夏の暑さに、動物たちも限界!?
今回読んだのは『なつはうみ』。
とにかく暑い。
山に住む動物たちも、暑さにすっかり参ってしまう。
ツキノワグマも、うさぎも、チョウも、さらには岩まで汗をかいている。
「もう無理!」
そんな暑さから逃げるように、ツキノワグマがみんなに呼びかける。
「うみへいくぞー!」
山の動物たちは、みんなで海へ向かう。
そして、ようやくたどり着いた海。
青い空。
青い海。
動物たちは思いきり泳いで、ぷかぷか浮かんで、じゃぶじゃぶ遊ぶ。
暑さでぐったりしていた動物たちが、一気に元気を取り戻していく。
その様子を見ていると、
「夏はやっぱり海だなあ」
と思わず納得してしまう。
この絵本の面白さは、ただ海で遊ぶだけでは終わらないところ。
「海って最高!」
と満足した動物たちが、山へ帰ろうと振り返ったそのとき――。
最後の展開には、思わず笑ってしまった。
子どもはもちろん、大人も「そういうことか!」と楽しめるオチになっている。
それにしても、夏の暑さというのは本当にすごい。
外に出れば汗をかく。
少し歩いただけでも暑い。
冷たいものが欲しくなる。
そんな「夏の暑さ」を、動物たちの表情や鮮やかな色で思いきり表現しているのも、この絵本の魅力だと思う。
娘と読むなら、暑そうな動物たちを見ながら、
「海に行ったら何したい?」
なんて話してみるのも楽しそう。
海で泳ぐ?
砂浜で遊ぶ?
スイカを食べる?
子どもの想像は、きっとどんどん広がっていく。
『なつはうみ』は、夏の暑さを「大変だな」で終わらせず、「だからこそ海が気持ちいい!」という楽しさに変えてくれる絵本。
暑い夏の日に読めば、ページの向こうから海の風が吹いてくるような一冊でした。
今年の夏も暑い。
でも、そんな夏だからこそ楽しめることもある。
「なつはうみ」。
その言葉に、妙に納得してしまう夏の絵本です。
