声なき光
誰にも聞かれない声を、
あなたはいくつ、
胸の奥にしまってきたのでしょう。
言いたかったけれど
言えなかったこと。
笑って見送ったけれど
本当は立ち止まりたかったこと。
「大丈夫」と言うたびに
ほんの少しずつ
自分の感情を置いてきた
そのやさしさ。
でもね、
沈黙には、光があります。
誰にも気づかれない静けさの中で、
あなたの魂はずっと、
世界の音を聞いてきました。
誰かの喜びを願って
自分の痛みにふたをしてきたあなたが
まだ、人にやさしく微笑むとき、
その姿は
言葉よりも深く、
誰かの心を照らしているのです。
あなたの「がんばり」は、
誰にも見せないまま、
呼吸のように当たり前になっていて
気づかれないその分だけ、
とても尊い。
ときには、
もうがんばれないと
思ってもいいのです。
誰かの期待にこたえなくても、
何も生み出さなくても、
今日、生きているだけで
十分に、愛おしいのです。
そして。
それでも歩こうとするあなたの姿が
わたしには、
まぶしいほどの「声なき光」に見えるのです。
どうか、
その光を
ご自分でも見つめてあげてください。
たとえ誰かに届かなくても
その光はきっと、
あなたの明日を、
やさしく照らします。
