見出し画像

中国中医薬大学に行く前に知っておいてよかった10の現実

①日本の鍼灸専門学校を卒業しても半数以上は副業をしなければならない。

鍼灸専門学校の校長が教えてくれた。
新卒は1日2〜3人患者が来れば十分。
10年目で年収は200〜300万。

◎鍼灸師という肩書きだけで生計を立てるのは厳しい



②患者は医師の学歴や中医理論を重視していない。

それよりも自分の症状が治ったかや世間の評判を見ている。
中医理論を説明してもよく分からないため、血液や筋肉、神経等の用語で解説している。

◎技術を磨き、患者に寄り添う姿勢が大事。如何に中医薬大学で学んだ中医理論を日本語に翻訳するか。



③鍼灸を体験したことがある人の割合は約1割

主に西洋医学の治療で改善しなかった人が来る

◎美容鍼灸など現代人のニーズに合った方法で普及させていくべきと考えた。



④現役鍼灸師でもきちんと中医学を理解している人は1割ほど

日本の教育制度では現代医学を教える。ほとんどの専門学校では、東洋医学よりも西洋医学を重点的に学ぶ。
しかし、東京衛生学園専門学校は東洋医学の授業割合が高く、鍼灸師からの評判も良い。

◎中医薬大学卒で周りの鍼灸師と差が付けられる。



正直に言うと、
この調査をする前の私は、
「中国で学べば、きっと何とかなる」と思っていました。

でも、実際に現場を回って話を聞く中で、その考えは何度も揺さぶられました。

ここから先は、
それでも私が中国中医薬大学に進学すると決めた理由と、
その覚悟について書いています。



⑤ 中国で学んだからといって、日本で自動的に評価されるわけではない

・中国の中医薬大学卒という学歴は、日本の制度上「医療資格」としては直接使えない
・患者も「中国で学んだ=すごい」とは必ずしも思わない
・結局は日本の現場で結果を出し、信頼を積み重ねた人だけが評価される

◎ 中国留学は“魔法の肩書き”ではなく、使いこなして初めて意味を持つ



⑥ 中国で学ぶ=そのまま日本で使える、ではない

・太い鍼、強刺激、理論重視の説明は、日本では受け入れられにくいケースも多い
・E先生の話からも分かるように、「因人而异」が前提
・中国の技法を日本人の体質・文化・価値観に合わせて翻訳する力が必要

◎ 本場を学ぶほど、「そのまま使えない現実」に直面する



⑦ 技術より先に“人としての在り方”が試される

・多くの先生が共通して強調していたのは、技術よりも信頼関係
・患者は理論や学歴より、「この人に任せて大丈夫か」を見ている
・態度、話し方、目線、空気感で信頼は一瞬で決まる

◎ 鍼灸師は“技術職”である前に“人間職”



⑧ 日本では鍼灸・中医学は「医療」ではなく制度的に制限されている

・保険適用外、医師会の影響、厚労省の制度
・価値が低いからではなく、制度の枠に入っていないだけ
・ここを理解せずに理想だけで帰国すると、必ずギャップに苦しむ

◎ 中医学の限界ではなく、日本の医療制度の限界を理解する必要がある



⑨ 学び続けない鍼灸師は、確実に淘汰される

・資格取得=ゴールではない
・臨床、書籍、他分野(薬膳・栄養・経営)を吸収し続ける人だけが残る
・S先生・O先生の姿勢が象徴的

◎ 鍼灸師は「一生勉強」が前提の職業



⑩ 中国留学で一番重要なのは、知識より「覚悟」と「姿勢」

・S先生の言葉に集約されている
 少壮不努力,老大徒伤悲
 要想人前显贵,必要背后受罪
・どれだけ良い環境にいても、本人に覚悟がなければ何も残らない
・逆に、本気で向き合えば一生の軸になる

◎ 中国中医薬大学は「技術を学ぶ場所」であり、「生き方を問われる場所」

いいなと思ったら応援しよう!