夜明けは、心のいちばん深い場所から
長い間、私は
人の顔色を読むことばかりが
上手になっていました。
悲しくても笑い、
傷ついても「大丈夫」と答え、
自分の本当の声を
心の奥へ閉じ込めていたのです。
仕事も、人間関係も、恋も、
なぜか手のひらから
こぼれ落ちていきました。
ある日、
もうすべてを手放してしまおうと
思った夜がありました。
けれど、その暗闇の中で
私の沈黙に気づいてくれる人と
出会ったのです。
その人は何も急かさず、
ただ私の言葉を
最後まで受け止めてくれました。
そして静かに言いました。
「夜が深いのは、
あなたの中で朝が
生まれようとしているからですよ」
苦しみの最中では、
その意味など見えません。
けれど傷は、いつか
同じ痛みを抱える誰かの心を
そっと照らす灯になります。
だから私は今、
未来を言い当てるためではなく、
その人が忘れてしまった光を
一緒に探すために言葉を届けています。
立ち上がれない日は、
立ち上がらなくてもいいのです。
ただ、ひとりで
闇のすべてを抱えなくていい。
あなたの魂は今も
見えない場所で静かに
夜明けの準備をしています。
