏行は膝立ちで母のもとへとすり寄り、だらりと力ない手をとった。次第に宏行の上半身、そして腕までもがじわじわと消えかかる。完全に消え行く瞬間、宏行は最後に母親へ声をかけた。
「僕が起こしてしまった事故だから、僕の手で救ってみせる。少しの間、ここで待ってて」
<ここで待ってて 完>
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