ポンコツ母、坊やの「太陽は西から東に昇る」発言に驚愕する。
きっかけは、先日受けた全統小。
理科社会は習ってない、知らないところもあるだろうから取れなくても仕方ない、そう伝えて臨んだ。
結果、理科の偏差値は4科目最低の58。
知らない問題がいくつもあった、と言ってた。
じゃあ、こんなもんか。
4科目受験者数は約21,500人。相当な数が受けているし。
そして、
「どんな問題を間違えたんだろう?」
フラットな気持ちで成績表を開いて、唖然とした。
もはや、毅然とした態度で、坊やに対応することができなくなっていた。
間違えていたのは、「太陽が最も高い位置のときの影」を考える問題。
しかも、その問題の正答率は84%。
今回の理科の問題の中で最も正答率の高い問題だった。
私は思った。
「いやいや、これはさすがに知らないから解けなかった問題じゃないでしょう。」
念のため、坊やに聞いてみた。
「太陽って、どっちから昇ってどっちに沈むんだっけ?」
すると坊やは、少しも迷うことなく答えた。
「西から昇って、東に沈む。」
……。
…………。
………………。
え?
私は一瞬、自分の耳を疑った。
もしかして私が今まで見ていた太陽とは、別の太陽の話をしているのだろうか。
だって、この話を初めてしたわけではない。
恵方巻きを食べる時も、
登校中に、建物の影、日陰を歩く時も、
「太陽が昇る方が東だよ」
「朝だから、太陽こっちにあるから影がこっち側に延びてるんだね」
「朝は太陽の位置が低いから影も長いね」
「太陽があっちだと影は反対側にできるね」
そんな話を何度もしてきた。
だから私は当然、
『知っていること』
だと思っていた。
ところが『知って』いなかった。
さらに驚いたのは、その後の会話だった。
「前にも似た問題、出たことあったよね?」
そう聞くと坊やは言った。
「全国模試だよ。」
どうやら、どのテストで出題された問題だったかは覚えているらしい。
問題の出典は覚えているのに、肝心な中身は覚え
ていない。というか、繋げられない。
どこにこの話が記載されていたか。
この話は、昔からしょっちゅう経験しているが、とにかく坊やは、どこにその話が載っていたのかを、よーく、覚えている。
もう意味が分からない。
私は驚愕を通り越して、その場で爆発した。
しかし、次の朝思った。
これは坊やの特性のせいだと。
坊やは決して覚える力が弱いわけではない。
むしろ興味のあることは驚くほど覚える。
一度聞いただけの話や数字を覚えていて驚かされることも少なくない。
その一方で、興味のないことは驚くほど頭に残らない。
そして、興味の幅は本当に、狭い!!
知識と知識を結び付けたり、別の場面で応用したりすることも得意ではない。
私はつい、
「何度も教えたのに!」
と思ってしまう。
でも坊やの頭の中では、
私が伝えたことは理科の知識ではなく、
『ママとの会話』
として保存されていたのかもしれない。
そう考えると、少しだけ虚しく、笑えてきた。
もちろん、前日は全く笑えなかったけれど。
「これは、理科の知識です。
覚えておいてね」
とか、いちいち言わないと、興味のないことを知識として覚えておけないのではないか。
子育てをしていると、
「できると思っていたことができない」
そんな場面に何度も出会う。
その度に、私は思い出す。
この子は、頭の回転の早い賢い子なのではない。
興味のあることには驚異的な集中力や記憶力を発揮し、
興味のないことは見事なまでにスルーする子なのだと。
一般常識なんて、あってないようなもの。
そして今日もまた、ポンコツ母は学ぶ。
子どもの理解度を過信してはいけない、と。
……いや、その前に。
太陽は東から昇る。
たぶん、今度こそ覚えた…はずである。
「あの頃、太陽が西から昇るとか言ってたよね〜」
と、親子で笑う日が、早く、早く来ることを願わずにはいられない🤣
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