九州旅④鹿児島湾北部周辺、仙巌園など
こんばんは。
今日は鹿児島活動2日目。
薩摩焼のもう一つの拠点である、龍門司焼の窯元がある姶良市加治木エリア(鹿児島湾の一番北部)に。

この辺りにくると電車も1時間に1本程度、バスに至ってはギリギリ1本ないくらい。バスを降りるとまず道の向かいに渡って次の戻りのバスの時間を確認する。現実的な時間のものを確認して、少し早めに回ったりのんびりみたり。龍門司焼の窯元は山の上にあるので、最寄りのバスは3、4時間に1本で待っていられないので、2番手のバスだと最寄りの停留所からは徒歩22分…。とはいえ、興味深いから行くんですけどね。
龍門司焼は、由緒正しい美山の沈壽官窯と同様に、島津義弘が朝鮮の方々を連れて帰ってきたのが始まり。あちらは白薩摩と呼ばれるのに対して、龍門司焼は黒薩摩と呼ばれる。単純に土の色だけでなく、釉薬(透明・有色)や厚み(薄い・厚い)などほとんどの要素が異なり、結果として白薩摩は島津お抱えの上流階級の品があるもの、黒薩摩が民芸に通じる庶民の力強さがあるものという対照的な存在だ。


そんな龍門司焼は厚みのある土台にシンプルな釉薬をかけてだけのものから、盛り上がるくらい厚めの釉薬を泳がせて模様を描いていく。また仕上げも光沢のあるつるっとしたものだけでなく、個性的な仕上げも充実している。焼成中に貫入(ヒビ)がダイナミックに入ることで模様をつくる個性的な黒蛇蝎釉や白蛇蝎釉、日本でも龍門司にしかない鮫肌釉など登り窯だからこそ出来上がる不思議な仕上げもたくさん。見て触ってみるとそのぷくぷくとした手触りは他の窯でも見られないものばかり。ずっとどすんどすんと土を練っている音がするのも工房ならでは雰囲気が感じられる。
都内での展示などにも積極的なので、都内でも作り手と土の温度感が感じられる食器がお好きな人にはぜひご覧いただきたい、オススメの焼き物。
その後は薩摩焼には縛られず個人での作風を追求する、ちょっと北欧のような雰囲気のある焼き物を作られている宋艸窯さんを訪れるために、重富駅で途中下車。ここでも次の電車のチェックの時間を忘れずに。
完全に住宅地の一角に、土を練って作品を成形する小屋と焼成する窯のある建物と、作品を並べるギャラリー(おそらくお住まいの一部屋)が敷地内にある。そこで2匹の猫と共に製作をされている。今はちょうど焼成前で、釉薬を掛けていっているところとのこと。作業の合間を塗って、お話を聞かせてくださって有り難い限りでした。

そこから、さらに鹿児島市内に戻る途中で、日本を代表する大名庭園・世界文化遺産でもあり、約350年前に築かれた薩摩藩島津家別邸:仙巌園にも立ち寄る。入場料が¥1,600で正直ちょっと高いと思ったけれど入ってみたら整備されたお庭や建物、晴れていればすぐそこに桜島も望むことを考えれば(なぜなら今日はこの頃に雨が強まっていて雲が桜島を覆っていたから)、その価値はあるな、感じた。






さらにはその入り口のすぐ向かいにある尚古集成館が大充実で、仙巌園はお庭をメインに楽しむものだがこちらはとても満足度の高い展示になっている。仙巌園のチケット持っていれば一緒に入ることができるが、こちらの展示が島津氏が薩摩藩を強化して国内外で存在感を増していったのかを端的にまとめてくれている。日本が欧米諸国に植民地化されることを恐れ、いち早く大砲を国内で製造するために反射炉を作成したこと。また軍事力だけでは先進国として認められないためと、文化面でも日本が欧米に並ぶものと認めてもらうために薩摩切子を産業として育てたことなど、それらの遺跡や現在も引き継がれているガラス工芸品などを仙巌園で見てきたものの背景も掘り下げることができる。ここは時間をちゃんと取ってみることをおすすめしたい。






そこから、荷物をピックアップして一路博多経由で唐津へ移動。
金曜日の夕方ということで直前の指定席は埋まってしまったものの、ワンチャンで自由席の券を買って乗ってみると自由席は鹿児島中央では空きがあるので結果オーライ。そのまま九州を一気に縦断、博多に着いてからは西へ進んで唐津へ。今回、九州全域1日フリーパスになるJR九州の株主優待券を金券ショップで買っていたので、これらの移動が全て¥4,000ちょっとでカバーできるのは嬉しい(新幹線などは特急券の追加購入が必要)。
とはいえ、歩き回ったし動き回ったしで疲れたので、また明日。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い1日を。
