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9月の違和感。

私は夏が好きで、
寧ろ汗をかいて気持ちがいいと感じる方だ。


日差しや日焼けが気になるので、
日中の外出時には
日焼け止めや、
その他もろもろの対策はかかせないが、
夏の夜なんて清少納言の枕草子を
「それそれ!」と思うくらい、
良いものだと感じている。



そんな夏が過ぎ、
残暑の厳しかった2024年9月。

暑い中でも赤蜻蛉が飛び始めた。


ほんの少しだけ夜風も涼しくなって、
夏も終わりかな…と思い始めた頃、
右膝の違和感を覚えた。



首や肩は凝りやすく、
これまでも鍼灸院に通って
治してもらった事がある。

ただ、膝はこれまで痛みなど、
あまり感じなかった箇所ではあった。

「そうだ…8月に派手に転んだアレかな…。」


恥ずかしながら思い出した。


忘れもしない夏の日、8月10日。

暗がりの道を歩いている時、
窪んでいたアスファルトに気付けず
つまづいてしまい、うん10年ぶりに転んだ。


恥ずかしいー!痛いー!


という感情が入り混じりながら、
慌てて立ち上がって見てみると、
膝や肘が血まみれ。


幸い誰にも見られていなかったが、
つまづいた右足の親指に鈍い痛みも感じた。
その爪からは、少し血が滲んでいた。


肘と膝をついたおかげで顔に傷はなく、
手の指においては、咄嗟に死守していた。

転んだりしてしまったが、
一応これでも音楽教室の講師をしている身。
そこは守れた事に、
少し誇りを感じたりなんかもしていた。



「多分それだな……」


そのときの名残が今になって
膝にきているのかもしれないと思い、
いつもの鍼灸院へ駆け込んだ。


「今日は膝をお願いします!」
と、鍼灸院で伝えると、
炎症を起こしているとのことだった。

まずは冷やしてから、鍼を打ってもらった。 


「恥ずかしながら、前に転んで…。」

それを夏の笑い話としながら。


そのあと湿布と包帯で固定していただき、
処置完了。

少し経つと痛みも引いてきたので、
ほっとした。

ただその後も、
治ってはまた痛くなり、
時々反対の左膝も痛くなり…と、
数週間その繰り返し。

包帯で膝を固定することが、
日課のようにもなった。


怪我をするとよくあることなのかも…
と思いつつも、
少し心配になってくるほどだった。


痛みに加えて、
椅子からの立ち上がりにくさも、
少し感じるようになった。

椅子の端や机に腕をグッとつかないと、
何だか足に力が入らない。


膝と同時に、足首が痛くなることもあった。


また、日常や仕事での動作で、
繰り返しの作業なんかをすると、
首肩の凝りや痛みが、
これまでより強く感じた。

鍼灸院や接骨院で脚を診てもらうと同時に、
首や肩も診てもらうことも増えた。


お風呂上がりに、
腕を上にのばすストレッチをしていると、
今までよりほんの少しだけ
二の腕が耳につきにくいな…と感じる
小さな違和感もあった。

「何だろう…」


…と思いながらも、
その頃はよく出かけていた。


音楽教室の生徒さん方とのランチ会や、
教室主催の発表会。
勉強会や仕事関係のシンポジウム。
恩師のイベント。
親友・家族や、大事な人と出かけるなど
他府県問わず、まだ車で駆け回れていた。


膝はほぼいつも包帯を巻いていたので、
ミモレ丈のスカートがかかせなかったが。



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