「このバス、右と左どっちに座る?」海外旅行でAIに聞いてる9つのこと
海外旅行には謎が多い。何度旅しても、「?」と思うことばかりだ。
「このバス、右側と左側どっちに座ると景色がいいかな?」
「いくら両替すればいいんだろう」
「自分で組んだ旅程にミスはないだろうか」
「この国では傘をさすと浮いちゃうかな?」
「時差ぼけ防止のためにはいま寝るべき?起きておくべき?」

ガイドブックや地図、翻訳アプリを使ってあれこれ調べることも旅の楽しみのひとつかもしれないけど、つねにそんな元気があるわけではない。それに、「これ、検索して解決する?」というような、ちょっとした疑問もある。
そんなとき、最近は生成AIに聞くようになった。困ったことを相談したり、心配ごとを確認したり、街を歩いていて見つけた「なんだこれ?」を質問してみたり。完全な正解を教えてもらうというより、いつでも疑問をぶつけられる相手ができた感覚に近い。

このnoteでは、「海外旅行の準備をしているとき」と「現地を歩いているとき」の2つに分けて、AIによく聞いていることをまとめてみる。
準備編
旅程づくり
行きたい国・街の候補が見えてきたら、旅程づくりから相談する。
・この街の王道観光ルートは?
・有給休暇を最小限にするとしたら、どういう旅程?
・絶対に外せない観光スポットは?
・スポットA、B、Cに行くとして、おすすめのルートと所要時間を教えて
・首都から日帰りできるおすすめの街は?
・観光客が泊まるホテルはどのエリアに集中してる?
会社員の私は短期で海外に行くことが多いので、とくに気になるのは「何日あれば行けるか」。
ガイドブックのモデルプランが5泊7日だとしたら、私はたいてい2泊3日で旅をする。とにかく時間がない。だから、「金曜日に東京を出て、火曜日の朝には出社したい。この条件で現実的な旅程をつくって」のように、具体的に聞くのもアリ。
もちろん、最初から完璧な答えは求めない。
「体力に自信があるから、空港泊と機内泊が続いてもOKです」
「そのスポットは興味ないから削りたい」
「バスより、ちょっと高くても鉄道がいい」
「バックパックだから2時間までは歩けるよ」
とやり取りを重ねながら、イメージを膨らませていく。
そのまま採用するわけではないけど、ゼロから考えるよりずいぶん楽だ。

空港から市内への移動
空港から市内(ホテル)への移動は、いまだに最大の難関だ。「この街に行ってみたい」と思ったら、ガイドブックを開くより先に、AIを使って軽く情報を集める。
・空港から市内までのアクセスは何がある?
・空港バスは24時間運行?
・配車サービスはある?
このあたりを確認してから、行く街やフライトを選び始める。とくに女性ひとり旅の場合、移動の安全度や所要時間によって、旅の予算やスケジュールが変わってくるからだ。
たとえば、安心して使える移動手段がタクシーしかないとわかれば、「ちょっと予算オーバーだから、この街は割り勘してくれる人がいるときに行こう」という意思決定もありえる。
空港からのバスが24時間運行なら、早朝や深夜発着のフライトも選択肢に入ってくる。ホテル選びは「バス停からの近さ」が優先になるかも。

旅程のダブルチェック&まとめ
有給休暇の取得を最小限に抑えつつ、新しい景色をどんどん見たいタイプなので、ひとつの街にじっと滞在することはあまりない。引かれるかもしれないけど、私の旅はこれくらい移動するのがお決まりだ。

こういう旅程になると、フライトもホテルも、ひとつ予約をミスしただけで大惨事だ。こんなふうにAIに依頼して、ざっとチェックしている。
この旅程に破綻はない?日またぎや時差も考慮してよく確認して
続いてこう指示して、自分でチェックしやすい形式にまとめてもらう。
旅程を1日ずつ、以下の形式でまとめて
🗓 2月20日(金)|東京 → タシュケント(ウズベキスタン航空:HY528)11:05 東京・成田(NRT)出発✈️ 9時間05分16:10 タシュケント(TAS)到着
移動が多くなればなるほど、まとめる作業も、チェックする作業も面倒だ。その負担を軽くするために、次のような手順で手配を進めている。
①AIにざっとチェックしてもらう
②AIに、見やすい形にまとめてもらう
③自分できっちりチェックする
④予約を確定する
⑤AIに旅程を清書してもらう
⑥清書してもらった旅程を、予約確定メールと照合してチェックする
⑦旅程を「旅のしおり」に貼りつける
▼「旅のしおり」はこちら
現地のお金・支払い事情
現地のお金・支払い事情も、どんどんアップデートされていくから、よくAIに聞く。
・現金社会?それとも、どこでもクレジットカードが使える?
・地下鉄やバスはタッチ決済で乗れる?
・チップの文化はある?相場は?
・お手洗いは有料?
・こういうことがしたいんだけど、現金が必要な場面はある?

ドルやユーロが使える国なら別だけど、それ以外の通貨の国の場合、とくに注意が必要だ。だって、現金が足りなくても困るけど、余っても困る。
情報をざっと集めてから、「じゃあ現金はいくら持とう?」と考えるイメージだ。

服装・持ちもの選び
服装選びもAIとの相性がいい。
AIは私のワードローブを把握してるし、「機内持ち込み荷物のみで旅をするバックパッカー。荷物は減らしたいけど、寒がりで汗かきだから防寒具も着替えも多めに必要」という情報も知っている。
それを踏まえて、こんなふうに聞いてみる。
・2026年8月1日のウランバートル。最高気温22度、最低気温11度。雨予報。どういう服装がおすすめ?
・ウルトラライトダウンとポケッタブルパーカを両方持ってくか迷ってるんだよね
・この日程ならTシャツは何枚必要?
・この国、傘をさすと浮く?
こんなふうに、かなり具体的に聞くこともある。
上下ユニクロでいきます。
ボトムスはジャージーバレルレッグパンツの茶色で固定。トップスは黒T数枚。ポケッタブルパーカとウルトラライトダウンを持っていく。
現地で洗濯はできない。
この旅程ならTシャツは何枚必要?

