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20歳のときの私が、海外旅行を始める前に教えてほしかった10のこと

バックパック旅行を始めて15年ほど経ち、旅した国は90くらいになった。振り返ってみると「先輩方、もっと早く教えてよ」「もっとこうしておけばよかったな」と思うことがたくさんある。

というわけで、ミドサーになった私が20歳の私に教えてあげたいことを10個あげてみる。

1. やっぱり「もっと旅すればよかった」

「体力も時間も気力も好奇心も潤沢にあった20代の頃、もっと旅をしておけばよかった」

そう思うことは予想してたけど、やっぱり後悔してる。とくに、ブラックな働き方をしてた20代中盤にどこにも行かなかったことは損失と言っていい。

年齢を重ねてわかったけど、旅にかかるお金や時間は「消費」や「浪費」よりも「投資」に近いのかもしれない。

若いうちに旅に出た経験は人生の元本みたいなものだと思う。
旅先でのエピソードや気づきを蓄積していくと、利息みたいなかたちで、あとからちょっと得することがある(シンプルな例で言うと、面接や商談の小ネタになるとか)。さらに、感性が少々豊かになったり、視点が変わったりした結果、複利効果みたいに日常の見え方が変わっていく。
そういう意味では、旅もお金の投資と似ていて、若い時期から積み立てていくほど変化を実感しやすいのかもしれない。

それに今後、海外旅行がしづらい職業につくかもしれないし、家族やペットの関係で、気ままに動けなくなるかも。情勢だって変わるだろう。

そう考えると、あの頃の自分にはもう少し外に出てほしかった。「あのとき行っておけばよかったな」と思う場所がいくつもある。

ただし、年齢を重ねたからこそ見えるものがあるのも事実だ。「若いうちの旅だけに価値がある」とはまったく思っていない。

2. 「遠い国から行け」は真理だったっぽい

「若いうちは遠い国に行くべき」って、おとなたちはみんな言う。

それに対して、20歳の頃は「行きたい国から順に行けばいいやん、遠くに行くのってお金かかるし」と思ってた。でもいま思うと、例のアドバイスはわりと真理だったっぽい。なぜなら、遠い国に行くには体力と時間が必要だから。

学生のときに南米を1カ月かけて旅した経験は、消えることのない財産だ。一方で、アフリカや中米ももっと回っておけばよかったと後悔してる。いまでも行きたいけど、実現可能性は低いだろう。

3. 無計画旅は学生の特権

もっともっとやっておくべきだったと思うのが、無計画の旅行。いまでも無性に恋しくなる。

飽きるまで一つの街に滞在して、ゲストハウスで意気投合した人と「明日一緒に隣の国に移動しちゃおう」ってノリで決めたり、1ユーロでも節約したくて安宿への飛び込みを続けたり……短期旅行メインのいまではとてもできないからこそ、思い出すだけで笑顔になれる記憶だ。

4. トラブル対策はもっと本気でやっていい

若いうちは、自分の不注意によるトラブルにたくさん遭遇した。盗難に遭ったことは何度もあるし、旅先で飛行機に搭乗できず、すごすごと街に戻り、その日の朝まで泊まっていたホテルの倉庫で寝かせてもらったこともある。

命にかかわるトラブルではないし、これはこれでおいしいネタだと思ってる。でも、トラブルがなければ、そのぶん別の経験ができた気もするのだ。

5. 貧乏旅行が未来の旅を鮮やかにする……かも

体力・気力・時間がたっぷりある若い時期だからこそ、お金をかけない旅行も楽しめるはず。1泊数百円の宿に泊まり、バックパックを背負ってどこまでも歩いて、ジャンクなスナックでおなかを満たした経験は、自分の背骨になっている。

さらに、おとなになって、かつて貧乏旅行した街をちょっと豪華に旅する気分といったら最高である。未来の伏線回収をより鮮やかにするためにも、思いっきり貧乏な旅行を経験しておいてよかった。これはぜんぜん後悔してない。

6. あのときの写真、いくら払ってでもほしい

過去の旅行の写真っていつ見ても楽しいし、今後の人生で何度もにこにこ見返すんだろうと思ってる。

だけど実は、学生時代の旅行の写真がほとんどない。当時の私はあまり写真を撮らなかったからだ。恥を忍んで告白すれば、「写真をいっぱい撮るのはださい」と斜に構えていたタイプである。

それから10年以上経ったいま、当時の記憶がかなり薄れてしまっている。旅先での高揚を写真に残しておくべきだったと悔やんでも、もう遅い。

7. 当時の自分、なぜ何も書いてなかったのか

SNSやnoteで旅の経験をアウトプットすると、良いことづくめだ。新たな旅友と出会えたりするし、おすすめのお店や出入国ルートなどの情報は、きっと誰かを救う。

それに、記憶に残りやすくもなる。私自身、noteに記録し始める前の旅のことはほとんど忘れてしまった。ルートと費用、出来事、思考や感情を書き残していたら、宝物になっただろうな。

8. 旅先で聴いてた曲、プレイリストにしておけばよかった

最近、旅の間に聴いてた曲や旅先のカフェで流れてた曲をプレイリスト化しはじめた。現地での感情や景色を思い出しやすくなって、とても楽しい。

昔からやっておけば、旅に出てない時間ももうちょっと豊かになったかも、とプチ後悔してる。

9. 予習が足りなかったせいで見逃したものがある

旅に出る前に、行く国や街のことを学ぶ。これは一つのマナーだと思うし、旅の楽しみを何倍にもしてくれるから、一応やってはいた。

ただ、いろんな国を一気にまわる旅では、一つひとつの国のWikipediaをスクショしておいて、機内で目を通すくらいが精一杯だった。旅先の解像度を上げるためには、もうすこし真剣に取り組んでもよかったかもしれない。

10. 旅では「まあいっか」が最強らしい

公共交通機関の遅延やちょっとしたトラブルを「想定内」「むしろおいしい」と思えなかった頃は、常にはらはらと落ち着かなくて、せっかくの旅なのにもったいなかった。

失敗や予定崩れはいつまでも引きずるのではなく「まあいっか」と受け入れるのがいちばん。あとからnoteのネタにでもすればよし。

さいごに

お局からのアドバイスのように見えるかもしれないが、海外旅行に興味のない人や、行きたくても行けない状況にある人に、「若いうちに旅しておかないと絶対損だよ」と押しつける意図はない。

行くか行かないか、どんな旅をするかを決めるのは、いつだって自分でいい。旅のスタイルは(どこにも行かないことを含めて)100人いれば100通りあるし、どんな旅だって、自分がよければ120点だ。もしこれを読んでくれた人がいて、「まあ自分はいいわ」と思ったとしても、それも正解だと思う。


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