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noouchi
魂の遊び場
先日参加した140字小説コンテスト、結果が発表された。
残念ながら全滅、悔しさがつのるばかりだ。この字数自体にも初めての挑戦だったが案外書けるものだなと思ったし、ネタ考えている時は間違いなく楽しかった。得たものはある――が、戦いは勝ってナンボ、どう繕っても負け惜しみになるのは致し方ないところだ。
作風とか発想とか考えるべきところは色々ある。ま、それは次回のチャレンジまでの宿題にしておいて、せっかくなので応募作をここに置かせてもらおう。
落ちた、それは事実だ。でも誰かがちょっとでも面白いと思ってくれたら、それもまた事実には変わりない。読んでくれたあなたの心をわずかでも揺らせればと願って。
◇
病室のベッドに横たわる、彼女の白い手を握っている。
「ありがとう、ごめんね」
力なき声。謝るべきは僕の方だ。余命わずかの君に、何もできずに。
「私の事は忘れて、幸せになって」
僕はただ、手を握り続ける。
この愛は永遠だ。僕らの命が、いつか灰より小さな原子の粒になっても。
◇
最近、仕事が楽しくないと先輩に相談した。『成果を上げるゲームだと思えばいい』、そう返され少しやる気が出た。ゲームには敵がつきものだ。楽しくない原因、嫌いな上司や同僚をすぐさまやっつけた。しかし成果もレベルも上がらずに、今は刑務所だ。
ボスを倒して、今度は脱出ゲームが始まった。
◇
原稿の文字が掠れてきた。握った万年筆から小さく声がする。
「先生、インクが切れそうだ」
「もう交換か」
だが取り外したカートリッジ式インクはまだ中身があった。インクが突然喚き散らす。
「もう働くのは嫌だ、家出してやる!」
「ああっ、インクがキレた!」
彼の意志は固いらしい。

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