コミュニケーション
海外では、現地語であいさつするのがマイルールだ。
この4つは、現地語とその発音をAIに教えてもらう。それをメモしてスマホのロック画面にしておき、必要な場面でカンニングする。
・こんにちは
・ありがとう
・すみませ—ん(呼びかけ)
・おいしい
海外旅行中のロック画面だいたいこんな感じ pic.twitter.com/MSzIF65ELu
— ゆい (@yuitabi1990) April 2, 2025
海外では、日本では当たり前の行動が予想外の意味で受け取られることも。「避けたほうがいいジェスチャーを教えて」「電車とかバスに乗るときに気をつけるべきことは?」なんて質問しておくと、トラブル防止になる。

現地編
食事やレストラン、お土産選び
食事事情を把握するときにも、AIは頼れる。
・この街で食べるべきものは?女性ひとりで入りやすいお店を教えて
・この料理ってパクチー入ってる?
・このお店、テイクアウトできる?
・私の観光ルートの途中で寄れるお店はあるかな?
・会社で配るおみやげ、スーパーで買うなら何がおすすめ?
・このヨーグルト、地元産?どれがこの国の定番?
・この国のスーパーで、調理なしで食べられる食材を買うとしたら?
ロシア語圏やアラビア語圏など、文字がまったく読めない国では、写真も使う。スーパーで棚全体の写真を撮らせてもらい、AIに「地元産の商品はどれ?」「どれがヨーグルトでどれが牛乳?」と聞くと、一瞬で答えがもらえる。

時差ぼけを防ぐための過ごしかた
長距離フライトでは、「このフライトスケジュールなら、いつ寝ると時差ぼけしづらい?」と聞くことも。
出発地と到着地、出発時刻と到着時刻を伝えて相談すると、時差をふまえて教えてくれる。この計算って面倒だから、地味に助かる。

時差が大きかったので助かった
目の前の「なんだこれ?」をぜんぶ聞く
現地では、もうなんでも聞く。
困ったときだけではない。街を歩いていて「なんだこれ?」と思ったら、記録も兼ねてその場で質問する。
【困った】
・「パクチー抜いてください」って現地語でなんて言うの?
・ウランバートルの空港バスの最新の時刻表、公式サイトから出して
・このカフェはビルの何階?
・観光地の入り口が見つからない。どこ?
・ホテルの近くで、品揃えのいいスーパーはどこ?
・ホテルのドアが開かない、どうしよう
・空港で朝まで6時間待つんだけど、どのあたりが過ごしやすい?
・この道、Googleマップでは徒歩60分だけど、実際に歩ける道?
・ホテルの部屋が寒すぎる。これって自分で温度変更できないタイプ?
・このストライキ情報、私の列車も影響ある?
・この貼り紙、なんて書いてあるの?
・夜行バスが来ない。次の手段は?
・このあたりで、無料で使えるお手洗いある?

【気になる】
・空港から市内へのバス、右側と左側どっちに座ると景色がいい?
・イスラム教のアザーンって、もしかして場所によって声が違う?
・イスラム教への理解が深まるトリビアを50個教えて
・このモスクは、世界で何番目に大きい?
・誰かがくしゃみをしたときに、まわりの人が謎の言葉をかけてた。なんだろう?
・腕に鷹(?)を乗せた人が目の前にいるんだけど。どういうこと?
・このお店、すごく並んでるけど、有名店?
・店員さんが何度も同じ言葉を言ってる。どういう意味?
・このかっこいい文字、何語?
・この街は東京でたとえるとどこ?

AIに教えてもらってはじめて知った

わかりやすく解説してくれた
「1旅1スレッド」にしておく2つの理由
旅行中には、その旅専用のスレッドをつくり、ずっと同じスレッドでやりとりするようにしている。
これには2つの理由がある。
①ほしい答えがすぐにもらえる
私の動きを把握してくれているので、「いまウランバートルにいて、ホテルはここで……」なんて前提を説明する必要がない。
旅先では時間が惜しいし、スマホを持ったまま道ばたでやりとりしたくない。その点、ぜんぶ把握してくれているAIなら話が早い。

前置きしなくても、雑な質問でOK
②旅のログが自動でできあがる
このスレッドを帰国してから読み返すと、けっこうおもしろい。
旅先では写真を撮るし、日記も書いている。でも、AIとのやりとりには、これらには残らない、もっと小さなできごとや思考がそのまま記録されている。「旅先で私はこんなことを気にしていたのか」と、振り返って笑ってしまうくらいだ。

とか気にしてたけど、
日記を書く頃には忘れてる

帰国後にログをまとめてもらうのも楽しい
AIに聞くこと、聞かないこと
もちろん、AIの答えをまるっと信じるわけではない。
入国条件や空港行きバスの時刻表など、間違えると困る情報は、複数の情報源で確認する。私の基準はわりと単純で、「もし間違っていても、あとで笑い話にできるか」だ。笑い話にできるなら、AIの答えを信じる。

ひとり旅では、「いまこういう状況なんだけど、どう思う?」と相談する相手がいない。だから今日も、「このバス、右側と左側、どっちに座ると景色がいい?」なんて、どうでもよさそうで、でも自分にとってはけっこう大事なことをAIに聞いてしまうのだ。

