春抱き二次小説「永遠を誓うバースデー」
2026年6月9日、香藤洋二の誕生日。都心に建つ高級マンションの一室に、事務所から持ち帰った大量のファンレターとプレゼントを抱えた香藤が帰宅した。
香藤洋二: ただいまー!
誰もいない部屋に声を響かせ、香藤はリビングのソファにプレゼントの山を下ろすと、スマートフォンの通知音に気づく。
香藤洋二: お、みんな俺の誕生日ちゃんと覚えててくれたんだ。すごい数の投稿だ!嬉しいな。京介さん、俺への愛が世界中から溢れてますよ!
ソファに深く身を沈め、SNSのタイムラインを嬉しそうに眺める香藤の耳に、玄関の開く音が届く。
岩城京介: ただいま。遅くなったな。
香藤洋二: おかえり!もう、遅いよー。お祝いはまだ?
岩城京介: はいはい。これ、ケーキ。で、これは俺からだ。
岩城は手に持った白い箱と、少し大きめのブランドの紙袋を香藤に差し出した。
香藤洋二: わーい!京介さん、ありがとう!ケーキも嬉しいけど、こっちも気になる!
香藤は包み紙を丁寧に剥がし、中の箱を開けた。そこには、香藤が以前から雑誌で見ては「いいな」と呟いていたジュエリーブランドのウォッチが収まっていた。
香藤洋二: うわ!これ…あの、京介さんに前に話してたやつだ!覚えててくれたんだ!
岩城京介: 香藤がずっと欲しそうにしてたからな。見つけるのに苦労したぞ。
香藤洋二: もー、最高だよ!京介さん、愛してる!
岩城京介: うん、知ってる。似合うな。
岩城は香藤の腕にそっとウォッチをはめてやった。きらめく文字盤が香藤の手首で控えめに光る。
香藤洋二: 京介さんのセンス、やっぱり最高。俺、また一つ歳取っちゃったけど、京介さんと一緒だから全然へっちゃらだよ!
岩城京介: そうだな。この一年も色々なことがあったが、あっという間だったな。お前もずいぶん大人になった。
香藤洋二: ふふ、京介さんと一緒だからだよ。ねえ、俺たちが主演の刑事と法医学者のドラマ、もうファイナルシーズンと劇場版だなんて、信じられないね。2018年からだもんね、9年も経ったなんて。
岩城京介: ああ。長い付き合いだ。俺たちも、この役も。来月からの撮影、ハードになるぞ。
香藤洋二: もちろん!京介さんとまたバディ組めるの、本当に嬉しいんだ。俺、最後まで全力で頑張るからね!
岩城京介: ああ。俺も香藤と最後まで走り抜ける。一緒に。
香藤洋二: うん!京介さんがいれば、どこまでだって行ける気がする。
岩城京介: 頼もしいな。だが、劇場版の撮影ともなると、またお前へのファンレターやプレゼントが事務所に殺到するだろうな。
香藤洋二: ええー、京介さんもでしょ!もう、他の共演者と仲良くしすぎないでね。俺、心配性なんだから!
岩城京介: お前こそ、人気者さん。だが、心配はいらない。誰が見ていようと、俺の隣はお前しかいない。これからもずっとだ。
香藤洋二: 京介さん…!もう、ずるいよ。そういうこと、さらっと言うんだから。
香藤は岩城の胸に顔を埋め、深く息を吸い込んだ。夕食を終え、バースデーケーキを切り分けた後、二人はソファで映画を観ながら寄り添い合った。その夜は、言葉よりも確かな温かさと、満ち足りた幸福感に包まれていた。
香藤洋二: 京介さん、今日はずっと俺だけを見ててね。
岩城京介: 当たり前だろ。もう、俺の視界にお前しか映らない。
香藤洋二: ふふ、大好きだよ。京介さん。
岩城京介: ああ、俺もだ。
翌朝、柔らかな陽光がカーテンの隙間から差し込み、二人の寝室を淡い色で満たした。岩城の腕の中で目覚めた香藤は、静かに彼を見上げる。
香藤洋二: ん…京介さん、おはよ。
岩城京介: おはよう。よく眠れたか?
香藤洋二: うん…京介さんの隣だからね。最高の誕生日だった!
岩城京介: それは良かった。来月からの撮影、また忙しくなるからな。しっかり休んで英気を養っておけ。
香藤洋二: はい!来年も、再来年も、ずーっと京介さんと一緒にお祝いしたいな。ね、約束してくれる?
岩城京介: ああ。当然だろ。ずっと一緒だ。約束する。
岩城は香藤の額に優しくキスを落とし、その髪をそっと撫でた。互いの温もりを感じながら、二人は新しい一年、そして共に歩む未来へと静かに心を寄せ合った。
