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日本人でも読めない日本語⑥日本語なのに翻訳が必要な方言

こんにちは。ゆっちぃです。

「日本人も読めない日本語」シリーズを書いています。

日本には、外国語ではないのに「翻訳」が必要な言葉があります。

それは、

ズバリ「方言」です。

同じ日本語なのに、育った場所が違うだけで意味が変わる。

そこには、その土地で暮らしてきた人たちの文化や温度が詰まっています。

私は、関西生まれの関西育ちです。
子どもの頃は、関西弁が方言だなんて意識したことはありませんでした。
それが自分にとっての「日常的な日本語」だったからです。

でも、地元を離れたとき、何度もこんな経験をしました。

「それ、どういう意味?」

と聞き返される。

自分では普通に話しているつもりなのに、相手には伝わらない。
同じ日本語なのに、意味が通じない。

そのとき初めて思いました。

方言って、日本語の中にあるもう一つの言葉なのかもしれない。

今回は、私が実際に「通じなかった!」と驚いた言葉を紹介します。

その1.「水屋にしもといて」


まずは、学生時代の思い出からです。

ある日、東京の友達が家に泊まりに来たときのこと。

夕食後、一緒に洗い物をしていて、私は洗ったコップを友達に渡しました。

「悪いけど、このコップ、水屋にしもといてくれる?」

すると友達は、

「了解!」

と言って、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、コップの中に入れて私に渡しました。

「違う違う。水屋食器棚のことで、しもといて片付けておいてって意味!」

私が言いたかったのは、

「このコップ、食器棚に片付けておいてくれる?」

でした。

でも友達にとっては、

「なんだかよくわからないが、水屋=水を入れる場所だと思った」

とのことでした。

普段何気なく使っている言葉ほど、通じなかった時の驚きは大きいものです。


その2.「いぬ」


私の地元では、

「そろそろいぬわ」
「先にいぬで」


と言うことがあります。

意味は、

「そろそろ帰るね」
「先に帰るね」


です。

ところが県外の友達に言ったところ、

「えっ、犬??」

と言われました。

確かに、文字だけ見ると「犬」です。

日本語として聞こえているのに、頭の中で浮かぶ意味が違う。

これも方言の面白さだと思いました。


その3.「ほかす」


「これ、ほかしといて」

関西ではよく使う言葉です。

意味は、

「捨てておいて」

です。

しかし、関西以外の人には、

「保管しておいて」

と聞こえることがあるようです。

捨ててほしいものが、逆に残されてしまう。

言葉一つで、行動まで変わってしまうなんて、日本語って本当に面白いなと思います。


その4.「なおす」


これも誤解されやすい言葉です。

関西で、

「これ、なおしといて」

と言うと、

「片付けておいて」

という意味になります。

ところが、標準語では、

「修理する」

という意味で使われることが多いですよね。

そのため、

「どこを直せばいいの?」

と聞かれたことがあります。

壊れたものを修理するのか。
元の場所に戻すのか。

同じ言葉でも、思い浮かべる場面が違います。


その5.「えらい」


標準語では、
「偉い人」のように、

「立派、すごい人」

といった意味で使われます。

でも関西では、

「今日はえらいわ」

と言うと、

「今日はしんどいわ」

という意味になることがあります。

以前、友達に言ったところ、

「何が偉いの?」

と言われました。

こちらは疲れの話をしていたのに、相手は褒められていると思ったようです。

同じ言葉なのに、見えている景色が違う。
それも方言の不思議なところです。


その6.「さら」


関西で「さら」と言えば、

新しいもの、まだ使っていないもの


のことを言います。

※ここでの意味は「お皿」ではありません。

「さらの服」
「さらの状態」

といったように使います。

私は昔から、新品のことを

「さらぴん」

と言っていましたが、
県外の人には通じませんでした。

そのとき初めて、
「これ全国共通じゃなかったんだ」
と気づきました。


その7.「かなんわ」


「もう、かなんわ」

と言えば、

「困ったなぁ」
「参ったなぁ」


という意味です。

「かなわない」が変化した言葉とも言われています。

関西では自然に出てくる言葉ですが、知らない人にはなかなか意味が想像できません。


その8.「べっちょない」


「べっちょない」は、

「大丈夫」
「問題ない」


という意味です。

地域によって使われ方は少し違いますが、関西の一部で使われています。

初めて聞いた人は、
「何のこと?」
と思うかもしれません。

でも、その土地ではちゃんと通じる。
言葉は、その場所で暮らす人たちによって育てられているんだと思います。


その9.「ごうわく」


最後は、私自身も上級編だと思っている方言です。

「ごうわく」

意味は、

「腹が立つ」
「むかつく」
「しゃくにさわる」


みたいなニュアンスです。

「ほんま、あの言い方ごうわくわ」

と言えば、

「本当に、あの言い方腹が立つわ」

という意味になります。

ただ、この言葉は関西でも地域差があるようで、私の生まれた地域では使っていませんでした。

そのため、友達との会話で初めて聞いた時、何やら怖いイメージがして、

「どういう意味?」

と聞き返しました。

同じエリアでも、知らない方言があるのもまた面白いところです。


方言は、日本語の豊かさ


日本人なら、日本語は通じる。

私はずっとそう思っていました。

でも、地元を離れたとき、日本語の中にも「翻訳」が必要な言葉があるということを知りました。

方言は、単なる言葉の違いではありません。

その土地で暮らしてきた人たちの歴史や文化、人との距離感まで詰まった言葉です。

標準語は、多くの人とつながるための共通語。

方言には、その土地でしか生まれなかった温度があります。

方言は、日本語の中に存在する、もう一つの日本語なのかもしれません。



ところで、みなさんの地域にも、他県の人に通じなかった言葉はありますか?

もしあれば、ぜひコメント欄で教えてください。

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