もう一度、夜を歩く
空音(そらね)のソラより。
夜の街を
ゆっくりと歩くことがあります。
昼間には気づけなかった小さな灯りが
路地の奥で、かすかに瞬いています。
それは
私が置き去りにしてきた思いや
もう終わったはずの記憶が
静かに呼吸をしている場所です。
痛みと呼んだものも、
後悔と名づけたものも、
本当はただそこに佇んでいただけでした。
夜はそれらを責めません。
ただ受け入れ、包み込み、
そして私を先へと送り出します。
時に、
「忘れる」のではなく
「共に生きる」ことが、
魂にとっての癒やしになるのでしょう。
今日も、
私は夜を歩きます。
次に朝が来るまで、
自分という物語の続きを
静かに読み進めるように。
