イエローサブマリン(映画)の思い出

 子供達がインフルエンザにかかり、なんかどうしようもないので適当な記事を書いておこうと思う。まとまりはないです。
 ビートルズのアニメ映画「イエローサブマリン」というものがある。私は幼少期より、この映画に妙な馴染み方をして大きくなった。

 うちには小さい頃からイエローサブマリンのレーザーディスク(LD)があった(母がビートルズのファンで親父が買ったらしい)。雨の日は家にあるLDやビデオを見てよいという約束があり、にーちゃんとかわりばんこにみたいやつをみてた。私はイエローサブマリンが好きすぎてこればっかり選んでた。にーちゃんが「もうイエローサブマリン14回目だよ」と母に訴えている音声はなんか覚えてる(違うのを見る時ももちろんあったけど)。
 多分初めて覚えた外国人の名前は「リンゴ」「ポール」「ジョン」「ジョージ」で、彼ら四人のうちメインキャラはリンゴという認識だった。ジョンはなんか賢キャラでなんか偉そうだけどグローブ倒せるなんかすごいやつ、ポールはピアノがうまくてかっこいい、ジョージはなんかスカしててよくわからん歌うたうイメージ。
 自宅に親父の会社の人(?)でファーストネームがポールさんという白人の人が遊びにきた時には「ほんとにポールて名前の人いるんだ!」てなった。リンゴっていう名前の人はリンゴ・スター以外に今のところきいたことがない。
 もちろん字幕は読めなかったので、話を理解したのはずいぶん大きくなってからだった。小学四年生の頃に久しぶりに観たら、字幕で「海」という漢字が読めるようになっていることに気付いて感動したのを覚えている。ていうか、海だったんだ?!っていうレベル。そうか、そういえば潜水艦なんだった。空からぼちゃーんってしてたから潜水してるもんな。
 初めの方、猫と遊んでる警官(?)の顔芸のシーンはにーちゃんが笑ってたので「ここは笑うところ」として学習し、笑うものだと思っていた。終わりの方、マックスが踏み潰される前後「リムスキー・コルサコフ?」からの「ガイ・ロンバード?」のところも笑うところだった。誰だよ(さっき調べた)。
 正しく踊れば背中から変な模様がでてくるものだと思ってた(多分実際正しく踊って背中から変な模様を出す夢を見たことがあった)。「穴」は持てるモノというイメージがあった。口から言葉を(物体として)出すことができると思ってた(多分そういう彫刻をどっかで見たのも影響している)。チューインガムに妙な憧れがあった(ポンキッキかなんかでストップモーションアニメのチューインガムをふんじゃったおじさんの歌があったりした関係もある)。
 オープニングで赤や青や緑の潜水艦も出ていることに気付き、それぞれにこんな話が……!と気が遠くなると同時にすごいわくわくした覚えがある。そんな話はなかった。
 リンゴが指輪をじゃらじゃらつけてるので、指輪って一つだけつけるだけじゃなくて、こういう使い方もあるのかと学習した。ただし初めは指輪として認識してなかった。手と一体化してるし。
 あと人間が運ばれる時基本お姫様抱っこなのだが、これが「お姫様抱っこ」と呼ばれなんか特別な感じというのを認識したとき妙な感激があったのは、この映画でひげのおじさんたちのお姫様抱っこを見慣れ過ぎていたからではないかと思われる。リンゴってお姫様抱っこされてるイメージなんだよ。
 ジェレミーやブルーミーニーズみたいな生き物ってなんかどこかにいるんだと思ってたような気がする。あれってなんなんだろう。今思えばよくあんなキモかわいい謎の生き物考えつくよな。なんでしっぽがピンクなんだよ。基本をラクダ色にしておいてなんでピンク持ってきた。なんで鼻が長いんだよ。なんで頭が首に埋まるんだよ。なんであんな上手に回りながら踊れるんだよ。回りながら一人で泣いてるところがなんてかわいそうなんだよ。ジョンはあそこでなんで「さあ行こうぜ」ってできるんだよ。イギリス人ってああなの?!ブルーミーニーズはばいきんまん的な感じでかわいいけど、なんで鼻伸ばした?!なんか鼻が長いことにデザイン上の意味があるのかな。と思ってChatGPTに聞いてみた回答が以下になる。内容の検証はしていない。

 だそうです。へー。。。

わかった。

 幼稚園児くらいの時点で多分一番好きだったのが「Lucy in the sky with diamonds」のシーンだった。にーちゃんが「Nowhere man」の和音がかっこいいんだと言いだしてからは「Nowhere man」の和音がかっこいいんだ!と思うようになった。ルックスではポールが一番好きだったけど曲はLucy~が好きだからジョンも好きだった。大きくなってから「Lucy~」がドラッグソングだ、というのを目にして多少のショックはあったが、槇原敬之の「Hungry spider」も大好きなので気にしなくなった。そうそう、大きくなってオノ・ヨーコの話を知り日本人としてすごく恥ずかしかった一方、そのおかげで「Julia」が生み出されたと思うと、うーーーーーーーーーん。ってなるし、すげえ羨ましい気持ちは否めない。「windy smile」とか「seashell eyes」とか「morning moon」とかさあ!!!

