静かな光を預けられる人
人はときどき
まだ何も始まっていないうちから
誰かの頭上に、大きな光を置きます。
「あの人なら、きっとできる」
その言葉は祝福のようでありながら
受け取る人の心を縛ることもあります。
強く見せなければ。
迷ってはいけない。
期待を裏切ってはいけない。
そうして本当の自分より
少しだけ大きな姿を演じ続けると、
魂はいつしか呼吸を忘れてしまいます。
けれど、静かな人がいます。
知らないことを、知らないと言い
難しいときには、少し時間をくださいと言う。
約束した小さなことを忘れず
見えない場所でも、丁寧に灯りを守る人。
その人の光は
最初から眩しいわけではありません。
けれど季節を重ねるほど
周りの心に、深い安心を残していきます。
信頼とは
自分を大きく見せて得るものではなく、
ありのままの歩幅で
嘘のない一歩を重ねた先に
静かに宿るものなのでしょう。
宇宙が求めているのは
完璧なあなたではありません。
できることも
できないことも抱えながら、
誠実に生きる、等身大のあなたです。
最後に誰かが思い出すのは
眩しく輝いた人ではなく、
暗い夜にも消えずにいた
小さく穏やかな灯りなのです。
