パワハラがなくなることはないだろうな…と思った上司の言葉
職業相談業務をしていると、パワハラが原因でご相談に来られる方がいらっしゃいます。
ここに来るより違うところに相談に行った方が良いと思う人もいれば、心の中のモヤモヤを出しきってリセットしてほしい、心の奥にある自分の気持ちに気づいて帰ってほしいなと思う方もいます。
パワハラって言葉が浸透してずいぶん経つけど、これからも増えることはあってもなくなることなんてないんだろうなと感じています。
1.面接試験で問われるパワハラ理解度
セクハラ、パワハラ、マタハラ、カスハラなどいろんなハラスメントがありますよね。
最近では、パッと見だけでは何のハラスメントかわからなくて、思わず調べてしまうものまで…正直やりすぎでは?と思うものまである気がしています。
面接試験に焦点をあてると、セクハラだけでなくパワハラに関する質問がけっこうな確率で訊かれます。
「パワハラについてどう思うか」
「パワハラの場にいたらどうするか」
と問われることが多いですね。
わたしも転職の際には、パワハラとコンプライアンスについては、取りこぼしのないように、面接直前にチェックしていました。
なので、面接官からパワハラワードが出ると「待ってました」と言わんばかりに答えた記憶があります。
面接試験で訊かれるということは、それだけパワハラが重要視されているんだと実感します。
2.パワハラ上司と出会ってしまった
官公庁で働いたとき、そこには運悪くパワハラ職員がいました。
最初はめっちゃ良い人だったのに、ある時を境に突然豹変し、あまりのギャップに恐れおののいてしまったわたし。
言い訳になってしまうけれど、あの時は、最初の印象が良すぎたので、すっかり油断していました。
一発目のパワハラで怯んでしまった…悲しいけれどこれが敗因の全てです。
そこからは早いもので、あっという間に対話がままならなくなりました。
まったく言葉のキャッチボールができない。
他の人とは対話してるので、話を聞けないのではなく、わたしの話だけ聞かない…聞きたくないそんな感じでした。
もちろん気分は良くないけれど、50代ともなれば、同じような経験をしていないわけもなく、その都度うまくかわす術も覚えてきました。
だから、アホな上司Aはテキトーにスルーしようと決めていました。
ところが、関係のないお客さまが巻き込まれ、クレームにつながった事から、さすがにヤバいなと思ったわたしは、さらに上の上司Bに相談することにしました。
3.面接官だった上司は、パワハラ知識ゼロだった…
上司Bは私の話を丁寧に聞いてくれました。
上司Aとのやりとりを伝えると、上司Bは真剣に聞いてくれメモを取り、一つ一つ質問をして解決策を考えてくれているようでした。
わたしも「相談して良かった。」そんな気持ちになりかけた時、上司Bから「僕はあまりパワハラのことがわからない」と言い出した。
え…?えええー!!
さらには、パワハラ容疑をかけられた経験があるという理由で「パワハラと言う言葉は好きじゃない。使いたくない。」と私情を挟んでわけのわからんことを言い始めた。
ねぇねぇ…わたしの面接官だったよね?
パワハラに関する質問、けっこう深掘りして訊いてきたよね?
とは、面と向かって言えなかったけど、マヌケな顔をして、よくそんなことが言えたもんだ。
呆気に取られたのは言うまでもなく、ただただ虚しさが大きくなってきた。
4.結局パワハラはやったもん勝ち?
パワハラはしっかり受け止めなきゃいけないって、職場内で定期的にメールで送ってくるけど、相談窓口の担当上司が「パワハラがよくわからん」と言ってる時点で終わってる。
そして、流れとしては、「指導の一環としてなら仕方がない。次は言い方に気をつけて」で強制終了。
そう、上司は部下のパワハラに巻き込まれたくない。それがいちばん強いはず。
こんな縮図が見えていたら、やりたい放題のパワハラ天国になるのは当たり前。
転勤した先でくせ者だとか嫌われ者とか噂されるくらいで、自分の上司にだけは良い顔をしてうまくすり抜けていくと言う悪循環。
何のためのパワハラ対策なのかと悩むだけ損に思てしまうのが現状です。
5.自分を守るために、周りを守るために
あの時は、自分が被害にあって、まったくもって納得できないまま、終わってしまいました。
自分だけでなく、職場のほかの人がパワハラに遭い、休職してしまうのを見たこともあります。
自分を守るために、また周りを守るために、それで悩む人の話を受け止められるために、わたしはメンタルヘルスマネジメントの勉強を始めたのでした。