 ヘンリー・ダーガーという人とその作品を知り、なーんだ、パクリだったのかーと思ったんだけど、ダーガーは1973年の死後作品が発見されてるので、1968年公開だったらパクリってことではなかったようだ。ごめんね。でもすごい雰囲気似てるんだよ。ていうかこれ1968年?!すっげえ。

 心から興奮していたとはいえ、「イエローサブマリン!」「ビートルズ!」ってガキ、大人から見てなかなか「うえ~」って感じだったろうな。いや、ほんとに身近だった大人たち(幼馴染のお母さんたちや幼稚園の先生とか)は私のことをよく分かってくれていたと思うので、ほんとに好きなんだなと思ってくれたのではないかと思っている。友達がうちに遊びに来た時に嬉々としてイエローサブマリンを見せようとしてみんながげんなりした顔をしていたのも覚えている。覚えてるが私はこんな面白いもんないと心の底から思ってたので普通に流した(皆は何か違う遊びをしていたのではないか。よく覚えてない)。

 この記事を書くにあたって久しぶりに手元にあるブルーレイで観直した。レーザーディスクに入ってたやつはヘイ・ブルドッグのシーンがないバージョンだったので終盤の印象がちょっと違う。
 最初っから最後まで「ポケモン事件」になった特殊効果が使われまくっている。
 そういえば10歳で初めて偏頭痛が出たんだが、閃輝暗点の第一印象がイエローサブマリンだった。加齢によって徐々に偏頭痛の頻度も痛さも減り、最近はずいぶん出てない気がする(年取っても全然減らない人もいるらしい。心の底から気の毒に思う)。閃輝暗点はもう見なくていい。
 自分が彩度高くてでたらめみたいな色遣いが好きなのは多分この映画のせい。中学生くらいの時に「Lucy~」のシーンで全面的に出てくる、現実の色やかいてある線を無視した色の塗り方をふと思い出して、「あーあれもありなのか」と、わりと好き勝手に色を塗れるようになった記憶がある。ていうかでたらめな色を適当に混ぜ込んだ方がなんかリアル(というか自分が見えてる感覚に近い状態)に見えると思ってる。

 大きくなってからビートルズのアルバム(ほとんど家にあった)は全部聴くようになった。一番好きなのは結局サージェントペパーズだけど、手元にあるバンドスコアはホワイトアルバムとラバーソウルという感じ。今うたってみることがあるのはポールの曲ばっかりかもしれない。
 私は映画や音楽の趣味は親や兄の影響が強くてほとんど自分で開拓してなくて、せいぜいアニソンやゲーム音楽くらいなのだが、それで事足りてるのでまあいいかと思ってる。アルバム丸ごと聞くスタイルに慣れ過ぎててサブスク的なのとあまり相性が良くなさそうなのもある。バッハとビートルズとスピッツがあれば生活できる人間になった。あとはドビュッシーも好き。(スピッツはそこまで好きという自認は前は無かったけど、気付けばスピッツばっかり歌ってるしアルバムだいたい持ってるし現在進行形で金を使うことがあるのもスピッツくらいなので、ファンだと思うようになった。)自分の好みはいまだによく分からない。

 恋だの愛だのを歌う歌は、ビートルズに限らずくっついたり離れたりを繰り返す歌うたいの人がたくさんいるのでなかなかしょうもないものだと思っている(嫌いなわけではない)。イエローサブマリンの良いところは、そういうのがあんま見えないところっていうのもあるかもしれない。出てくるのがメインの人間は男ばっかりで敵キャラもおっさんみたいな顔の奴ばっかりなおかげで、女キャラの扱いみたいなので引っ掛かりようが無くなって、思う存分漬かれたのかもしれない(自分が女であることに特に疑問は無くプリンセスもリカちゃんも好きだけど青いランドセル背負ってる僕っ子だった)。

 今見ても何回見ても全然すごいなこの映画。どこをみてもきれいでかっこいい(ただしヘイブルドッグはカットで良かったと思う)。配色、効果音、リズム、リアクション、全部に影響を受けたと思う。製作側がどんなんだったかは(マジで)知らないが、完成した物は素晴らしかった。

 リンゴとポールが生きてるうちにこの記事かいてよかったかもしれん。ジョージの声と曲もちゃんと好きだよ!4人のバランスがすごかったんだから!

ビートルズファンとしてはライト層の感想でした。
以上!


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