[ブログ] 私の友人の漫画が、少年ジャンプ+に掲載されました(^O^)/
先日、私の友人@roickuuがなんと少年ジャンプ+に掲載されました!フランスのかたです。タイトルは「TRUE IKIGAI」で、サッカーものの漫画です。しかし、ありがちなスポーツ漫画ではありません。サッカーを題材にした人間ドラマです。以下があらすじです。
無気力に生きる男・アキラは元サッカー少年。ある日、オリンピックの大舞台に立つかつてのチームメイトの姿を見て、自分との差に愕然とする。「畜生!畜生!畜生!」ーそしてその晩、アキラはある夢を見た…。
テーマは「例え夢は叶わなくても、情熱を絶やさなければ違う形の未来につながる!」というものです。そしてそのことを「生きがい」というタイトルでも表しています。ちょうどこのテーマは私も最近よく考えていたことなんです。
私はもともとは美大受験をして何かしらクリエイティブな職につく夢がありました。
けれども合格はできませんでした(1浪しました)。16歳から4年間、受験のためのデッサンを習っていたので、人生初の挫折でした。かといってサラリーマンになれる気もしなかったので、それから数年後の24歳くらいからバイトをしながら漫画の持ち込みを始めました。漫画は20歳前後に初めて描きました。でも結局、連載を持ってそれで生活するような漫画家にはなれず、33歳くらいで仕事を変えて結婚しました。それからいろいろ嫌になって漫画も描くのも辞めました。16歳の時から続いていた夢が一回終わって、形を変えて再開し、でもやっぱり叶わず33歳でまた終了したのです。
そしてそれから何年かして、自分のメンタルを支える意味合いでまた漫画を描き始めました。当時非常に体調が悪かったので、自分の考えていることや周りの状況を整理するために、そして何より自分が楽しむために漫画を描き始めました。漫画で生活するとかはもう考えませんでした。すると、少しづつそういう自分の漫画を読んでくれる人が増え、英訳版もTwitterに載せるようにしたら海外からの読者も増え、@roickuuさんのような友達も大勢できました。
また、久しぶりに漫画の賞ももらったのですが、この出来事は若い頃とは大きく違っていて、若い頃は漫画家になるための漫画を描いて、ある意味「狙って」漫画賞をとっていたんです。しかし今回は自分の好きに描いていたものが受賞できたのです。これは理想的な形だったと思います。
残念ながら連載の話は流れてしまいましたが、たくさんの読者、しかも海外にまで、好きに描いた漫画がこんなに受け入れられるということは、自分にとって大きな幸せなのです。まさに「TRUE IKIGAI」のテーマ「例え夢は叶わなくても、情熱を絶やさなければ違う形の未来につながる!」なのです。それだけに、この漫画はすごく自分の心に響きました。自分がまさに体現していたことを、そのことを通してできた友達が漫画にして、そして夢への一歩を踏み出していたのですから。
現代はあらゆることの速度が速くなりました。それは結果を速く求めたいということと同じだと思います。夢を叶えるには基本的に長~い年月コツコツ続けることが必要です。速く叶うことは少ないです。その一方、SNSやYoutubeでは何かしらすでに夢を叶えた人が目立つことが多いです。なのでそれと自分を比較して、ある程度続けてだめだったら「もういいや」となることが多いと思います。それは時代の空気感でもあるので仕方のないことです。私も若い頃デビューを焦って、当時ちょっとお手伝いしていた中村光さんがどんどん人気作家になっていったことにコンプレックスを感じて、距離をとってしまったことがありました。愚かなことです。

それもあって、「TRUE IKIGAI」のこのページにはドキっとしました。

今、J-POPからは「夢」というフレーズが極端に減りました。大ヒットした鬼滅の刃は財宝を手に入れる的な夢を叶える話ではなくて、普通の日常に帰りたいという話です。でもそこで遠く海を越えた国の若者が、そんな日本で漫画家になることを夢見て、そしてジャンプでデビューを果たす、しかも私みたいなオッサンが45歳になって気づいたことがテーマになっている漫画で。これはすごく意味のあることだと思いませんか?
よく、「日本の漫画は世界で読まれている!」というフレーズを目にしますが、その割に門戸は世界に開かれていない印象です。漫画家は9割9分日本人です。それは英語を使い慣れていないから出版社にとってコストがかかるとか、海外作家による漫画の空気感が日本人の描いたものと少し違う、などの理由があるんだと思います。私の昔の担当も海外作家の翻訳をしていて大変そうでした。それだけに、最大手のジャンプで、しかも自分の知人がデビューしたことで、何かがちょっとづつ変わってきている気がします。なんだかんだピクサーのアニメだって日本で翻訳されてヒットしていますし、漫画もちょっと変わればもっと大きな発展があると思うんです。
実は少し前、彼の別の作品を日本語訳したことがありました。それはジャンプの別の賞に出す用の原稿です。なんとそちらはギャグ漫画で、このリアル調の絵柄で展開されるギャグが良い味を出していました。結果発表は8月で非常に楽しみです。Whats appでやりとりする中でも、彼は「I am very very motivated to become mangaka in Japan!(マジでマジで日本で漫画家になりたいんだ!)」「Let's do our best!(お互いベストを尽くそうぜ!)」など、とてもエネルギッシュです。だからこそ読者を元気づけるテーマの漫画を描けるのでしょう。すでにフランスでもコミックスを出版済みで、実力もばっちりです。
Notre manga #GreatnessDanny est enfin disponible!
— Roickuu (@roickuu) June 12, 2021
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もしこれを読んでいる方で、夢を諦めてしまった方がいましたら、ぜひこの漫画のテーマ「例え夢は叶わなくても、情熱を絶やさなければ違う形の未来につながる!」について考えてみてください。↑↑で書いたように私なんて2回諦めました。情熱も結構長い間無くなっててもはや本屋の漫画コーナーに行くのも嫌でした。ていうか今でも嫌です。でも、なんだかんだ再び情熱は戻りますし、もともと目指していたものとは違う形での「いい感じ」を楽しめているのです。そしてそれは遠く離れた国の人も同じことを考えているのです。ということは、人間とか人生はそういうふうにできているんだと思うんです。ぜひ、彼の今後に注目&応援よろしくお願いします。オッチャンもコツコツやっていきます。
